八木澤高明のレビュー一覧

  • 日本殺人巡礼
    表紙写真とか題字のインパクトが強いけど、内容は全然、おどろおどろしいものではない。むしろ、真摯に事件と向き合う作家の姿勢が滲み出る、渾身のルポって感じ。”誘拐”とか、”復讐するは~”とか、以前読んだ作品で取り上げられていた事件についても触れられていて、個人的には復習にもなった。ちょっと犯人寄り過ぎか...続きを読む
  • 娼婦たちは見た イラク、ネパール、中国、韓国
    著者がイラク、ネパール、中国、韓国の現場に入り、普段なかなか知る機会の無い世界をこれでもかというほどの生々しい記録で語っている。

    娼婦は古今東西、人間社会に通底する存在なのだろう。
    戦争、植民地化の傍らでは、どの国でも必ずと言っていいほど売春史がある。

    語られている女性たちは逞しく生きており関心...続きを読む
  • 江戸・東京色街入門
    街歩きが好き。
    しかし、テーマを決めて歩きたい。
    本書はちょっと毛色の違う街歩き本だ。

    街歩きをすると、何か雰囲気の違うエリアがあったりする。
    何か土地相と言うか・・・。

    本書は、東京の色街あるいは色街跡を紹介した本で、目次には神奈川県は含まれていない。
    でも本文では、出てくる。

    古典落語やシ...続きを読む
  • 江戸・東京色街入門
    東京に残る色街の実態を調べた本。
    著者の考察と取材方法が好きです。
    個人的には皇居前広場で青姦が盛んだったことに驚きを隠せない。
    そして娼婦の労働環境がとても劣悪で切ない。
  • 娼婦たちから見た日本 黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、チリ
    文章がいささか文学的にすぎると思った。また「~と言っている気が した」等、自分の考えの羅列に過ぎないものをあたかも風俗嬢がそう思っているか のように記述している箇所がいくつかあり、それは不誠実だと思った。
    街を「浄化」し社会から風俗嬢がいなくなれば、その職についている人達はどこ にいけば良いのか(別...続きを読む
  • 日本殺人巡礼
    八木澤高明『日本殺人巡礼』集英社文庫。

    日本で起きた殺人事件の現場と事件の背景などに迫るノンフィクション。興味惹かれる事件もあるが、一部の事件の背景や考察については胡散臭い部分もある。

    日本で毎年起きる殺人事件は約1,000件らしい。毎日約3件の殺人事件が起きていることになるが、そこまで殺人事件...続きを読む
  • 甲子園に挑んだ監督たち
    監督の話はおもしろいんですが、内容が飛びすぎてちょっと読み辛い部分がありました。すらすら読めない。本を読み慣れている人には良いかもしれないが本を読み慣れない人には頭に入って来づらかったです。この話は後で、が多すぎてストレスを感じました。
    小池監督のルーキーリーグを見に行きたくて英語を勉強しているには...続きを読む
  • 色街遺産を歩く 消えた遊廓・赤線・青線・基地の町
    テーマを決めて歩くのは面白い。
    と言うか、
    テーマを決めないと引きこもりになりそうだ。
    よって、街歩きならテーマを決める。
    街道歩きもそうだ。
    京街道を歩いた時、それらしき街並みを通った。
    桂米朝さんが、何かで話していた場所だ。
    本書で紹介されているところは、
    廃墟の様だ。
    廃墟専門に探訪する人も居...続きを読む
  • 花電車芸人 色街を彩った女たち
    花電車と言えば、現在ではファイアーヨーコに始まってファイアーヨーコで終わるという現実を地で行ったような著書。そのファイヤーヨーコとの出会いから始まり、花電車の簡単な歴史を辿りタイや熱海に触れ、数人の特異なストリッパーにも焦点を当てている。
    自分も長年アダルトの世界に関わっていながら実際に花電車に接し...続きを読む
  • 花電車芸人 色街を彩った女たち
    絶滅しつつある女性器を用いたお座敷芸である花電車とその芸人についての本。著書の直接取材した内容がメインで貴重であるが、著者が取材を始めた2000年代にはすでに演じるものも少なく、薄い新書でありながら三分の一は花電車とは直接関係しないストリッパーの話題なのが悲しい。
    現在、演じている人はいなくても、か...続きを読む
  • 江戸・東京色街入門
    知っていたこと、知らなかったこと。色街について重すぎず、軽すぎず読める本。歴史が絡む「色街の成り立ち」、そこから生まれた「街の空気」。今はまだそこかしこの街角に微かに残っているその空気を集めながら書かれた本。本を片手に、街を歩きたくなる。手軽に持ち運べるサイズも相まって。
  • 江戸・東京色街入門
    ノンフィクション作家 八木澤高明氏が、売春防止法完全施行に伴い消滅したかつて東京各地にあった色街について紹介したもの。吉原などの江戸時代から続いていた場所や赤羽・三鷹など軍関連で出来た場所など成立には色々な理由がある。それぞれの場所に割かれる頁は少ないですが、公式な記録は少なく、また過去を消し去りた...続きを読む
  • 娼婦たちから見た日本 黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、チリ
    色街の興亡と娼婦自らが語る物語の書。性産業について考えさせられるばかりでなく、一時の日本にとって娼婦は貴重な外貨獲得の主要輸出品目であり、かの福沢諭吉も出稼ぎ者の支援者として積極的に輸出すべしと論じていた、そして不要となった現在は歴史から末梢されつつあることなど知り難い歴史にふれられた。娼婦と宗教の...続きを読む