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Posted by ブクログ
仕事で基準値をよく使っていたので読んでみた。
ド文系なので計算式とか全然頭入ってこないこともあったけど、どういう考えで作られるかがよくわかった。
天才たちがすんごい緻密にやってるかと思いきや、
ざっくり100掛け(でもそれなりに考えられた10×10)
みたいなこともしてることにも驚いた。
定量的に評価できるものって、
(基準値つくるのには大変な苦労もあるだろうけど)
基準値と比較できて判断が楽になるけど
問題は未知の分野だよなあって
(こんなアホそうな感想しかもてなくて反省)
一オリンピックの性別判断とトライアスロン水質のところが
特におもしろく読んだ
数値的に問題ないけど嫌なんよっていうことが
昆虫食をはじめとして結構ある ということも
この本のおかげで考えることができた
Posted by ブクログ
基準値がどのようにして決まったのか、基準値による線引きの意味するところはなんなのかについて、様々な事例を使って説明がなされ興味深い内容でした。定番の放射線、原子力発電所、新型コロナの基準値に加え、男と女の基準値、トライアスロンの水質の基準値、コオロギ食の基準値など、なじみのない分野もあり、それぞれ丁寧に解説されているので面白く読んだ。そして、11章の「AIと個人情報の基準値」は、特に興味を持った内容であった。新しい技術、未知のリスクにどう向き合うか、参考になる。開発者あるいは利用者が、みずから線引きをすることによって、リスクがないところを示し、前に進んでいくというアプローチが示されている。
Posted by ブクログ
4人の専門家がさまざまな基準値について、その根拠や成り立ちを解説した本。基準値というものについては、それなりの根拠はあるだろうと漠然と思っていたものの、その背景や考え方はわかっていなかったので、勉強になった。
特に以下の内容が興味深かった。
・オリンピックにおける性別確認。「テストステロン・ルール」そのものを知らなかったが、ロンドンオリンピックで採用、リオデジャネイロオリンピックでは適用停止、東京オリンピックで復活、パリオリンピックでは各競技団体が個別に設定、と混迷を極めている。
・新型コロナ下での「ソーシャルディスタンス」も「1m、15分ルール」。当初専門家が経験を頼りに決めたものに、後から科学的根拠が与えられた。
・原子力発電所の「リスク許容基準」。「何を守るか」をもとに発生確率の議論を行うべきだが「守りたいこと」の議論がない、と著者は述べているが、まさにその通りだと思った。
【目次】
第1章 男と女の基準値
テストステロンルールの迷走
第2章 新型コロナの基準値(1)
「距離と時間」の狂騒曲
第3章 新型コロナの基準値(2)
空気感染とはなんだったのか
第4章 トライアスロンと水浴の基準値
セーヌ川だけが汚いのか
第5章 放射線の基準値
誰が処理水と除去土壌を受け入れるのか
第6章 原子力発電所の基準値
どのくらい安全なら安全なのか
第7章 治水と防潮堤の基準値
科学だけでは決められない
第8章 がん検診の基準値
受けるべきか、受けざるべきか
第9章 PFASの基準値
世界から追われる嫌われ者
第10章 新しい「食」の基準値
コオロギは本当に安全なのか
第11章 AIと個人情報の基準値
自分で基準をつくっていく
コラム
1 先発投手の100球 2 花火大会の保安距離 3 学校の天井の高さ 4 水質環境基準のなりたち5 妊婦はなぜ温泉に入れなかったのか 6 災害における「72時間」と「6ヵ月」 7 暑さと寒さはどっちが危険か 8 どこからがカスハラ? 9 安全係数「それ100で割っちゃうの?」 10 激辛食品のおかしな基準
色々な基準値の成り立ちや実情を説明しています。文系でも十分に理解できると思います。
エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング(EBPM)と言われるようになり、統計値を根拠に説明されることが増えましたが、この本は統計値の指標の根拠を理解した上でないと、誤った決断になるとのことを知らしめてくれると思います。
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