谷崎泉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ大黒谷正広は、高学歴・高身長・高収入のいわゆる三高を満たす男だった。
しかし、独身。もうすぐ四十一を迎えようというのに独身であった。
今まで好きになった女性がいなかったわけではなく、また、結婚を考えなかったわけではないのだが、後一歩を踏み切る前にここまで来てしまった。
そして今では、自分で中古のマンションを買い、掃除・洗濯を完璧にこなすまでにいたっては、誰かと一緒に住むのも誰かと付き合うのも億劫に考えるようになってきていた。
そんなある日、母親に無理に押し切られるように見合いをした相手に押し切られるように足を踏み入れたバー。
見合い相手はすぐにトイレで酔いつぶれてしまったものの、それを助け出してくれたバーのマスターは不思議な雰囲気を持っていた。
翌日、昼食を取ろうと向かった先のレストランで、大黒谷は再び、そのバーのマスター・ステラと再会する。
しかし相手は、ゲイの別れ話の真っ最中で、たまたま隣の席に座っただけの大黒谷はあまりの気まずさに席を替わるわけにも行かず、じっと身を潜めていた。
その後、「財布を忘れてきた」という彼が実は、いつ倒壊してもおかしくないような大黒谷の家の隣のマンションに住んでいることを知る。
そして彼がまた、とんでもない汚部屋に住んでいることも――。
ステラはバーの雇われマスターの他にもモデルのアルバイトをやっていたり、ずっと夜の仕事をやっていたことから料理は上手だったりするのだけれど、何せ物事を「楽しい」「楽しくない」で判断するところがある。
好む好まざるに関わらず、一つの会社にずっと勤め続けている大黒谷にとっては、それはとても信じられないことで、ついついステラに対し説教くさいことを言ってしまう。
けれど、ステラはそれを鬱陶しがるどころか、「自分をしかってくれるなんてなんて大黒谷さんは親切なんだ」とますます素直に慕ってくる始末。
そうやって当たり前のように、大黒谷の懐に入り込んできたステラとの生活は、大黒谷が思っていたほどに悪くないもので、たった一週間の間に、ステラがいてくれることを嬉しく思うようになっていった。
しかし、仕事を失ってお金もないステラが大黒谷の家に、半ば居候のようになっていることを、酔っ払ってしでかした失態を謝りにきた見合い相手に見られ、そのことが大黒谷の母親に伝わってしまい――
という話でした。
これも歳の差カップルの話ですね。
で、ですね。
実はこれ、ステラの方が背が高くて、ガタイもいいという設定があらすじだけ読んでいるとわからないと思うんですが、ありまして。
実はステラが攻めなんです。
いわゆるオヤジ受け……になるんでしょうか?
四十丁度でオヤジっていうのもちょっと失礼な気もするんですが……。
でも個人的には、こんな天然ノホホンでちょっとずれた純粋ちゃんのステラには受けでいてほしかったなー……と思ったりします。
でもって、もうちょっと大黒谷にもしめるところはしめてもらって(変な意味でなく)、いくときはガバッといってもらって、ステラが誘い受けみたいなやつの方が、個人的には面白かったのになー――と思うとちょっと残念です。
オヤジ受けがお好きな方にオススメします! -
Posted by ブクログ
ネタバレこの作家さんの刑事ものはシリアスで硬質で糖分ゼロが多いですが、これは比較的甘み有りです。シチュエーション的にはかなり王道で、スポーツマンタイプのさわやか後輩刑事ワンコ攻と清楚な美人ツンデレキャリア先輩受です。この先輩、ツンデレといいつつも、かなりデレ多めで、物語開始わずかで、あっさりと陥落、というかワンコと元サヤにおさまります。そして、事件的に区切りのいい場面にさしかかるたびにイチャコラします。わたしは、この作家さんの刑事ものは読みごたえがあって大好きのですが、今回はちょっと物足りなかった。やっぱり、ツンデレはいかに崩していくかっていうのが醍醐味なわけで・・・このあっさり感がどうも・・・。せめて、体は簡単に許すけど、心は明け渡さないみたいなひねりがあってもよかったかな~・・・。で、いつものように、表で起きる事件とは別に、裏で何かある・・・という伏線を張りまくり、次巻へと引っ張る。先輩が何か秘密裏の任務をおびて警視庁から千葉県警の捜査一課に派遣されてきているんだけど、そのあたりは毎度ながら謎は小出しで思わせぶりで気になります!けれど、いかんせん、表の事件がなんか大仰でチープだと思う。タイトルの『犬も歩けば棒に当たる』は後輩攻くんが歩くだけで事件に遭遇してしまうという特殊な運?の持ち主。元左翼過激派が仕組んだ爆破予告事件を解決するためにふたりで奔走するのですが、仕掛けられた二回ともまんまと自分たちで爆弾を発見し、自分たちだけで時限装置の解除をするはめになります(で、解除できないと爆死する・・・みたいな)で、二回とも神懸かり的な強運に助けられて乗り切ります。なんだか、ちょっと興ざめです。
もっと、表の事件と裏の事件が複雑に絡みあり、謎が深まるーみたいな展開を期待していたのでね。
でも全体的にラブも十分あるので、いつもよりエンターテイメント性はあがっているのかも。 -
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ネタバレ『最後のテロリスト』がとてもよかったし、人気シリーズみたいなので読んでみました。うーん・・・設定はかなりベタな王道のリーマンものです。全然関係ないけど、この作家さんて1ページあたりの活字量が多いね。とにかく俺様で超強引男の攻と男前で強気な美人さん受っていう設定もBL的ステレオタイプかな。とにかく攻の一方的な傍若無人ぶりにもびっくりなんだけど、それに振り回される受がぎゃんぎゃん怒る←ここがちとうるさい。かよわい女の子みたいじゃない、仕事ができる男前ってすると、どうしてもこうなっちゃうのかしら。でもさー、いきなり会社でレイプってねーよ! そんでもって二回目も半レイプだよ! 始まりがこんななのに以降ほだされていくって、まさにコッテコテなBL的王道な展開なわけだけど、わたし的には好きくないなー。
でも、会社の仕事とか普通の描写がしっかりしていて、この作家さんは好きです。どなたかのレビューで1、2巻だけじゃこのシリーズの面白さはわからないと書いてあったので、もう少しがんばってみようかなぁ・・・でも全12巻かぁ・・・気が遠くなるな -
Posted by ブクログ
高級クラブに勤めるカイがある朝偶然入った「めしや」。
メニューなどなくカウンターのみのお世辞にも綺麗とは言いがたい店に場違いな自分。当惑していると目の前に出されたご飯、味噌汁、切り干し大根、おひたし、そして鯖。
鯖が苦手なカイでしたがおいそれと残せる雰囲気ではなく取り合えず白米に箸をつけると、コレが上手い。
何とも言えない絶品にするすると箸がすすみ、鯖に差し掛かって戸惑うと大将に「俺の鯖は美味いんだよ」といわれ、隣席の男にも「マジで上手い」と言われて口にすれば、美味い!!
しかもレジはなくてみんな500円を缶に入れていくという。
コレだけ手をかけてこの値段。
太っ腹な大将です。
何だかご飯の話しか思いつきません。
こんな「めしや」が近所にあったら良いのになあ、と☆ -
Posted by ブクログ
ネタバレ大手航空会社・パンダ航空の客室乗務員・春日野美雁は、若手ナンバーワンとの呼び声高いパイロットで、女癖の悪い神園修慈との肉体関係を清算しようと決心し、一方的に別れを告げた。けれど、感じやすい身体を攻められてまた話をうやむやにされてしまう。
美雁は、そのまま気だるい身体を引きずって仕事に行くが、乗務したファーストクラスで投資家マーク・スペンサーにその身を狙われ、勤務中であるにもかかわらず耐え難い恥辱を味わわされてしまう。
そして、あろうことか、美雁の帰りに乗務する飛行機のファーストクラスを買い占めたり、次の常務で帰ってきた美雁の部屋に薔薇を撒き散らしたり…… 麗しい姿とは対照的なストーカーじみた行為を行うマーク。
そして、ついに美雁はマークに拉致され、彼の生活する豪邸へと連れ去られてしまう。
そこでマークに感じやすい身体を攻められ、身体を繋がれてしまうが、美雁を仕事にも行かせず、監禁するというマークに対し、美雁が助けを求められるのは、自分から別れを告げた神園しかいない。
結局、美雁が神園に助けを求めると、神園はすぐに助けにきてくれるが、その時にマークの屋敷に不法侵入する姿を写真に撮られてしまう。
おまけに、マークは実は投資ファンドの社長で、美雁と神園勤める航空会社に対し、買収をしかけてくる。
美雁は、マークの暴走を止めようと再びマークの屋敷に赴くが……という話でした。
こういう話を見てると「いやよいやよも好きのうち」という言葉がなんとなく思い浮かばないこともないですが、美雁にしてみたら迷惑な話なんだろうな……とも、思わないこともないです。
でも、美雁は「するのが嫌じゃなかった! じゃあ好きなんだ……」というよくあるBLの論理にもうちょっと縋ってもいいのかもしれない。その方が楽になれそうな気がする。
まぁ、それには神園がその浮気癖を直してくれるのが、大前提になると思うんですが。
この本の最後に「もう浮気はなしない」と神園が宣言をしているので、それが本当かどうなのか、を確認してからでもいいと思うので。
続刊を待て! というところかもしれません。 -
Posted by ブクログ
その美貌が男達の欲情を煽る、光一は遠峰に香港に連れてこられ軟禁状態で生活していた。鬱々としている光一をみかねたのか語学の家庭教師・エリックが屋敷を訪ねる生活になり。
自分の意思以外で不本意な生活をしてしまう流され受けがその中から自分で決められる事を見つけてラストでした。
BLらしく有り得ない展開ですが、BLですからね(笑)
拉致されて数年、結局光一の実家は光一を心配してないのか、とか、そもそも遠峰はそんなに光一の事を大事に思っているなら他にも方法はあっただろう、とか、このあとはどうなるのか、とか突っ込みどころは満載ですが、まぁ、とにかくBLだということで(笑)
それにしても、快楽に弱い身体の光一はしまくってましたね(笑)