基準値のからくり 安全はこうして数字になった
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基準値のからくり 安全はこうして数字になった

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賞味期限、放射線量、食品中の化学物質から電車内での携帯電話まで、私たちはさまざまな基準値に囲まれて、超えた/超えないと一喜一憂している。だが、それらの数字の根拠を探ってみると、じつに不思議な決まり方をしているものが多い。その「からくり」を知らなければ、基準値は無用の不安や油断を生む数字になってしまうのだ。「基準値オタク」を自称する俊英研究者4人が追った基準値誕生に潜むミステリー! (ブルーバックス・2014年6月刊)

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基準値のからくり 安全はこうして数字になった のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年10月18日

    安全のために設けられた基準値。科学的なようでいて実は根拠があいまいなものや複数の基準が混在しているものもある。普段耳にしつつもあまり気にしない基準値設定の謎に迫る一冊。

    お酒は二十歳になってから、優先席付近では携帯電話の電源をお切りください、消費期限と賞味期限など実は身近な基準値。安全はどのように...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年10月30日

    基準値は同じ分野でもいろんな基準がある
    基準値の根拠が科学的な安全性とは限らない
    基準値の根拠は主に安全性か受け入れられるリスクかコスト面から決められる
    基準値の根拠はなし崩し的に適当に決めている場合が存在する
    基準値を越えた越えないだけで一喜一憂するのは危険

    基準値を絶対視すると思考停止に陥る危...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月05日

    「基準値マニア」の著者が語る、基準値にまつわるあれやこれや。本書では、日本では飲酒できる年齢が20歳なのはなぜ?健康に害を及ぼす化学物質の基準値の決め方とは?…様々なトピックを科学的な知見と基準値の制定に関する経緯などに展開しながら説明していく。この手の本は、読んでみると同じことに繰り返しが多く、途...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年07月23日

     放射能汚染物質やPM2.5等タイムリーな話題をからめつつ、各種基準値の設定の背景等を説明。結構マニアックではあるが、自分は「やむをえない点は多いが、結構アバウトなところ多いな」という感想を持つ。驚くのは多くの規制値、規格が海外の臨床結果なり、実験結果なりのそのままパクリであること。あきらかに基準と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月23日

    リスク管理の3つの原則
    ・ゼロリスクに基づく基準値:その物質が一定量までは健康を害さない閾値がある場合
    ・受け入れられるリスクに基づく方法:生涯の発がん確率が10万人に1人以下などと定める方法。大気環境基準、水道水質基準などで用いられている。
    ・費用との兼ね合いで決める方法

    食品中の一般生菌数が1...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月07日

    仕事関係で読んでみたいと思い、購入。基準値の持つ4つの特徴【①従来の科学だけでは決まらない②数字を使いまわしがち③改変されにくい④法的な意味は様々】は、仕事でぼんやり思っていたことを綺麗に言語化してくれている。基準値の決定において、特に日本では、受け入れられるリスクレベルはどの程度か(=なぜその基準...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年02月07日

    良書。面白い。
    なぜ、お酒は20才からと決まったのか。元は、明治まで遡り、根拠は曖昧。
    安全とは、受け入れられないリスクのないこと。
    根拠の曖昧なものも多いが、実績があれば、信じていいのではないか。一度決まるとなかなか変更にならないのも基準値の特徴だが。

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    Posted by ブクログ 2014年12月23日

    基準値の決め方が千差万別であることが理解できたが、それにしても人為的な値であることは間違いない.その数値だけがマスコミで飛び回ることに注意する必要があるのを痛感した.原発事故にからむ避難の基準の追加被曝線量20 mSv/年と除染の目標値1 mSv/年の開きを説明した部分(p177-178)は興味を持...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月19日

    帯にある「全国民必読」は言い過ぎかもしれない。だが、基準値という「人を思考停止させる指標」に単純にだまされないように、読んでおくことは有益と思う。
    基準値は、安全と不安全を、生と死を、安心と不信を、一本の線で峻別するものではない。この本にあるように、その決め方には、さまざまな紛れ、仮定、割り切りがあ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月19日

    私たちの身の回りにはいろいろな基準値があります。食品の消費期限や、大気汚染の基準、そして放射性物質による被爆基準など。でもこれらの基準が守られていても「本当に安全なの?」と疑問に思うことはよくありますよね。福島第一原発事故の後、枝野官房長官(当時)が「ただちに健康に影響はありません」とよく言ってまし...続きを読む

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