山田ズーニーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『その文章を書く目的は何なのか』という問いかけが大切なのだと筆者は言う。
小論文なら相手は何故この文章を書かせるのか、何を伝えてほしいと願っているのか。
メールならそれを送ることで何を得たいのか、どうなれば自分は満足なのか。
論点・論拠・意見を伝える。例えば子供が微熱があるという学校への連絡にしても、その事実だけでは受け取った側が困ってしまう。「だから何をしてほしいのか」それをしっかりと伝える。
などなど、割と当たり前なこと、けれど忘れがちなことを一から丁寧に伝えてくれる本。
多くの人がひっかかるであろう「志望動機」「お詫びの文章」あたりは多くの人が参考になるのではないか。 -
Posted by ブクログ
仕事で日々もやもやとして過ごしていたので手に取る。
私は働くということの本来の意味を忘れてしまっていたようで。そうだよ!人に喜んでもらったり、役に立ったりすることだったよ!
自分に振られる仕事をいかに効率よく右から左へ流すか、みたいなことしか考えていなかった。効率は大事だけど、もっと周りを見ないと。だからひとりよがりでもやもやとしていたのかもしれない。
もやもやしていないで、自分はもっとできると手を挙げてアピールしなければ。思っているだけでは伝わらない。
もっともっといろんなことをやる、やらせてもらう。いろいろな人と関わる。それで自分が見えてくる、らしい。きっといろいろ大変だとは思うけ -
Posted by ブクログ
「自由を勝ち取るための戦いの記録」
文庫版の後書きにはこんな言葉が書かれているが、まさしくその通りだと思う。
人は、自分以上に見られても、自分以下に見られても、機能だけで部分的に切り取られても傷つく。それ以前に、外側だけで「おまえは何者か?」と値踏みされるような行為自体に傷つく存在だ。
だからこそ、自分の想いで人と関わりたいと思う。
そのためには技術が必要だ。
そのためには5つの基礎が必要となる。
5つの基礎とは?
①自分のメディア力を上げる
②相手にとっての意味を考える
③自分が一番言いたいことをはっきりさせる
④意見の理由を説明する。
⑤自分の根っこの想いに嘘をつかない
この中で -
Posted by ブクログ
「あなたの理屈は正しいとわかった、しかし、あなたという人間は嫌いになった」
「他人を批判したり非難したり小言を言ったりすることは、どんな馬鹿者にもできる。そして馬鹿者に限ってそれをやりたがる」デール・カーネギー 人を動かす より
コミュニケーションにおいて私がやるミスは、上記の文章に全て表されています。しかし、悪い事ばかりだと気落ちするだけでもありませんでした。
「壁が見えた」ということは、自分の枠組みの限界来た、外へ出ようとしている証拠だから。という一文に励まされました。
もう少し、勉強していきます。
「人を動かす」「質問力」を読まれると、新しい視点を得られるかもしれません。 -
Posted by ブクログ
「書くためには考えることが必要だが、書くのが苦手な人はそれがうまく出来ていない」という問題意識の下、「考えるための方法論」を伝えることを目的とした一冊。
タイトルから予想されるような「文章の書き方」に留まらず、文章を書く目的は?それを達成するために必要な視点は?自らの根本思想とはどう向き合うべきか?といったことについて書かれた良書である。
個人的には、最後のエピローグに書かれた、以下の話が印象に残った。
・自分のあげたいものをあげるのではなく、相手が欲しいものをあげた方が好感度は上がる
・ただ、相手のことを調べて欲しがっているものを与えるだけでは、自分が関わる意義が薄くなる
・だから、相手のこ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ【感想】
・論点だけでなく「論拠」を意識することによって、自分がなぜそのことについて述べたいのかをを意識することができそう。人と話す時にブログを書くときなど、自分でも何の為に話したり書いたりしているのかわからなくなる、というようなことがなくなり、目的を持った会話ができたり、文章が書けそう。
・大人になると、自分の感情や意識を押し殺すような場面が多いけれど、自分に正直に、自分の考えで人と関わっていくためにも、表現力を磨いていこう。
言葉でしか人と考えを共有できない以上、この不自由な道具の中で、自分にあった言葉を探し、関わる人と考えや感情を共有したいという思いは、非常に共感できる内容だった。