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Posted by ブクログ
「親の老い」「本当のワタシ」「仕事の選択」の3部構成でズーニーさんの経験から生まれた問いに対して読者が意見(メール)するという内容。ほぼ日の連載をまとめた本のようです。
本の中で「ほぼ日刊イトイ新聞の読者の質は、ネットの奇跡と言えるほど高い」とズーニーさんが言うように、
読者から寄せられた文章の上手さにとても驚かされました。
そしてその心のこもった文章、ひとつひとつに心を打たれました。
これこそがズーニーさんの伝えたい「あなたには書く力がある」ということなんだろうな。
私もこんな風に誰かの心に届くような文章を書いてみたい、と思いました。
Posted by ブクログ
―――あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように、私の人生の終わりに少しだけ付き添ってほしい(樋口了一/手紙)―――
他人に許せることが、なぜ身内だと許せないのか。
何度も同じ話をすることが許せなかったり、自分と同じことができない親を否定的に思ってしまう。
たとえば、パソコンやDVDの操作ひとつとっても、私が調べることと、親が調べて実行に移すことの大変さは全然違う。
親が老いていくことを、子どもである私には許容できない。
期待している。
いつまでも、親が親でいてくれることに。
親が老いるということを「肯定」するという考え方を、初めて、した。
そんなこと思っていいんだ!?
私だけじゃないんだ!
新鮮な驚きがたくさんあった。
自分でも抑えられないくらい爆発力のある怒りを、そのまま放出してしまう相手は、私にとって、母親だけだ。
そして恐ろしいくらいの後悔と罪悪感でお風呂場でしくしく泣いたことが何度もある。
この感情の源を、私は自分が少しおかしいからだと思っていた。
ヒステリーの最上級のとっても醜い、恥ずかしい、感情。
でも、私だけじゃなかった。
それは、すごく自分にとって救われることだった。
この本には、救いが書いてある。
親が老いて、いままでできていたことができなくなってしまうのは、とても悲しいことだけれど、至極当然のことだ。
人は、不老不死ではないから、ずっと若くはいられないし、ずっと生きてはいられない。もちろん、今の私は親を亡くすことをこれっぽちも許容できないし考えたくないけれど、いずれは、くる。
人をこの世に送り出すことが母親の役目であれば、この世から送り出すことは子どもの役目。
来たるべき日のために、すこしだけ、先走って涙がでた。
本書は、ズーニーさんが提示したコラムに対して
「私はこう思った」
「いま、私はこういう状態です」
と、読者のみんながとってもわかりやすく体験談を交えて発言しあっている。
質の高いしゃべり場だなあと感心しきりだった。
私たちの人生は、「青い春」があり、「朱い夏」に変わっていく。
あこがれや、外の世界を見ていた時期を経て、外を見ている場合じゃないと、内っかわに目を向けるようになっていく。
それは、親が元気な時に蓄えた財産だ。
親が元気な時に伸ばした「分母」のなかで、いざというときに選べる「分子」が決まる。
これは新発見でした。
なんと素晴らしい見解だろう。
せいいっぱい、目の前の現実を生きれば生きるほど、じぶんの選択の幅は広がる。
わかっていたようでわかっていなかった。
それもこれもぜんぶ、親が元気でいてくれるからできること。
私の親も、ことしで還暦をむかえます。
腹の立つこともあるけれど、だいじにしたい。
老人ホームに預けっぱなしのおばあちゃんにも会いに行こう。
Posted by ブクログ
大いに揺さぶられる本。
義務教育が終わっても
一人暮らしを始めても
初任給をもらっても
独り立ちしたという気分がなかった
わたしは親に甘えていたんだなと思う
祖母が老いて、
お見舞いに何度となく行くようになり、
親とも家族とは少し離れた視点で話すようになった
これまで気づくことの出来なかった、
素直に受け取れていなかった、親からの愛情を
しっかり受け止めてかみしめる時間となった
これまで、何かになりたい、なりたい、と願いながら
いつも半歩先を小走りで駆けていたわたし
過去を脱ぎ捨てて、足跡をつけることにやっきになって、そうすれば自分自身のことをいつか好きになれると思っていた
でも、いつも「いつか」に先送りしていたのは私だった
それは、私を幸せにしてくれていたのかな?
わたしにとってのありのままは、
「したいことを、したいときに、する。」
こと。
後ろめたく思ったり恥ずかしく思ったりしなくてもいい。だって、どんな選択肢でもわたしが決めたことだから。どちらが偉いとか優れているとかはないのだから。今はそう思えるようになった。
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