小川和久のレビュー一覧

  • フテンマ戦記 基地返還が迷走し続ける本当の理由

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    普天間基地返還に関する経緯。「普天間基地の危険除去」の問題が途中から「辺野古移設」問題へとすり替わってします過程がとても興味深い。交渉という視点から見ると責任があり影響力のある人ととの交渉の必要性、提案の確実化と一本化、自分自身が責任ある立場になる必要性、情熱だけでなく徹底したリアリストであることなど色々と勉強になることも多い。

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    2025年11月16日
  • メディアが報じない戦争のリアル 日本の「戦争力」を徹底分析

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    自分がものを知らないということが、よくわかりました。この本を読んで、心配しなくてよいことと、心配すべきこととを自分なりに整理できました。専門家が集めて分析した結果というのは、やっぱり違うなぁ。

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    2022年10月29日
  • フテンマ戦記 基地返還が迷走し続ける本当の理由

    購入済み

    何故、此処まで

    「フテンマ戦記」は本当に人間の脆弱さと言うか、脆さ等を淡々と氏は描き上げて、本来ならば氏の提案が実行すれば、左程の時間も経たずに、沖縄の人々の為にも、米国にとっても好い判断と結果的にはなったであろうと。
    然し乍ら、時は残酷さをも秘めて、流れが過ぎて行く。初めのボタンの掛け違いが。何事も話し合いは、虚心坦懐で
    進めれば、結果は好い方向に行くと、古今東西、歴史的にも。誠に両国にとっての不幸が此れ以上、続かぬ様に。
    最近、読んだ本で、此れほどの感心させられた本は無かった。

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    2021年11月03日
  • フテンマ戦記 基地返還が迷走し続ける本当の理由

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    この作者についてはニュース番組などで昔何度か見かけた際に論理的で落ち着いた語り口に好感を持ったことと日本では珍しい軍事アナリストという肩書き…そこに至る経歴も異常で自衛隊の航空学校から同志社の神学部中退とか。興味を持ってSNSでフォローしておりそこで知った作品。タイトルどおり日本への返還が日米間で合意されているにも関わらず24年間も実現していない事実について民間人の立場で交渉に関わった経緯をまとめたもの。失礼ながら作者のことは評論家としか認識しておらずここまで政府に食い込んでいるとは思わなかった。首相の補佐官的な役回りで橋本龍太郎から鳩山由紀夫辺りまで積極的に関与していたことに少し驚いた。作者

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    2021年06月23日
  • フテンマ戦記 基地返還が迷走し続ける本当の理由

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    迷走を続ける普天間基地の移設問題。1996年の返還合意からこの問題に関わり続ける軍事アナリストによる日米の交渉の裏側。

    鳩山政権を中心に普天間基地の移設の問題を赤裸々に記録した一冊。筆者は一貫して辺野古の海上基地でなくキャンプ・ハンセンの陸上基地への移設を主張し続けている。

    佐藤優、鳩山由紀夫、ケビン・メア、孫崎享などに関する人物評が面白い。

    陸上案がいつの間に海上埋め立てにすり変わったり、辺野古基地では海兵隊の運用に支障が生じるなと、まだまだ問題は解決できなそうである。

    沖縄の建設業などの利権から軍事に関しては全く素人の防衛省の官僚、同様に米国にも専門知識をもったキーパーソンがいなか

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    2020年07月04日
  • フテンマ戦記 基地返還が迷走し続ける本当の理由

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    【普天間問題は外交・安全保障問題にとどまらず、病める日本の諸症状を浮き彫りにしている】(文中より引用)

    軍事専門家として名高い小川和久が、民間人として普天間基地の返還問題に携わった過去を振り返りつつ、問題の淵源がどこにあるかを探った一冊。リアリズムの欠如を憂うとともに知られざる交渉の内幕についても明かされています。

    これは2020年のトップテンに間違いなく入ってくる作品。普天間問題を政府の内側と外側の両方から観察した数少ない人物の証言として一級の価値を持っているのではないかと思います。複雑になってしまった問題の経緯を改めて知る上でもオススメです。

    圧倒的な知識量に裏打ちされたホンモノの専

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    2020年05月06日
  • 日本人が知らない集団的自衛権

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    「集団的自衛権」と「集団安全保障」の違いを説明できますか?僕は出来ませんでした。でも、この一冊を読んで理解できました。すっきり!

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    2018年04月04日
  • 日米同盟のリアリズム

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    日米同盟の解消、日本の核武装は現実的に無理。
    安全保障は現実のもの。
    憲法9条、安保法制、集団的自衛権、言葉だけで議論しても現実を見ないといけない。
    名著「在日米軍」「新防衛白書」以来、著者の主張はぶれていない。

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    2017年09月26日
  • 日本人が知らない集団的自衛権

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    小川さんのメルマガも読ませていただいており、公平で客観的な論調なので、この本を読んで見ましたが、大正解でした。日本の安全保障いう大きな視点から話が始まり、極めて公正で客観的な解説でわかりやすい。一部マスコミや一部野党が集団的自衛権に反対はいいが、対案がなくいかに無責任かと思った。やはり、集団的自衛権は日本の安全保障を実現するには、必要だと思います。

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    2015年10月03日
  • 日本人が知らない集団的自衛権

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    安倍内閣は憲法の解釈の変更し、集団的自衛権を行使できるようにするための閣議決定をしました・・・
    それに対して賛成の人もいれば、反対の人もいますよね・・・
    でもでも賛成の人も反対の人も、ちょっと根本的なことが抜け落ちてませんか?って突っ込んでいる本・・・
    Q&A方式で、日本の安全保障についての基本的な前提、知識、考え方について学べます・・・
    こういうことを踏まえた上で、考えていきましょう、という本・・・

    集団的自衛権の行使について賛成反対の前に、まず重要なことは・・・
    そもそも日本の平和と安全をどう確保するのか?
    それから日本の防衛力の現状・・・
    について考えましょ、知りましょ・・・
    緊張感が

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    2015年02月21日
  • 日本人が知らない集団的自衛権

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    日本は安全保障を感情論で語る傾向がある。日本の平和が何の上に成り立っているのかを正しく知る必要があるのではないか。戦争を始めることと国を防衛することは根本から異なることであることを直視せず、なぜ日本が平和な国であり続けられているのかを考えようともせず、言葉のイメージだけで集団的自衛権を否定する(あるいはそう導くよう報道する)のは愚かな行為だと考える。私は日本の恒久平和を望む。だからこそこの権利が必要なのだと思う。

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    2015年01月31日
  • 日本人が知らない台湾有事

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    「中国が台湾に侵攻するのではないか」という危機感が高まる昨今、本当のところはそのリスクはどうなのかと考えた時、「中国人民解放軍の実力は台湾侵攻を実現できるレベルに到達しているのか」という点に帰着します。その点についての客観的な分析はなかなか新聞、テレビでは報道されない中、私自身が”この人の発言は説得力ある”と思っている著者の小川氏による現状分析がこの本です。いくつか要点を抜粋します。
    1)中国海軍は相次いで空母を就役させているが、空母が本来の機能を発揮するには、艦載機の運用ノウハウが重要で、夜間・荒天時の発着艦などのノウハウはまだまだアメリカ軍に及ばない
    2)空母を安定して運用するには空母を護

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    2024年09月11日
  • 「アマゾンおケイ」の肖像(集英社インターナショナル)

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    吸収の没落家系からの口減らしブラジル移民から自力で脱出、語学と知識を身に着け、横浜、上海、日本においてアパート経営でのし上がったマダムの一人息子による一代記。戦前の幸運さが、戦後土地が接収され、新円交換もあり、おつぶれていく様は興味深いが、それが具体的にいくらだったのかはここではよくわからない。

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    2024年07月15日
  • 「アマゾンおケイ」の肖像(集英社インターナショナル)

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    軍事アナリストの小川和久氏。歳の離れた母の生涯をまとめる。13歳でのブラジル移民に始まり、シャンハイ、東京、女性実業家から戦後の転落。波乱の生涯。

    十分大河ドラマの題材になりそうな内容。アメリカ外交官との悲恋、その後交わることのない二人。日米関係の歴史に翻弄された二人の物語としても面白い。

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    2023年01月23日
  • 日米同盟のリアリズム

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    日本の安全保障に大きな影響を与える、アメリカ・中国・北朝鮮の置かれた状況と思惑を、最近の各国の動きや歴史を振り返りながら読み解いている。そしてそれを踏まえた冷静な対応を日本の政府や国民に求めている。

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    2020年12月31日
  • 日本人が知らない集団的自衛権

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    小川氏の意見はわかりやすく、もっともだと受け取れる内容。米国との安保条約がなくなると、自衛隊の予算は今の5倍になるらしい。さらに米軍基地はすべて自衛隊の基地にしないと間に合わないとも。現状の戦力ではとても1国で防ぎ切れるものではなく、米国が守ってくれるという前提ありきのようだ。日本の独立は遠い未来かもしれない。

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    2019年01月31日
  • 日米同盟のリアリズム

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    日米同盟の価値について、戦略的な観点から説明。わかりやすいし、日米同盟の重要性を過小評価してたなと反省。まずはその価値を認識するところから日本の国防を考えねばだろう。

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    2017年12月22日
  • 日米同盟のリアリズム

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    早速、内容ですが、
    はじめに 日本を守る最善の選択はなにか?
    第Ⅰ部 世界最強の日米同盟
     ◆米国は日米同盟を手放せない
     ◆自主防衛は幻想である
    第Ⅱ部 北朝鮮vs日米同盟
     ◆1994年北朝鮮核危機の真相
     ◆北朝鮮の軍事力の実像
     ◆日・米・韓の「戦争力」と金正恩斬首作戦
     ◆米朝チキンゲーム
     ◆北朝鮮はインド、中国型経済成長を目指す
    第Ⅲ部 中国vs日米同盟
     ◆東シナ海で中国を抑え込む日米同盟
     ◆南シナ海での米中衝突はあるか?
     ◆中国の戦略は「三戦」と「A2/AD」
    ということです。
    政府・そのお抱え報道機関からでは絶対得られない貴重な「情報」が列記されている。
    核保有するとい

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    2017年09月30日
  • 日米同盟のリアリズム

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    北朝鮮って実際どうなんでしょ…

    あの刈り上げデブが平成ミサイル合戦ぽんぽこをおっぱじめるたびに、ニュースやワイドショーでやれ大変だの心配だの言ってますよねェ。
    コメンテーターとかいう不思議な役割の人たちが…
    うーん、どうもピンと来ないんです。
    もともと安保や軍事なんてことに関する知識なんて1ミリも持ち合わせがありませんので。
    そんなこと言ったってしょうがないじゃないか!(©︎えなりかずき)ってなことを思ってしまうのスムニダ。

    で、この本を読んでみました。
    北朝鮮はもちろんのこと中国もガチでやったらアメリカにぜんぜん勝てっこないみたいです。よかったね。
    アメリカの大統領がどんなにバカでも仲良

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    2017年09月28日
  • 日米同盟のリアリズム

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    日米同盟が日本だけではなく、アメリカにとっても戦略的にいかに重要であるかという点を、対北朝鮮、対中国という観点で述べた本。
    「アメリカに守ってもらっている」という意識が大勢を占める現状の日本ですが、著者は日本の存在こそがアメリカがアジアで主導権を握る上で欠かすことのできない要件で、アメリカにとっても非常にメリットのある関係であることを解説しています。
    軍の近代化や空母の保有など装備面で目を引く中国人民解放軍ですが、実は有事の際の運用面では米軍に遠く及ばない事、自衛隊は米軍と協力することを前提に装備計画が立案されており、米軍なしでは日本の防衛が成り立たない事、日本の核保有はコスト面や外交面で全く

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    2017年08月27日