野崎つばたのレビュー一覧
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1巻はエチカが抱えていたもの(謎)が明らかにされた一方、2巻はハロルドの謎が明らかに。
RFモデルは普通ではないと感じていたところを明文化されたというか。
それからすると、今回やっと登場した末っ子くんの扱いが悔やまれる……勿体無い。
ハロルドが疑われるところから、展開が二転三転どころか四転はするの...続きを読むPosted by ブクログ -
人間にも「敬愛規律」のようなものがあることは、デーヴ・グロスマン「戦争における『人殺し』の心理学」を読むと分かることですが、本書には、そのような心情を欠いた人物が登場します。
作者の菊石さんは、第1作目のインタビューで、「機械のような人間」と「人間のような機械」との交流を描きたかった、ということをお...続きを読むPosted by ブクログ -
ある日、自身のアイデンティティである電索能力を失ってしまったエチカ。そんな彼女の葛藤や、新たなパートナー・ライザと組むハロルドの心中は如何に。お互いの関係について再認識してゆく、良きお話でした。
(E)の正体は誰だ、というミステリー要素も健在。ミステリー作品として見ると登場人物が少ないこともあって、...続きを読むPosted by ブクログ -
今巻も中々良きSF作品。
AIのブラックボックスが人が解釈できないということは色々な所で言われていることだが、それをうまい具合にSFチックに仕立て上げている。
相変わらずの、ハロルドのホームズっぷりも優秀で、ミステリー作品としても十分楽しめる。Posted by ブクログ -
【悪夢の靴音が次第に近付く、繰り返される悲劇に抗え】
過去の殺傷事件と似た事案が発生する事で、ハロルドの力量が試される物語。
路頭に迷っていたハロルドを救ってくれた存在。
ソゾンにより、ハロルドの心は救われる。
彼らと疑似家族を形成する事で、彼の根幹と言える物が形成された。
しかし、暖かさを伴う...続きを読むPosted by ブクログ -
大賞とったのも納得の面白さ!
感情まで記録される情報端末って設定がユニークで、捜査のために感情まで同調していく描写が面白い。
個人的にハロルドがとてもツボです。人当たりがいい好青年に見えて実は……なところとか機械なのに人間の相棒より感情豊かなところとか、ほんと全要素好きすぎる。
個人的にこの巻終了...続きを読むPosted by ブクログ -
人間味の無い機械のような人間と、機械らしく無い人間じみた機械。
相反する2人が機械を脳に埋め込む事が当たり前となったSF世界で活躍するSF相棒もの。
映画「インセプション」を彷彿とさせるような人間の脳内記憶への侵入技術「電索」や、視界に自動で字幕やパーソナルデータが出る未来のAR技術のような「ユア...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった。
近未来SF×ミステリーと、暗い過去を持つもの同士のコンビなのが良かった。
最初は、機械みたいな人間であるエチカと、人間臭い機械であるハロルド、という構図かと思いきや、ハロルドがしっかり機械だった、という展開も好き。
ミステリーも複雑で楽しめた。
所々、哲学的な問いかけがあるのも、考えさ...続きを読むPosted by ブクログ -
ライトノベルだけど、それを感じさせないほどの完成度。
これは面白かったな。
ロボットと相棒を組まされた若き天才女性捜査官。
いわゆるバディものの典型だけど、なかなか設定がよかった。
攻殻機動隊とシャーロック・ホームズを足したような面白さ。
女性捜査官の方がワトソンになってしまっているところがご...続きを読むPosted by ブクログ -
前作では女性捜査官・エチカがハロルドを受け入れるところで終わったので、本作からが二人の活躍の第一章ってことになるのかな。
本作もなかなか面白かった。
このシリーズは結構ヒットすると思うね。Posted by ブクログ -
タイトルで概ね状況設定はお分かり頂けるかも。敵国の侵攻で陥落寸前の王都に召喚された兄妹。先ず最初に召喚主の王女に銃を突きつけ尋問からスタート。使える兵は僅かのみ。しかも戦力も戦術も『とある事情』にて皆無に等しく、敵は強大な軍隊と竜を保有する竜人種国家。ミリオタとしての知識と妹の容赦無い戦闘力で如何に...続きを読むPosted by ブクログ
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第1巻を読破。
鵜飼沙樹さんのイラストに惹かれて購入。
HJ文庫作品を買うのはひさしぶり。
なのでこの作家さんの作品は初めて読みます。
おもしろかったです。
冒頭の数ページを読んで買ったものだから、ほぼジャケ買いに近い状態だったけど、よかったです。
〈皇国七聖〉の一人で主人公のクロムは軍...続きを読むPosted by ブクログ -
アニメ化の広告を見て面白そうだったので。
実際に非常に面白かった。
バディである二人の関係性のハラハラやら、事件が二転三転してどうなるんだというハラハラが癖になるというか。
事件が本当に何重にも練られていて面白かった。
推理ものとしても十分楽しめる。
キャラそれぞれに謎があるのもいい。
主人公の...続きを読むPosted by ブクログ -
舞台はドバイ。自身の意識をアミクスに完全にコピーする技術を検証している、技術特区のお話。
ハロルドとエチカが2人でハロルドの「秘密」を共有していることを端に発し、離れるべきだが離れたくない、言葉の上ではすれ違っていくお話。
今回もミステリー要素も満載。事件の様々な所に過去の事件の様々な人が関係してき...続きを読むPosted by ブクログ