八木澤高明のレビュー一覧

  • 忘れられた日本史の現場を歩く

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    歴史を振り返りその遺跡などを旅するのは新たな史実を発見することにもつながる。特に社会的に悪行行為、人権的な事件事故など、庶民を犠牲に革命した独裁者の史実では知ることができない。この書で知ったことは多くの地域で昔の女性へ人権は「モノ」扱いが多く悲惨な歴史があったことで、現代では秘話として実在していることだ。

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    2025年01月30日
  • 裏横浜 ──グレーな世界とその痕跡

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    横浜の一面を知れると思い買ってみたが、筆者の過去の記憶や取材の寄せ集めで作った浅めのルポという感じでがっかりした。

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    2024年12月31日
  • 殺め家

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    過去に日本で起こった凶悪事件の現場やその犯人が生まれた場所を訪ね、写真と共にその犯罪、犯行、犯人の生い立ち、動機等を振り返る一冊。

    流石に50年以上も生きているので、掲載されているほとんどの事件に記憶がある。

    犯人に同情する訳ではないが、やはり犯人には出自に問題があるケースが多い。「貧困」「偏見」「ハーフ」「外国人」「朝鮮人」「村八分」「家庭崩壊」等々。

    まれに、金持ちのボンボンの犯行もあるが、やはり尋常ではない幼少期 を送ったことで、異常な性格になってしまった事件が多い。

    この国の歴史の闇である。
    その闇をつくったのは、政治だ。
    やはり、ここにも急速な高度経済成長を戦後するために無理

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    2024年11月09日
  • 忘れられた日本史の現場を歩く

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    <目次>


    <内容>
    日本史の舞台から少しずれた場所19カ所。多くが廃れた場所である。カメラマン・ノンフィクション作家が彷徨って辿り着いた記録である。時代も中世から現代まで、地域も北海道から五島まで。遊郭が少ないが、これは他にもルポがあるからだろう。これといった発見もないが、感じることはある。

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    2024年11月01日
  • 裏横浜 ──グレーな世界とその痕跡

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    横浜市内の有隣堂で昨年に平積みしてあるのを流し見した記憶がある。手に取ろうか迷った挙げ句に、お金もないしまた今度と決めた。
    それ以来すっかり忘れてたまま、購入。
    読んでいる途中でそのことを思い出した。

    裏横浜のタイトル通り、キラキラ横浜の裏側と呼ぶべく、ディープでダークな一面が横浜育ちの著者の回想と共に楽しめる。

    かつてのストリップ劇場、寿町あたりの話はほんの10年前の話なのに、何十年も前の話のように読めたのは不思議な感覚だった。きっと、急速に街のクリーン化が進んでいるのだろう。

    ルポ、良い。好きだなー。

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    2024年03月13日
  • 裏横浜 ──グレーな世界とその痕跡

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    本文に直接関係はないけど、巻頭の地図が『伊勢崎町』表記で、ちゃんとチェックしないのかな。第一刷版だから今は直っているのかな。

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    2023年11月07日
  • 娼婦たちから見た日本 黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、チリ

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    目次に 黄金町の文字があったので
    思わず 読んでみました。
    普通なら あまり手には取らない 知らない世界でしたが
    黄金町のちょんの間。
    学生時代 伊勢崎町に遊びに行き 
    少し足を伸ばすと 裏通りに それはありました。
    当時は単なる 飲み屋としか 見ておらず 記憶にもとどまっていませんでした。
    今回 読んでみて そういう場所で 
    数々の女性達が 色々な思いで 働いていたのかと 知ることができました。

    こういう 職業は今でこそ お小遣い欲しさにという人も多いけど、
    過去には 貧しい農村の娘達が 家族の為に 自らを犠牲にして
    最後には命までも犠牲にする人も 少なくなかったそうだ。

    この本は 日本

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    2022年04月29日
  • 娼婦たちから見た日本 黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、チリ

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    文章がいささか文学的にすぎると思った。また「~と言っている気が した」等、自分の考えの羅列に過ぎないものをあたかも風俗嬢がそう思っているか のように記述している箇所がいくつかあり、それは不誠実だと思った。
    街を「浄化」し社会から風俗嬢がいなくなれば、その職についている人達はどこ にいけば良いのか(別のまともな職を得ることができるのか)という「貧困」に関 する問題と、需要側・供給側問わず、風俗に癒しを見つけ生きている人達は、風俗がなくなった後どうやって生きていくのかという「性そのもの」にかんする問題があるように感じた。
    性そのものに関する問題としては難しいし安易に答えなど出ない。徹底的に抑圧する

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    2021年01月03日
  • 日本殺人巡礼

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    八木澤高明『日本殺人巡礼』集英社文庫。

    日本で起きた殺人事件の現場と事件の背景などに迫るノンフィクション。興味惹かれる事件もあるが、一部の事件の背景や考察については胡散臭い部分もある。

    日本で毎年起きる殺人事件は約1,000件らしい。毎日約3件の殺人事件が起きていることになるが、そこまで殺人事件が起きているという印象が無いのはテレビや新聞で報道する殺人事件はほんの一部に過ぎないからなのだろう。

    本作に描かれる殺人事件の背景を読むと、犯人が暮らす土地の歴史や因習、近隣との関係が犯罪に駆り立てる原因になっているように読み取れるものが多い。環境が殺人者を産み出すということなのだろうか。津山30

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    2020年09月29日
  • 甲子園に挑んだ監督たち

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    監督の話はおもしろいんですが、内容が飛びすぎてちょっと読み辛い部分がありました。すらすら読めない。本を読み慣れている人には良いかもしれないが本を読み慣れない人には頭に入って来づらかったです。この話は後で、が多すぎてストレスを感じました。
    小池監督のルーキーリーグを見に行きたくて英語を勉強しているには驚きました。一生向上心をもって学んでいるんだと。

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    2020年09月13日
  • 色街遺産を歩く 消えた遊廓・赤線・青線・基地の町

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    テーマを決めて歩くのは面白い。
    と言うか、
    テーマを決めないと引きこもりになりそうだ。
    よって、街歩きならテーマを決める。
    街道歩きもそうだ。
    京街道を歩いた時、それらしき街並みを通った。
    桂米朝さんが、何かで話していた場所だ。
    本書で紹介されているところは、
    廃墟の様だ。
    廃墟専門に探訪する人も居る様なので、
    人それぞれ。

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    2020年09月12日
  • 花電車芸人 色街を彩った女たち

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    ネタバレ

    花電車と言えば、現在ではファイアーヨーコに始まってファイアーヨーコで終わるという現実を地で行ったような著書。そのファイヤーヨーコとの出会いから始まり、花電車の簡単な歴史を辿りタイや熱海に触れ、数人の特異なストリッパーにも焦点を当てている。
    自分も長年アダルトの世界に関わっていながら実際に花電車に接したのはファイヤーヨーコとの出会いであったので、本書に出会って書き出しから期待していたのだけれど、花電車の歴史の記述は浅く、もっぱらストリッパー列伝的な内容に終わってしまっていたのが残念であった。

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    2020年04月13日
  • 花電車芸人 色街を彩った女たち

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    絶滅しつつある女性器を用いたお座敷芸である花電車とその芸人についての本。著書の直接取材した内容がメインで貴重であるが、著者が取材を始めた2000年代にはすでに演じるものも少なく、薄い新書でありながら三分の一は花電車とは直接関係しないストリッパーの話題なのが悲しい。
    現在、演じている人はいなくても、かつてその芸を見た人への取材なんかもあればもっと良かったのだが。

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    2020年03月18日
  • 江戸・東京色街入門

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    知っていたこと、知らなかったこと。色街について重すぎず、軽すぎず読める本。歴史が絡む「色街の成り立ち」、そこから生まれた「街の空気」。今はまだそこかしこの街角に微かに残っているその空気を集めながら書かれた本。本を片手に、街を歩きたくなる。手軽に持ち運べるサイズも相まって。

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    2018年11月14日
  • 江戸・東京色街入門

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    ノンフィクション作家 八木澤高明氏が、売春防止法完全施行に伴い消滅したかつて東京各地にあった色街について紹介したもの。吉原などの江戸時代から続いていた場所や赤羽・三鷹など軍関連で出来た場所など成立には色々な理由がある。それぞれの場所に割かれる頁は少ないですが、公式な記録は少なく、また過去を消し去りたい地元住民の思いもあり、どんどんと忘却の彼方に消えていく歴史を少しでもすくい上げられればと思います。そういえば近所の赤線も跡形もなくなってたな。

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    2018年10月21日
  • 娼婦たちから見た日本 黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、チリ

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    ネタバレ

    色街の興亡と娼婦自らが語る物語の書。性産業について考えさせられるばかりでなく、一時の日本にとって娼婦は貴重な外貨獲得の主要輸出品目であり、かの福沢諭吉も出稼ぎ者の支援者として積極的に輸出すべしと論じていた、そして不要となった現在は歴史から末梢されつつあることなど知り難い歴史にふれられた。娼婦と宗教の関係性もまた興味深く、宗教は娼婦を、人として肯定できず貶めるだけの存在にみえた。そして、人に向けられた「浄化」の傲慢さ。あぶれた雇用、可視化できなくなった従事者、行き場を失った欲望、、、思慮なき「浄化」は社会に何をもたらすだろうか。

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    2016年11月27日