山田ズーニーのレビュー一覧
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読んでいて、痛みを感じることが多い本でした。
「教室」というタイトルに反して、何かを与えられる感じはまったくせず、気づけばただ自分を、周りを省みている、というような内容でした。
少し失礼になりますが、たぶん、著者は文章がそれほど上手くないんですね。だから、読んでてあちこちで引っかかります。でも、その引っかかりがあるから考えるきっかけになるというか。この本を読んで得たのは内省だなと思います。
特に痛みを感じた場所
・仕事と勉強の違い。自分は仕事をしているのか?勉強しているのか?
・外を見ないと自分は見えない
・選ぶ自分はどこにいる?
・自分の立脚点(一貫したスタンス、のようなものと解釈) -
Posted by ブクログ
ネタバレ「Y先輩の話」が印象に残る。
本当ににやりたいことなんて、やってみないことにはわからない。
学生の頃はやりたい仕事を関心や適性を考えて選んだが、働いてわかったことは、やりたいであろう記号を選んでいたに過ぎないこと。そして、職業という記号は選べても、仕事は選べないこと。仕事にはやりたくない仕事や適性のない仕事もある。本当にやりたいことは、ほしい商品を選ぶものではなく、内面から浮かび上がるものなんだろう。『やりたいことっていうのは、自分の内側の、自分が求める世界観を形にしたいっていう思いでしかない』に共感する。
どうすれば浮かび上がるのだろうと考えてみると、仕事でもなんでもひたむきに取り組むことなんだと思う。そうすると能力があがり、できることが増え、世界観が広がるとともに深くなる。「こうしてみたい」「こうすれば達成できるはず」それが本当にやりたいことなのだろう。 -
Posted by ブクログ
どうしたら誤解されずに想いを伝え、読み手の気持ちを動かすことができるか
小論文のエキスパートが、よい文章を書くための戦略をアドバイスする書です。
①意見 あなたが一番いいたいことは何か
②望む結果 だれが、どうなることを目指すのか
③論点 あなたの問題意識はどこに向かっているか
④読み手 読み手はどんな人か
⑤自分の立場 自分はどんな立場にいるのか、自分は相手からどのような人物とみられているのか
⑥論拠 相手が納得する根拠はあるのか
⑦根本思想 あなたの根本にある想いはなにか
の7つが視点となっています。
・書くことは考えることだ。だから、書くために必要なことを、自分の頭で考える方法がわかれば、文章力は格段に進歩する
・自分の頭でものを考える方法を習った人はすくない
・「何と何を考えればいいのか」それらを「どう考えていけばいいのか」を具体的に提案する
気になったのは、以下です。
・入試の小論文対策は、最終的な読み手である大学側が、なぜ、どんな力を求めているのか、正しく深く押さえることだ
・文章を書く上で、基本となるのが、①論点、②論拠、③意見 である。
・なぜ意見がでないのか
⇒いいたいことがたくさんありすぎて絞れない
⇒いいたいことが自分でもはっきりしない
⇒意見はでているのだが、自分が本当に言いたいことではない感じがする
・自分の意見が打ち出せない原因は
⇒考えていない
⇒大きすぎる問いをまるごと相手にしている
⇒自分の根本にうそをついている
⇒基礎知識、情報が不足していて意見をいう資格がない
・問い
⇒大きな問いを、いくつかの小さな問いに分けてみる
⇒問いを選んだり、整理しながら、自問自答を繰り返す
⇒問いが行き詰まったら、問いを立てるエリアを広げていく ⇒過去へ、そして、未来へ ⇒ 自分の身の回り、他者、世界へ
・論点
⇒論点と意見は呼応する 問いと答えの関係にある
⇒論点は「問い」の形にする
⇒①論点を集める 読み手はだれか、そして、テーマは何か ⇒ ②論点を絞る ⇒ ③論点を決める
・相手に応じて書き分ける
⇒相手を理解するための問い
⇒相手の立場から見る
・論拠
⇒視野を広げる ①自分の理由を挙げる ②相手の都合からみた理由を想定する ③相手の反対理由を正しく押さえる ④反対理由に合わせた論拠を準備する
⇒自分の考えをいったん、おいて、外をみる。しかも、意識的に角度を変えて、多角的にみる
・根本思想
⇒根本思想を変えないかぎり、話題を変えても、読み手への印象を変えることができない
⇒自分の根本にかる想いが知りたければ、書いたものを要約してみる
・文章のチェック
・相手が読んでどう思うか
・一番言いたいことはなにか
・的確な論点を立てられているか
・文章を書くステップ
①結果をイメージする
②論点を決める
③意見をはっきりさせる
④論拠を用意する
⑤アウトラインを創る 論点⇒論拠⇒意見
・多角的にものをみる 自分に反論してみる 対立する相手の論拠を押さえる 視野を広げる 再反論のあるアウトライン 自分の信頼性をたかめる
・お願いの文を書く
お願いする・されるの両方の立場を身をもって経験する
⇒何をお願いしたいのか、なぜお願いしたいのか
⇒相手のやる気をどう引き出すか ×自分の都合ばかり、×だれでもいいという態度 ⇒ 〇志に共感してもらう 〇面白いと感じてもらう 〇相手がやる必然性がある
・メールを書く 冒頭に一番大切なことを書く
目次
プロローグ 考えないという傷
第1章 機能する文章を目指す
Lesson1 目指すゴールを確認する
Lesson2 文章の7つの要件を押さえる
Lesson3 文章の基本構成
第2章 7つの要件の思考法
第1節 意見 自分が一番言いたいことを発見する
Lesson1 意見とは何か?
Lesson2 自分の意見を発見する方法
Lesson3 問いを立てるエリアを広げていく
第2節 望む結果 何のために書くか?
Lesson1 望む結果を意識して書く方法
第3節 何を書くか?集め方・絞り方・決め方
Lesson1 論点とは何か
Lesson2 テーマと論点は違う
Lesson3 論点の2つの原則
Lesson4 論点の集め方・絞り方・決め方
第4節 関係性 自分の立場を発見する
Lesson1 相手に応じてかき分ける
Lesson2 相手の側から見る
Lesson3 他者の感覚を知る
第5節 論拠 説得のためにいかに視野を広げるか?
Lesson1 論拠を用意する
Lesson2 説得のために視野を広げる
第6節 根本思想 自分の根っこの想いに忠実か?
Lesson1 根本思想はごまかせない
Lesson2 要約でわかる!根本思想
第3章 伝わる・揺さぶる!文章の書き方 実践編
実践1 上司を説得する
実践2 お願いの文章を書く
実践3 議事録を書く
実践4 志望理由(自薦状)を書く
実践5 お詫びをする
実践6 メールを書く
第4章 より効果を出す!テクニック
Lesson1 引きの伝達術
Lesson2 動機をつくる
Lesson3 やる気をわかせる指示の出し方
Lesson4 思考停止ポイントを発見する
第5章 その先の結果へ
Lesson1 戦略的コミュニケーション
Lesson2 言葉という不自由な道具
Lesson3 存在を形づくる「なんか」
Lesson4 誤解されずに想いを伝える
エピローグ あなたと私が出会った意味
ISBN:9784569617367
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:860円(本体)
発売日:2011年03月07日第35刷 -
Posted by ブクログ
『その文章を書く目的は何なのか』という問いかけが大切なのだと筆者は言う。
小論文なら相手は何故この文章を書かせるのか、何を伝えてほしいと願っているのか。
メールならそれを送ることで何を得たいのか、どうなれば自分は満足なのか。
論点・論拠・意見を伝える。例えば子供が微熱があるという学校への連絡にしても、その事実だけでは受け取った側が困ってしまう。「だから何をしてほしいのか」それをしっかりと伝える。
などなど、割と当たり前なこと、けれど忘れがちなことを一から丁寧に伝えてくれる本。
多くの人がひっかかるであろう「志望動機」「お詫びの文章」あたりは多くの人が参考になるのではないか。 -
Posted by ブクログ
仕事で日々もやもやとして過ごしていたので手に取る。
私は働くということの本来の意味を忘れてしまっていたようで。そうだよ!人に喜んでもらったり、役に立ったりすることだったよ!
自分に振られる仕事をいかに効率よく右から左へ流すか、みたいなことしか考えていなかった。効率は大事だけど、もっと周りを見ないと。だからひとりよがりでもやもやとしていたのかもしれない。
もやもやしていないで、自分はもっとできると手を挙げてアピールしなければ。思っているだけでは伝わらない。
もっともっといろんなことをやる、やらせてもらう。いろいろな人と関わる。それで自分が見えてくる、らしい。きっといろいろ大変だとは思うけど、大きなものを得られるはず。自分から動け〜!! -
Posted by ブクログ
「自由を勝ち取るための戦いの記録」
文庫版の後書きにはこんな言葉が書かれているが、まさしくその通りだと思う。
人は、自分以上に見られても、自分以下に見られても、機能だけで部分的に切り取られても傷つく。それ以前に、外側だけで「おまえは何者か?」と値踏みされるような行為自体に傷つく存在だ。
だからこそ、自分の想いで人と関わりたいと思う。
そのためには技術が必要だ。
そのためには5つの基礎が必要となる。
5つの基礎とは?
①自分のメディア力を上げる
②相手にとっての意味を考える
③自分が一番言いたいことをはっきりさせる
④意見の理由を説明する。
⑤自分の根っこの想いに嘘をつかない
この中でも象徴的なのがメディア力。
メディア力とは何か?
「メディア力」は、多様な軸で、複雑に編み上げられた、その時の、その人が放っている世界だ。
自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアになる。 「メディア力を高める」とは、そういう意味だ。少し引いた目で、外から観た自分をとらえ、それを「こう見てほしい」という自分の実像に近づけていくことだ。
つまり、自分のことをメタ認知し、自分がどのような自分でありたいのかということを他者の立場からも分かるように言葉を紡ぐことだと思っている。
これは哲学で言う共通了解を求める思考に近い。
自分自身がより『自由』に生きられるような
力のつけ方を本書は示してくれている。
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Posted by ブクログ
「あなたの理屈は正しいとわかった、しかし、あなたという人間は嫌いになった」
「他人を批判したり非難したり小言を言ったりすることは、どんな馬鹿者にもできる。そして馬鹿者に限ってそれをやりたがる」デール・カーネギー 人を動かす より
コミュニケーションにおいて私がやるミスは、上記の文章に全て表されています。しかし、悪い事ばかりだと気落ちするだけでもありませんでした。
「壁が見えた」ということは、自分の枠組みの限界来た、外へ出ようとしている証拠だから。という一文に励まされました。
もう少し、勉強していきます。
「人を動かす」「質問力」を読まれると、新しい視点を得られるかもしれません。 -
Posted by ブクログ
「書くためには考えることが必要だが、書くのが苦手な人はそれがうまく出来ていない」という問題意識の下、「考えるための方法論」を伝えることを目的とした一冊。
タイトルから予想されるような「文章の書き方」に留まらず、文章を書く目的は?それを達成するために必要な視点は?自らの根本思想とはどう向き合うべきか?といったことについて書かれた良書である。
個人的には、最後のエピローグに書かれた、以下の話が印象に残った。
・自分のあげたいものをあげるのではなく、相手が欲しいものをあげた方が好感度は上がる
・ただ、相手のことを調べて欲しがっているものを与えるだけでは、自分が関わる意義が薄くなる
・だから、相手のこれまでの趣味に無い、新しい引き出しを開けるようなものを上げると、かけがえの無い意味を持たせることができる。