山田ズーニーのレビュー一覧
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ネタバレズーニーさん、伝わる伝えるに続き、2冊目。やっぱりこれも胸に直接くる。分かってたはずのことだけど、やっぱり、読んでいて「あれ、ダメだったなぁ」と反省したり、「よし、これはこの基準で考えよう」と、この中から学ぼうと思ってもいなかったことが得られたり。
ズーニーさん自身も、書くときに本書を参考にしているという。本人だって、書いてあることを完全に理解して日々心がけるのは、難しいのだ。過去に書いた自分に助けられることだってある。自分のために、書いたというような時もある。
ズーニーさんの文章は毎回力強く、多くの人の心に届く。私も触れ続けたいなと思う。ご本人も、得られたことを忘れないためにも、発信や活 -
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Posted by ブクログ
すごくよかった。文章のポイントが7つの視点からわかりやすく解説されている。さすがにこの本も伝わりやすい。自分の想いを伝えるのはくるしい。だからこそ、諦めないで欲しいという気持ちがズーニーさんにこの本を書かせたのだと思う。
実際にお会いしたことがあるからかもしれないが、ズーニーさんはあかるい。独特のあかるさがある。ズーニー節がでたな、という感じである。いつ読んでも、遅すぎるということはないと思う。勇気づけられる本。
小論文的に、バツばっかりで過ごしてきたこと、書いてきたことに気づかされるが、それでも今まで生きてこれたのは、まわりに甘えていたのと、言葉だけでは伝わらないこともあるからだと思う。
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Posted by ブクログ
自分の考えていることをまとめたり、文章を書いたりしたくなる本でした。
今私が漠然と考えていることを、すっきりとまとめられるんじゃないかと思わせてくれる内容です。
第3章の「一人称がいない」はとても興味深かったです。
何となく、後輩や実習にくる学生などに「フリーズ」する人が増えている気がしており、前半ふむふむと読んでいました。
そして、ある大学生のコメントである、「○分の1」現象に凄く心当たりがあった私は、自分も1人称のない一人だったのではないかと不安になってしまいました。
個性のないただの「生徒」となり、ランダム性で身を守る――。
今の職場でも、誰かが引き受けなければならない係を決める際には -
Posted by ブクログ
「親の老い」「本当のワタシ」「仕事の選択」の3部構成でズーニーさんの経験から生まれた問いに対して読者が意見(メール)するという内容。ほぼ日の連載をまとめた本のようです。
本の中で「ほぼ日刊イトイ新聞の読者の質は、ネットの奇跡と言えるほど高い」とズーニーさんが言うように、
読者から寄せられた文章の上手さにとても驚かされました。
そしてその心のこもった文章、ひとつひとつに心を打たれました。
これこそがズーニーさんの伝えたい「あなたには書く力がある」ということなんだろうな。
私もこんな風に誰かの心に届くような文章を書いてみたい、と思いました。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分の才能はどこにある?の章にあった以外の文。
“「才能は自分の中になく、社会の中にある」
「才能は自分の中になく、他者の中にある」
自分の個性は、人に出会って、関わって、自分の価値を認めた相手の中にあると考えてみる。
私の本を読んで、何か活かしてくださる読者がいたとする。
この社会にそんな読者の方々がいたとする。
書くという具体的な作業を通して、才能は人や社会の中にあった。ということになる。”
そうであったら、嬉しい。
そういう仕事をしていきたい。
と、すごく思いました。
もしも自分の才能が、他者や、社会の中で育っていくのであれば、それは一番ドキドキワクワクすることだなと。 -
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ネタバレ著者の山田ズーニーさんは、ベネッセコーポレーションの小論文編集長として高校生の考える力・書く力の育成にご尽力され、2000年独立し、全国各地にて表現教育のワークショップ・大学講義・企業研修・講演・執筆活動を通じ、表現力・考える力・コミュニケーション力の育成に幅広く活躍されている方です。
もう、この本は「おとなの小論文教室。」なんてスケールの小さなものではありません。ハーバード白熱教室 サンデル教授の哲学の講義に匹敵します。
過去の偉大な哲学者が確立した概念を研究した大学教授の講義とは異なり、山田ズーニーさんご自身が、自分自身や周囲の人たちを観察し、自分自身で必死で考え、交わった人たち