あらすじ
戦前から今まで、数多のおぞましい事件が世を賑わせてきた。永山則夫連続射殺事件、吉展ちゃん誘拐殺人事件、女子高生コンクリート詰め殺人事件、酒鬼薔薇聖斗事件、平成の八つ墓村事件……人を殺めてしまう人と、そうではない人の境界は何なのか。殺害現場や殺人者の郷里を丹念に歩き、その土地の匂いをかぎわけることで見えてきたこの国の歪んだ相貌とは。近代の「闇」に肉薄するノンフィクション。
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Posted by ブクログ
表紙写真とか題字のインパクトが強いけど、内容は全然、おどろおどろしいものではない。むしろ、真摯に事件と向き合う作家の姿勢が滲み出る、渾身のルポって感じ。”誘拐”とか、”復讐するは~”とか、以前読んだ作品で取り上げられていた事件についても触れられていて、個人的には復習にもなった。ちょっと犯人寄り過ぎかな、とも思ったけど、カレー事件とか、妙に納得できる部分もあったりして。現代は、決して以前より犯罪が増えている訳ではない、というのはよく耳にする言説だけど、こうしてその裏側まで掘り下げると、なるほど時代によるのっぴきならない事情というのも存在するのかも、と思いたくもなる。示唆に富む書。ちなみに”文庫王国”から。