山田ズーニーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
意見を求めても、打てど響かずな後輩ちゃん。意見がないってことはないでしょう、私に遠慮をしているのかな、と思っていましたが、理由が分かりました!「考える」ということをしていなかったんだね。全くできない、やる気がない、あるいは放棄しているかは分からないけど。でも大事なこと全てを人の意見に任せてしまうのはどうかな?自分で決めることで、責任を持ちたくないのだろうか?森博嗣先生の本で、インターネットネイティブの世代は、分からないことはすぐに調べてしまうから、「考える」機会があまりなく育ってしまう的なことがあったのを思い出した。時代のせいかもしれないけど、なんとももやもやするのです。
グレーゾーンの住人について
職場では必要最低限のコミュニケーションでいいや、と思って過ごしていた。だけど、ちょっとしたコミュニケーションが仕事を円滑にすることが分かり、自分から進んでコミュニケーションを取るようにしていた。が、必要以上に踏み込んでくる人が厄介で。でもそういう人は、寂しい人なんだな。自分にもそういうタイミングがあるなぁと思った。 -
Posted by ブクログ
ほぼ日で連載している「おとなの小論文。」ふと読んでみたらおもしろかったので、文庫になっていることを知り読んでみる。
私は人になにかを伝えるのが下手で、とにかく場数を踏むしかないのだと思った。
一人称がいない③の鬼瓦権助さんのメールはとてもよかった。人に言われたことに対して時間差で怒りが込み上げてくることがあるが、これは言われたときに自分が傷付けられたと認識していない、つまり「自分の大切な部分」がよく分かっていないということなんだな。
それから一人称がいない⑤の自分をとりまく関係性について。もやもやしたときに、こういう状況把握の仕方があるんだなぁ。 -
Posted by ブクログ
自分のことを理解してほしいと思いながら、どうせ自分の情報など他人に伝えても意味がない、他人に無駄な情報を増やしてはいけないと思う。今思えば矛盾し切っている。
理解してほしいと思うなら、伝えなければ。たとえそれがどんなにへたくそでも。
音楽や映画、本からも、愛をチャージすることができる。そのことを知ることができて、本当によかった。私が趣味でやっていたことは、愛をチャージすることだったんだ。
レッスン13 なぜか饒舌になるとき
「怒るということは図星ということ」「無意識の部分のなにかを攻撃されたと思い、自ら雑音を立てる」身に覚えがありすぎる。しゃべればボロが出るに決まっているのに、なぜ口から出る言葉を止められないのだろう。
いろんな場面で饒舌になることがあるけど、ぐっと口を閉じて、自分が今どんな感情を持っているのか考えなければ。なんとなくだけど、自分のよくない感情や状況を隠そうとしているのかなぁと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の言いたいことをきちんと伝えるにはどうすればよいのか?
ブログ等のSNSで物事を伝える、海外で日本語以外の言語を使う、あるいは物分かりの良くない上司や社内関係者を説得したい等々、思いを理解してもらえないフラストレーションは、日本語でも外国語で多く存在すると思います。
ましてやこのコロナ禍の下、対面的な接触が減り、メッセンジャーやメールなど、文字での伝達が非常に増えたと感じています。
メール返信に費やす時間の膨大な増加、終わらないチェーンメールを見るにつけ、文章力を鍛えるべきだとの判断から手にしたのが本作です。
さて、本作ですが、めちゃくちゃ為になりました。非常に参考になったし面白かった。
文章を上手に書くというと、表面づらをととのえるテクニック的なものを想定していました。しかし、本作はそこにとどまらず、書く人の胸にズーンと突き刺さるものを持っていたと思います。筆者は「あなたはどうなのか」というあなたの意見を徹底的に問いただす方向へと論を持っていくのです。
さらにこの自分の意見だが、実はこの意見は何らかの問いに対する答えであるという。この示唆は目からうろこが落ちかの気分でした。我々が常に感じそして表現している言明は大概はQ&Aの体をなしており、そのQが何かを自覚することで自分の言明について構造的にとらえることができる。この問いは自分が常日頃から抱いている問題意識と言い換えることも出来ると思います。その問いを自覚的に理解することは、恥ずかしながら私にはこれまであまりありませんでした。
更にはこうしたQ&Aの言明構造に対し、「他人ならどう思うか」「他人にとって意味はあるのか」という視点は、文章を洗練させ人に伝わるためには非常に役に立つと思います。
上記以外にも多くのノウハウが語られます。例えば、最後に実践編として、上司の説得、依頼文、議事録、志望理由、お詫び文、メールについて例と解説を自身の経験をふんだんに取り入れて説明しています。どの修正ポイントも指摘点もなるほどと思わせるものばかりでした。
私が感じたところだと、筆者が書き手に要求したいのは、自分の立ち位置の明確化、相手の立ち位置の想定、そしてお互いが見ている方向の想定、だと考えています。これらのことを線でつないだものこそが伝わる文章なのだと感じました。
(これだけ素晴らしい教えを授かったのに、その書籍を紹介する文章が全く上手でなくて申し訳ないです笑)
・・・
実は本作を知ったのは、東大の先生の哲学関連の一般本の中ででした(梶谷真司『考えるということはどういうことか』)。<リンク>
その繋がりからも思いましたが、書くこととは畢竟、自分を見つめることであると思いました。良く書けている文は、そこに必ず良く省察的な筆者がいるのだと思います。さもなくば、よく伝わる文章は生まれえない、そう感じました。
良い文章を書きたいと願い方は、是非一度読んでみて頂きたいと思います。私も時間をおいて再読したいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ就活の時に、「働きたくない、遊んで暮らしたい」と思っていました。高校生までは与えられた課題をこなして、なんとやくなってきました。大学生からは、自分で考える、と。いきなりどうしたらいいの…すごく困惑したのを覚えています。
なにがしたいか分からなくて、大学生4年生の2月まで就職が決まりませんでした。やっと決まった会社は、辛すぎて2ヶ月で辞めてしまいました。その後、2年間アルバイトをして、今の会社で働くことになり、今も続いています。私に必要だったのは、考えることと覚悟を決めることかな。
高校生の頃から専業主婦になりたかった私。仕事は大変だけど、人のためになる。スキルアップや心が成長できた。働いてみてよかったなぁと思っています。
【心に残ったところ】
・就職=自分と社会をへその緒を繋ぐ
・行く場所、帰る場所
・束縛されている、拘束されている→全う出来る
・楽しく生きる、生きることを楽しむ
・グレーゾーンの人に救われる -
Posted by ブクログ
コミュニケーションの手段は色々ありますが,私たちが相手に「直接」想いを伝えるコミュニケーション手段は2つ。話すことと書くことです。本書はその2つのコミュニケーションどちらにも通じる,想いを人に伝える手段を教えてくれます。
手段といっても「Xしたらいい」「Yはするな」など具体的な行動だけを伝えているのではなく,「なぜ」「なに」「どうやって」を余すことなく教えてくれます。「何のために想いを伝えたいのか」「そのためには何を伝えたらいいのか」「それをどうやって伝えたらいいのか」,本書の言葉で言えば,「切実な動機」「経験に象徴される伝えたい内容」「表現技術」(p.243)の大切さを教えてくれます。
コミュニケーションは一方通行ではないので,自分の「想い」を伝えるには相手の「想い」を汲み取る必要があります。「相手は何を思っているのか」(根本思想),「相手が言いたいことは何か」(問い),それを捉えてこそ,相手の「想い」と自分の「想い」を大切にしたコミュニケーションができるようになります。
コミュニケーションがうまくいかないとき,それは相手の理解力がないからでも,あなたの表現力がないからでもありません。問いを共有し,思想に互いに寄り添うことができていないからです。相手とつながりあいたいのであれば,自分の立ち位置を把握し,決して上から目線にならず,根本思想に寄り添いながら,問いを共有する。そういう努力が必要なのです。言うは易し行うは難し。
ちなみに,本書は学術論文の執筆・査読にも参考になります。なかなか論文で想いを伝えられない私にはピッタリな本でした。
-
Posted by ブクログ
伝えたいことは何か、そしてそれはなぜそう思うのか。
自分は相手にとってどういう存在で、自分が発した言葉は相手にどのように受け止められるのか。
どうすれば、自分の思いが相手に伝わるのか。
コミュニケーションって本当に奥が深い。ただ話す、聞くだけじゃなくて、相手とどう関係を築いていくか、だよなぁ…ってことがよくよく分かる。自分の思いが相手に伝わることを『橋をかける』っていう表現をしているのもいいなぁと思った。
パッと見ゆるい表紙だし割と薄めの文庫本だけど、一章ごとに本一冊書けそうなくらい濃い内容。コミュニケーションで何かしら悩んでいる人はぜひ一度読んでみてほしい。 -
Posted by ブクログ
ー 常に読み手にとって心地よいことを書いていけば、相手に嫌われないが、それでは書く意味を見失い、読む側の興味も失せてしまう。相手という個性に、自分として向き合ったとき、自分の中に湧き起こってくるものがある。その相手だからこそ言いたいこと。自分にしか言えないこと。そういうものに、私たちはもっと忠実になっていいと思う。
多くの場合、それは自分と相手のギャップによって
生じるメッセージだから、ときに相手に歓迎されず違和感やざらつきを与えるかもしれない。それでも違和感という形で、ときに反発という形で相手の潜在力を揺り動かすことができれば、相手を生かし、自分を相手の中に生かしたことに他ならない。
自分にしか書けないもので、互いの潜在力が生かされるとき、相手とあなたが出会ったことは意味を持つ。あなたが書くものは、相手にとってかけがえのない意味を持つのである。
あなたには書く力がある。
本気でそれを伝えるために私はこの1冊を書いた。読んでくれてありがとう。 ー
「正直という戦略をとる。つまり、自分に忠実でありつつ、かつ人と関わることを目指すそのためには、厳しい文章術の鍛錬が必要だ。なぜなら、自分の正直な姿を表すところは、自分の中ではないからだ。自分の中ではない。紙の上でも、パソコン上でもない。「相手の中」だ。
ここに大きな壁が立ちはだかってくる。」
という文章にもぐっと来る。
実用的で、非常に面白い内容だった。
自分の頭で考えること、相手にも考えてもらうこと、こんな一番大事なことが一番難しいから、人間力を身に付けると同時にテクニカルな鍛錬も必要なんだな。
喧嘩腰のメールを、もう少し大人な文章にしようと思った。 -
Posted by ブクログ
文章作成のノウハウ本。文章は種類によって、ゴール(誰に読まれ、どうなることを目指すか)、良し悪しの基準、トレーニング方法が違う。本書で扱うのは、共感・納得・発見など読み手の心を動かし、結果を出せる文章。文章作成に加えて、コミュニケーションのあり方についても論じられている。
ついつい文章を書いているうちに自分本位になってしまうので、とことん読み手の立場に立って書かないといけないなと改めて感じた。最後に振り返りのプロセスを入れる癖をつけることが大事かなと。
以下、備忘録。
■はじめに
・読み手が、なぜ、どんな内容を求めているか押さえる。結果が出せた文章を分析し、水準や要件を割り出す
・限りある時間で対応するため、ゴールからの逆算で必要なことを必要なレベルまでやる
■文章の7つの要件
【①意見】
・自分が一番言いたい自身の見解・意思を入れる
・「意見と論拠」が機能文の最もシンプルな構成。最小単位(文章の核)は「意見」
【②望む結果】
・文章が機能して期待する状況を具体的に描く
・読み手にどんな意味があるか、どうなってもらいたいかを考える
【③論点】
・自身と読み手の関心が一致する問いを設定する
・文章を貫く問い(問題意識)論点が問い、意見が答えの関係
・自分の関心事を相手の興味のある切り口で書く。相手の関心事を自分の興味ある問いに発展させる
・論点は問いの形にすると、文章の繋がりを検証しやすい
・論点を集める→絞る→決める。論点を集めるには、相手を洗う→テーマを洗う→自分を洗う
【関係性(④読み手、⑤自分の立場)】
・読み手にフィットした内容であること。相手から見た自分の見え方を踏まえていること
・相手との関係性に応じて書き方を変える。相手から自分がどう見えているか考える
【⑥論拠】
・主張の正当性を示す根拠があること
・説得のために視野を広げる(自分の体験・見聞、該当分野の基礎知識、具体事例、反対の立場の論拠、海外、歴史背景、専門家の見解)
【⑦根本思想】
・自分の想いや生き方に嘘のないこと
・根本思想はごまかせない。文章の源。長い文章も要約すると根本思想にたどり着く
■具体ケース
【上司の説得】
・構成: 論点→論拠→意見
・相手が読んでどう思うか、一番言いたいことは何か、論点が的確かをチェック
・自分の論へ反論、相手の論拠を押さえる、視野を広げることでグレードアップ
【依頼】
・構成: 挨拶→自己紹介→背景・目的→依頼内容→依頼理由→条件(別紙要項)→返事の方法、締めの言葉
・やる気を引き出す(×自己都合、誰でもいい○目的に共感、興味を惹く、相手がやる必然性)
【議事録】
・論点ごとにまとめる
・次につながる問いを立てる(今後の課題)
【志望動機】
・構成: 社会認識→志望動機→自身の貢献内容→なぜその会社を選んだか→具体的にやりたいこと→結び
・志望分野の社会認識、志望分野の自己認識(思い、能力、貢献)、その会社である理由を入れる
・相手から見て、共感ポイントやメリットを入れる
【謝罪】
・構成: 謝罪→相手から見る→罪を認める→原因→対策→償い→結び
・基本構造は、反省→謝罪→償い
【メール】
・主語を一人称にし、責任を負う
・タイトルに相手にとっての意味を記載(緊急度、アクションなど)
■より効果を出すテクニック
・一歩引いて見る(自分のあたり前を分からない人もいる)
・効能を示し、読む動機をつくる
・「素晴らしい」など思考停止ワードに逃げない
・自分に正直に
・人によって意味合いの変わるキーワードに注意(言葉は不自由な道具)