ヨハンナ・シュピリのレビュー一覧

  • アルプスの少女ハイジ

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    スイスに行く前に読んでおこうと思った
    とても楽しみになった!
    アニメも見てしまった
    自然に焦がれてしまう
    美しいものを美しいと思えない時も
    また思える時を待とうと
    よりいい時を神様が選んでくれるからというのが
    よかった。

    因果の一部を神様に預けるのもよいなと

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    2026年09月18日
  • ハイジ 下

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    クララが立ち上がって歩けるようになったことがメインの話である。そこに、お爺さんが兵隊になったときに、隊長を看護したことがわかってくる。医者が移り住んできたことと、讃美歌をペーターのおばあさんの前でハイジがうたったことは、覚えていなかった。

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    2026年08月23日
  • ハイジ 上

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    1952年の訳である。スイスの遺産でこれがあるためにスイスの旅行に行くのが日本人といっても過言ではない。アニメであまりにも有名になったために知ったつもりになっていた。実際の小説を読んだかどうかも覚えていない。ただ、文字の学習や学習の理論がうまく小説に生かされていることには驚きである。

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    2026年08月22日
  • アルプスの少女ハイジ

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    たわいもない物語といえばそうかもしれない。でもとにかく心が洗われるのだ。主人公のハイジ、まさに純粋無垢。こんな素晴らしい子供がいたら周りの大人も皆変わっていくだろう。頑なだったお爺さんが典型。もともと素晴らしい人だったのかもしれないが、ハイジと暮らし始めてすぐに変わっていく。
    しかしこのあとハイジが大人になったらどうなるのか。お医者さんをずっと見守っていくわけにはいかないと思うのだが。夢を破るような物語を作者は書くわけにはいかなかったのであろう。
    この物語をスイスで読む。マインフェルトへは行けなかったが、ハイジの住むような村はこうだろうと思わせるようなところがいっぱいある。素晴らしい。

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    2026年07月31日
  • アルプスの少女ハイジ

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    ネタバレ

    アルプスの大自然への愛に満ちた作品。アルプスとハイジは人に生きる力を与え、みんな明るく幸せになっていく。
    偏屈とうわさされるおじいさんがハイジに激甘すぎて偏屈さのかけらもなくて笑った。ハイジは天真爛漫で、アルプスと人を愛している。都会にいるときずっとペーターのおばあさんのためにパンを貯め込むの愛おしすぎる。
    現代的なイラストが満載でハイジがめちゃ可愛く描かれている。

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    2025年02月13日
  • アルプスの少女ハイジ

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    19世紀に書かれた小説。アニメのオープニング、断片的なシーンは覚えているが全体のストーリーは全く記憶していなかったのだが、原作の面白さを聞いて読んでみた。病弱なクララが山の生活で健康を取り戻していくというハイライトだけでなく、偏屈なお爺さんが再びコミュニティの一員となっていくなど、大人になっても人は変わることができるというストーリー。一貫して勤勉を美徳とするプロテスタント的な価値観が書かれている。篤い信仰は金銭的にも報われるというオチもあり。ハッピーエンドになるとわかっていて読めるので良い娯楽だった。

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    19世紀のスイスは既に中立国となっていたが、お爺さんは若い頃には傭兵として出稼ぎに行き、その息子も死因はわからないが他国で亡くなっている。羊飼いのペーターはおそらく6年生ぐらい、ハイジは3年生くらいだが、2人とも小学校に行かずに文盲。ペーターのお父さんはおそらく出稼ぎで不在、おばあちゃんとお母さんの現金収入はペーターが世話する羊のミルク程度かと思われる。

    一方で、フランクフルトのゼーゼマン家(クララの家)は複数の使用人が暮らし、主人のゼーゼマンの職場はパリ。職種は不明だが汎欧州のスパンの事業を行っている。

    ハイジは天真爛漫で良い子だけど、それ以上に羊飼いのペーターの無学ぶりとことばを知らないが故か、もともと境界知能児なのかが心配になる。ハイジのおかげでペーターがやっとアルファベットが読めるようになることは救いだ。

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    2025年01月22日
  • アルプスの少女ハイジ

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    NHKでアルプスの少女ハイジの作者、ヨハンナ・シュピリの特集番組があり、それを見て本書を手に取りました。私自身子供時代にアニメで見たことはありましたが、本書でやっと本当の原作に触れたことになります。本書は大人が手にとっても全然問題ない水準だと思います。ぜひ大人も本書を読んでほしいと思いました。

    アニメでは、ハイジ、ペーター、クララという子供たちの交流が中心になっている印象を受けますが、本書を読んで改めて実感したのは、クララという少女が周りの大人たちを幸せにしていく存在だということです。おじいさんを改心させるだけでなく、羊飼いのペーターのおばあさんや、クララのお父さん、おばあさん、さらにフランクフルトに住むお医者さんの心さえも癒すのです。

    スイスの美しい自然と神様への祈り、その中心にはハイジという存在がいます。大都市フランクフルトに連れていかれたハイジは活力を失います。しかしアルムの大自然に戻ったハイジは、まるでアルムの小屋の裏にある巨大なもみの木のように、まわりを元気にするマザーツリーのような存在になるのです。さらにいえば、ハイジは読者の心すらもきれいにしてくれると言ってもよいでしょう。本を読んでこんなにすがすがしい気持ちになったのは久しぶりでした。

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    2025年01月01日
  • ハイジ 下

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    すばらしかった。

    ハイジがアルムに帰ってきてからの日々を描く下巻は、ずっと幸せな気持ちで読める。上巻でホームシックにかかり、一人で悩みを抱え込んでつらい日々を過ごしたハイジに寄り添ってきたからこそ、この下巻の喜びを満喫できる。

    ハイジとクララを心から愛おしく思っている大人たちが本当に素敵で、この物語のいちばん好きなところはそうした大人たちの姿かもしれない。クララが歩けるようになることは文句なしに感動できるのだけれど、読んでいていちばん嬉しいのは、大人たちみんなが心の底から喜びを表している姿だった。アルムじいさん、ゼーゼーマン老婦人、ゼーゼマンさんと、順繰りに驚き、喜びを爆発させていく様子を読んでいると、みんなの喜びがどんどん自分の心にも押し寄せてくる。

    子どもたちの世話を焼くことに精を出すアルムじいさんの優しさといい、罪を犯したペーターの苦悩に寄り添い、心に染み入るような話し方で穏やかに諭すゼーゼーマン老婦人といい、ハイジを「うちの子」だと表してくれるゼーゼマンさんといい、ハイジの第二の保護者であろうとするお医者さんといい、本当に信頼できる大人たちばかりだ。大人たち同士の、親しみがありながらも尊敬の念を表し合う関わり合いも好きだった。

    ペーターのおばあさんが信仰をもつことで希望を失わずに生きている姿や、ゼーゼマン老婦人やその教えを受けたハイジがいつも神様に感謝しながら生きている姿を見ていると、人間の力の及ばない大きな存在を信じて謙虚に生きていくことの美しさを感じた。何事も自分の努力や力のように捉えてしまうのは傲慢だし、ちっぽけだなあ。

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    2024年12月19日
  • ハイジ 上

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    アルムの美しい自然の中で、アルムじいさんと素朴な生活を送るハイジの喜びが、自分のことのように感じられて満ち足りた気持ちになった。高原や花々が夕陽に照らされて輝く景色を見たハイジの感動が忘れられない。

    「岩にね、火がもえて、ばらがいっぱい。それから、青い花や、黄色の花。ほら、わたし、もって帰ったのよ。見て!」(76)とアルムじいさんに興奮して話すハイジが微笑ましい。その「夕方の火」がどこからくるのかをじいさんに尋ねたとき、「あれはお日さまがなさるんだ。山におやすみをいうとき、いちばんきれいな光を送ってこられる。あくる日の朝またのぼってくるまで、忘れられないようにな。」(78)と答えたじいさんもまた素敵だなー。

    村の人々には無愛想で恐れられているアルムじいさんが、ハイジとの暮らしの中で見せる優しさにも胸が温まる。ヤギの乳やチーズのご馳走をつくったり、大工仕事をしてハイジの椅子をつくったり、ペーターのおばあさんの小屋を修理してやったり…。アルムじいさんも、ハイジと暮らすようになって、心に灯りが灯ったよう。それだけに、別離の悲しみは大きかった。

    舞台は変わって、クララの家。常識のないハイジがさまざまな事件を巻き起こしながら楽しく過ごす様子が愉快だった。

    意地の悪いロッテンマイヤーさんにうるさく言われるけど、ハイジ自身があまり気にしていないから深刻にならずに読める。しかも、ゼバスチャンやゼーゼマンさん、そしてクララのおばあさんが、ロッテンマイヤーさんをうまくやり込めてくれるので気持ちがいい。

    クララのおばあさんはすばらしい人で、ハイジに本を読む喜びや神様に祈ることの大切さを教えてくれる。下巻では、ハイジがクララおばあさんに教えてもらったことを、アルムじいさんに伝えて、アルムじいさんをも変えていく。

    クララがホームシックにかかるあたりから物語に深みが増す。自分によくしてくれるクララ家の人々に「アルムに帰りたい」なんて言うのは恩知らずではと悩み、誰にも打ち明けられないハイジの苦悩。幼い少女でありながら、優しいハイジだからこそ抱く苦しみに共感を抱き、アルムへ帰してあげたい気持ちが湧き上がってきた。

    悩むハイジの心に土足で踏み込まず、「だれにもいえない悲しいことやこまったことがあったら、天の神さまに聞いていただくの。」と、誰かに打ち明けなくてもよい方法でハイジを支えようとするクララのおばあさんは本当にすばらしい。

    夢遊病とホームシック両方に対する薬は、すぐに家に帰してあげることだと言い切ったお医者さんといい、医者の忠告を聞き入れたゼーゼマンさんといい、ハイジの人間性やロッテンマイヤーさんの振る舞いをすぐに見抜くおばあさんといい、ものわかりがよくて信頼の置ける大人が多くいる。だから、ハイジがつらい状況にいても、どこか安心して読むことができた。

    ペーターのおばあさんやアルムじいさんとの再会の場面は本当に感動的で、胸がいっぱいになった。物語の序盤で「読むことができるようになればいいってねえ。あの上の棚にお祈りの本があってね、そのなかにいい歌がいくつもあるんだけど、わたしゃもう長いこと聞いてない。もうおぼえてもいないしねえ。」(99)と嘆くペーターのおばあさんの言葉が布石となっていて、下巻では読むことを学んだハイジがおばあさんに本を読んでやることができる。その本がおばあさんの心に希望を灯していくさまは心を打つ。

    キリスト教の神様への信仰をもつことのすばらしさが感じられる。日本の子どもにはなじみがないかもしれないが、信仰をもつ人が、それゆえに前を向いて生きている姿を読めるのは意義深いと感じる。特に、ミッションスクールであるうちの学校の子どもたちには、ぜひ読んでほしい物語だと強く思った。

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    2024年12月17日
  • アルプスの少女ハイジ

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    私の中の『ハイジ』のイメージは長いブランコ、ヨーロヨーロヨーロレイヒ♪というアニメ主題歌、家庭教師のト○イくらいしかなくて、よく考えたら全然知らないな、ということで本書を手にとってみました。

    読書中常に眼前に拡がっていたのはアルムの山の素晴らしい景色。スイスには行った事なんて無いですが、日に照り映える山々、美しく輝く草花や雪原、周りを歩き回るかわいい山羊の群れ。とにもかくにも風景描写が素晴らしくて素晴らしくて、読み終えてからアルムの景色を画像検索してみたらイメージ通り、いや、ひょっとしたら本書で描かれる風景の方が勝っているかもしれない、それくらいに素敵な描写が沢山なので心身が洗われるような読書体験でした。デトックス読書。

    一方で、ハイジがフランクフルトの〈ゼーゼマン〉邸に逗留しているタームではアルムの自然を見ること・感じることが叶わないハイジの辛さが痛いほどに伝わってきて、まさかゼーゼマンがこんなにも重要な役割を果たすなんて微塵も思っていなかった私は彼に最大限の賛辞を送りたいと思います。ブラボー!(ちなみにですが、読む前までクララの父親がゼーゼマンという事すら知りませんでした…)
    同じく、そのきっかけを作ってくれたハイジの父代わりにして後に友人となるお医者さん〈クラッセン先生〉も間違いなくMVPでしょう。ハイジとの語らいのシーンは間違いなく名場面。「山はいいもんだな。体も魂も癒されて、また元気に生きていこうという気持ちになれる」(p416)は本作を貫徹する象徴的な台詞。

    また、意外だったのは山羊番〈ペーター〉の描写。気のいい純朴な少年でハイジの相棒というイメージだったが、作中では家が貧しく偏狭で思慮が浅い、排他的な気質の癖がある人物として描かれている。これが物語に深さを与えており、彼の改心と成長というのも見所のひとつだと思う。キリスト教的な救済の意味合いもあるのだろう。

    祈り、救われる。
    都合よく王子様が現れたりする類の物語ではない、敬虔さと清廉さを備えた紛れもない名作ではないかと思いました。


    1刷
    2024.10.11

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    2024年10月11日
  • アルプスの少女ハイジ

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    短くなっているので、当然、細かい心理描写や経緯の説明が除かれている部分はあるのですが、それでも違和感なく一冊が仕上がっており驚きました。
    このシリーズは初めて読んだので、他の作品もきれいにまとめられているかは読んでみないとわかりませんが、シリーズの他の書籍にも期待したくなる良編集と思います。

    でもイラストはもう少し工夫できたと思うなあ、情景が分かりづらいものが多かったかも。背景が苦手なのはわかるけど、風景が大事な作品なんだからそこを頑張らなくてどうするの…笑

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    2024年02月18日
  • ハイジ 上

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    若い編集者の人にオススメの本を聞いたら
    「ハイジ」だという。
    ハイジはアニメで見たことがあるような、ないような
    そんな曖昧な記憶しかなく、手にとってみた。

    ハイジが山に帰りたいのだけど
    うまく言えず、夢遊病になってしまうところ。
    なんともせつなく悲しいが、その後の山に戻って
    美しい自然と優しい人たちの中で心が戻っていく
    シーンでまた涙して、本当にステキな物語だった。
    心が洗われるようだった。というのはこういう
    作品に言うのかと思った。素晴らしかった。

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    2023年12月18日
  • ハイジ 上

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    最近では学習塾のCMでも知られている、言わずと知れた児童文学の古典的名作。
    何度読み返しても感動し、幸せな気持ちでいっぱいになる。
    ストーリーを知っている人も、ぜひ改めて読んでほしい。

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    2023年08月09日
  • アルプスの少女ハイジ

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    ハイジの他者を思いやる気持ち
    自分のことより他者の痛み・苦しみに心を寄せる行動に
    感動します。

    そんなハイジの周りには自然と人が集まってきます。
    ハイジの純粋さに惹かれるのだと思います。
    私も好きになりました。

    ペーターがクララに嫉妬する気持ちもよくわかります。
    アニメを観た人も是非手に取ってみてください。

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    2023年05月06日
  • アルプスの少女ハイジ

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    ネタバレ

    【アニメにはない宗教的なメッセージ】

    多くの方に親しまれているアニメ版のハイジは素晴らしい作品です。しかしながら、原作から削られてしまった部分にも、素晴らしい要素が盛り込まれています。それが宗教的な教えの部分です。

    原作では、アニメ版以上にクララのおばあさんが重要な役割を果たしています。アルムへ帰りたいハイジに対し、クララのおばあさんが「神さまに何もかもお話しすること」を教えます。

    それ以後、神さまに家へ帰れるようにお祈りするハイジですが、祈りはかなわず、お祈りすることをやめてしまいます。そんなハイジに、おばあさんは再び語りかけます。

    神さまは、わたしたちが願ったことでも、ためにならないことであれば叶えてくださらない。どんなときでも祈り続ければ、やがてわたしたちにとって一番良いようにしてくださる。

    このおばあさんのメッセージを受けたハイジは、再び祈るようになります。そして、ハイジの思想に大きな影響を与えることになります。

    後にクララがアルプスを訪れ、歩けるようになった際、自分が長い間アルプスへ帰れなかったからこそ、クララがアルプスを訪れ、歩けるようになったことのだと考えます。つまり、ハイジの「家へ帰りたい」という願いを神さまがすぐに叶えてくださらなかったからこそ、一番良いようになったと悟ったのです。

    ハイジやクララだけでなく、ペーターや、おじいさん、お医者さんたちもこの思想によって救われていきます。

    この削られてしまった部分こそ、原作の最大のメッセージのように思います。

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    2022年10月22日
  • ハイジ 下

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    アルムに帰ったハイジはみるみるうちに健康を取り戻し、アルムおじいさん、ペーター一家の心を解していきます。
    アルムおじいさんは長年意地を張って避けていた村人との交流を再開し、ハイジも教会や学校に通うことになります。
    そのころ、ハイジがいなくなり寂しいゼーゼマン屋敷のクララは、アルムへの療養を心待ちにしていました。
    まずゼーゼマン一家の友人である医師がアルムに行きます。哀しい出来ごとが起きたばかりの医師ですが、アルムの空気とハイジの優しさ、アルムおじいさんとの交流で心が晴れていきます。
    やがてクララたちもやってきます。
    堅苦しい都会と違い、毎日が輝きに満ちた山の生活で、クララもみるみるうちに健康になります。
    そんななかヤギ飼いのペーターは、余所者に自分の居場所を荒らされたようなつまらなさを感じています。そしてクララの車椅子を破壊してしまうのです。
    でもそれは、クララをより健康へと導くのです。

    ハイジと関わった人々は皆人生の幸せに気が付きます。
    ハイジも自然そのものに生きることも楽しいけれど、文字を覚えれば本を読むことができるし、大好きな人達に本を朗読してあげることもできるという楽しさが増えます。
    そしてペーターの悪事を見抜いたアルムおじいさんと、ペーターの良心の呵責を言い当てたクララのおばあさん。神様は善いことも悪いことも見ておられます、あなたの苦しみも見ています。
    罰ではなく、自分で気がつくという方法へ導びく。
    悪い人はいない、未来も悪い影がない、気持ちがほぐれるようなお話です。

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    2022年08月18日
  • ハイジ 上

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    アルプスの高原で孤独に暮らす老人のもとに、5歳(推定)の少女ハイジが連れてこられます。
    天真爛漫なハイジにとって、山の生活は全てが輝いていました。干し草のベッド、搾りたてのヤギの乳、ヤギの牧草の番、焼き立てのパン、作りたてのチーズ。そして輝く草原に山の向こうから出るおひさま。
    頑固なアルムのおじいさん(アルムは牧草地という意味)、山羊飼いの少年ペーター、ペーターのおばあさん、孤独だった人々はハイジに触れて人生の幸せを知ります。
    しかしハイジは、フランクフルトのゼーゼマンさんのお屋敷のお嬢さん、クララの話し相手として都会に引き取られていきます。
    何もかも人工的な都会もお硬いお屋敷のしきたりもハイジには馴染めません。とくに女中頭のロッテンマイヤーさんの厳しさといったら!それでも体の弱いクララや、屋敷の使用人たちにとって、ハイジの起こす騒動は愉快なものだったのです。
    やがてハイジは心を病み、心配したゼーゼマンさんたちの判断により、アルムに帰されるのでした。


    ハイジ5歳から8歳くらいまで。
    牧草地の生活がもうキラッキラですね。
    出てくる食べ物が美味しそう美味しそう、生活用品が楽しそう楽しそう。
    なにもかも楽しい、誰も彼も大好きというハイジの真っ直ぐさが輝いて見えます。
    フランクフルトに移ってからも、ハイジは寂しくてしょうがないけれど、読者としてはハイジが持ち込む騒動がかなり楽しい。
    まあ大人になると、お屋敷の厳格なロッテンマイヤーさんがどんなに大変かも想像がつくので、ハイジに厳しくしても「…あなたも大変よね…」と思えるし。しかし私がこの屋敷に居たら、ロッテンマイヤーさんの見えないところでハイジの騒動をクスクス笑って歓迎することだろう(笑)
    当のハイジは、クララや、クララのおばあさん、お屋敷の使用人セバスチャンたちのことは大好きで仲良くなるけれど、それでもアルムを恋しがり、でもそれを表に出すことは失礼だと言われて心を病んでしまいます。人間は感情を抑えるとどこかで無理が出ることが身に迫るように書かれています。
    そしてハイジに神様の言葉を教えたクララのおばあさん。神様にお祈りなさい。必ず見ていてくれます。今は叶わなくても、最後には良いことをしてくださいます。
    欧米のキリスト教社会の小説を読むと、人としてのあり方が読み取れますよね。

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    2022年08月18日
  • アルプスの少女ハイジ

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    ・ハイジがゼーゼマン家にいるときに、アルプスに住むおじいさんとペーターの一家との思いがすごく分かるところがおすすめです。
    ・さいごのほうで、ハイジが家に帰って、クララもついてきて、クララはあるけなかったのに、あるけるようになったところがおすすめです。
    ・さいごにクララがあるくれんしゅうをして、あるけるようになったところが、おすすめのポイントです。

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    2018年02月06日
  • ハイジ 下

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    ハイジはフランクフルトからおじいちゃんの元へ帰ってきました。そしてフランクフルトからクララがやってくることになったのです。しかし秋口になり、病弱なクララが山へ来ることは難しいためクララの主治医がまず山へ来ることになりました。先生は妻を昔に亡くし、最愛の一人娘も亡くしたばかりで打ちひしがれていました。落ち込んでいる先生にゼーゼマンが提案したのです。


    下巻にもなると、アニメで省かれているエピソードも幾つかありました。
    でも私の中ではそれは意味のある省略だと感じずにいられませんでした。
    最も大きく省かれた、宗教的な表現について。改めて原作を読むことでもう既に知っているエピソードにより深みを与えてくれました。
    お医者さんのエピソードは、こういう背景があるんだなぁと、原作を読んだならではのお得感を感じられました。
    ペーターと車椅子のエピソードは、笑っちゃいかんながらクスリと笑えてしまいました。

    全体的に宗教的な表現や訓えが多いと感じます。それがより物語に深みを与えてくれて、何より感動しました。心の拠り所が常にある宗教観は素晴らしいと感じました。

    おじいさんのお話がたくさんあるところもすごく良かったです。村の人々と打ち解ける場面や、クララのお世話をみるあたりが特に好きです。

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    2015年10月17日
  • ハイジ 上

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    デーテおばさんに連れられて、ハイジはアルムの山の上のハイジのおじいさんの所に行きました。麓の村ではおじいさんのよくない話ばかり。いい仕事に巡り会えたデーテおばさんはハイジをおじいさんのところに置いて世話をしてもらうことにしたのです。
    気難しいおじいさんにも、山羊使いのペーターや山羊たち、そして雄大なアルムの山々の自然にもすぐに打ち解け親しんだハイジ。山での暮らしがすっかり気に入りました。

    子どもの頃から大好きなアニメ。原作をやっと読みました。
    昔の訳だと少し難しい表現かなと思っていましたが、全くそんなことはなくスイスイ読み進められました。
    私が最も感動したことは、アニメで省かれているエピソードがほとんどないということです。
    先にアニメを知っているので、読めば読むほどアニメーションのハイジ達が頭に浮かびます。どの場面でも浮かんでくる。それってすごい事だなと感動しました。
    原作を読んでもやはり、ハイジのいじらしさやまっすぐさに涙します。私の原点だなぁとしみじみ感じます。

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    2015年10月14日