山田ズーニーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
―――あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように、私の人生の終わりに少しだけ付き添ってほしい(樋口了一/手紙)―――
他人に許せることが、なぜ身内だと許せないのか。
何度も同じ話をすることが許せなかったり、自分と同じことができない親を否定的に思ってしまう。
たとえば、パソコンやDVDの操作ひとつとっても、私が調べることと、親が調べて実行に移すことの大変さは全然違う。
親が老いていくことを、子どもである私には許容できない。
期待している。
いつまでも、親が親でいてくれることに。
親が老いるということを「肯定」するという考え方を、初めて、した。
そんなこと思っていいんだ!?
私だ -
Posted by ブクログ
ネタバレ小論文の基礎的な文法や知識やルールというより、
テーマや問いなど
自分自身の目線や角度、姿勢などについて描いています。
文章や言葉にすることで、
自分の考えや価値観を客観的に見ることができます。
「目には見えないけど、あなたの中に、
感情があり、想いがあり、意志がある。」
「想いは、どうしてこんなに言葉にならないんでしょう?
どうしてこんなに、伝えたい人に伝わらないんでしょう?」
今までの自分を振り返ると
思い当たる場面が多々。
そしてそれは、
年齢を重ねる毎に増えている気がします。
学生時代は、
自分が不安だったり未熟だったり
それが何だかわからないまま、
ほんとう揺れていたけ -
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Posted by ブクログ
①意見 あなたが一番いいたいことは何か
②望む結果 だれが、どうなることを目指すのか
③論点 あなたの問題意識はどこに向かっているか
④読み手 読み手はどんな人か
⑤自分の立場 自分はどんな立場にいるのか、自分は相手からどのような人物とみられているのか
⑥論拠 相手が納得する根拠はあるのか
⑦根本思想 あなたの根本にある想いはなにか
・論点・問いは疑問形
論点を「人間関係について」のように漠然と書かないで、疑問形にする。
例えば、「人間関係はどうすればうまくいくか?」「職場での人間関係の問題点は何か?」「職場で上司と部下の関係はどうあるべきか?」
・自分の論へ反論する癖をつ -
Posted by ブクログ
現在、30代序盤の私。仕事もひと通りこなせるようになって、育休も終盤にさしかかり、なんとなく人生の波を越えたなと思う(このあと仕事家事育児で地獄を見るであろうことは置いておいて)。
この本は「おとなの」進路教室ということだが、作者が高校生の小論文の講師とのことだったので、高校生にも伝えられる何かがあるかもしれないなと思って手にした。結論から言うと、「おとなの」ための本だった。もちろん高校生が読んでも、得るものは多いと思うが。
小中高ときて、大学へ進む進路とは違う。
大学から新卒で就職するのともちょっと違う。
自分の生き方やその原点に立ち返るための本だと思った。だから、読んでいて身に覚えのあ -
Posted by ブクログ
読んでいて、痛みを感じることが多い本でした。
「教室」というタイトルに反して、何かを与えられる感じはまったくせず、気づけばただ自分を、周りを省みている、というような内容でした。
少し失礼になりますが、たぶん、著者は文章がそれほど上手くないんですね。だから、読んでてあちこちで引っかかります。でも、その引っかかりがあるから考えるきっかけになるというか。この本を読んで得たのは内省だなと思います。
特に痛みを感じた場所
・仕事と勉強の違い。自分は仕事をしているのか?勉強しているのか?
・外を見ないと自分は見えない
・選ぶ自分はどこにいる?
・自分の立脚点(一貫したスタンス、のようなものと解釈) -
Posted by ブクログ
ネタバレ「Y先輩の話」が印象に残る。
本当ににやりたいことなんて、やってみないことにはわからない。
学生の頃はやりたい仕事を関心や適性を考えて選んだが、働いてわかったことは、やりたいであろう記号を選んでいたに過ぎないこと。そして、職業という記号は選べても、仕事は選べないこと。仕事にはやりたくない仕事や適性のない仕事もある。本当にやりたいことは、ほしい商品を選ぶものではなく、内面から浮かび上がるものなんだろう。『やりたいことっていうのは、自分の内側の、自分が求める世界観を形にしたいっていう思いでしかない』に共感する。
どうすれば浮かび上がるのだろうと考えてみると、仕事でもなんでもひたむきに取り組む -
Posted by ブクログ
どうしたら誤解されずに想いを伝え、読み手の気持ちを動かすことができるか
小論文のエキスパートが、よい文章を書くための戦略をアドバイスする書です。
①意見 あなたが一番いいたいことは何か
②望む結果 だれが、どうなることを目指すのか
③論点 あなたの問題意識はどこに向かっているか
④読み手 読み手はどんな人か
⑤自分の立場 自分はどんな立場にいるのか、自分は相手からどのような人物とみられているのか
⑥論拠 相手が納得する根拠はあるのか
⑦根本思想 あなたの根本にある想いはなにか
の7つが視点となっています。
・書くことは考えることだ。だから、書くために必要なことを、自分の頭で考え