板倉俊之のレビュー一覧

  • 屋上とライフル
    屋上とライフル
    著:板倉俊之

    お笑いコンビ・インパルスの一人、板倉氏よる初のエッセイ集。すべてのコントの作・演出を手掛けており、お笑い芸人のみならず、小説家や漫画原作、俳優としても活躍している。

    私が知っている(大して知っているわけでもない)、「爆笑レッドカーペット」のイメージと違う板倉氏ワール...続きを読む
  • 屋上とライフル
    はねるのトびらからインパルス板倉さんを好きになって、この方が書くエッセイなら間違いないと思い本屋さんで見つけて即購入しました。面白くてすぐ読み終わっちゃいました。板倉さんの独特な目の付け所やちょいちょい出てくる秋山さんとの話も好きです。
  • 屋上とライフル
    めちゃくちゃ面白い。

    「僕」が綴るエピソードパートと、「私」が綴る自論パートに別れている。「僕」は板倉少年だったり、板倉青年だったり、芸人板倉だったり。

    しっかりしていて、バカバカしさのある『作品』とも呼べるようなコントを作るイメージのある板倉さん。普段からなにを面白いと感じているのか、すごく伝...続きを読む
  • 蟻地獄(新潮文庫)
    お笑いコンビインパルスの板倉俊之さんの本。かなり分厚くて内容もあらすじを読んでかなりのハードボイルドだと思ってたけど読んでびっくり。
    カジノでイカサマをしたのがバレて友人を人質に取られお金を工面するために主人公が向かったのは青木ケ原の樹海だったー。ってなんでだろう?って思ってたけど
    めちゃめちゃおも...続きを読む
  • 鬼の御伽
    あの御伽噺のイメージが鮮やかに変革する、まさに『新説』。
    傲慢、醜さ、残酷さを痛烈に皮肉りながらも、そこに救いのように優しく灯る光も見出してくれる。色んなメッセージがそこにある。
    戦闘シーンが多いけれど丁寧で細かく、スピーディー且つわかりやすい。
    構成力が素晴らしく、散りばめられた真相と伏線、その伏...続きを読む
  • トリガー(5)
    見事に、私の心臓をブチ貫いてくれた、イイ青年漫画
    銃口がギラリと光る重厚な漫画、文句なしで殿堂入りである
    精悍さの中にどこか爽快感すらも感じさせてくれる武村先生の絵柄も凄まじいが、やはり、〔射殺許可法〕と言う斬新な設定を活かし、なおかつ、振り回されていない、板倉先生の練ったストーリーが、私の中の殿堂...続きを読む
  • トリガー(4)

    オムニバス形式?

    区切りのいいオムニバスだったのに、四巻最後は続く感じ。後の展開が気になります。
  • トリガー(2)
    志願と適性テストによる判定はあれど、トリガーの抱える苦悩は、突然裁判に参加することになった民間人のそれに通じるものがあると感じました。群馬県、富山県、どちらも答えのない(自分が出すしかない)問いを提示された心地。短編でバリエーションを描き、長編(複数回にわたる話)で人間の本質を描く。濃密な巻でした。
  • トリガー(2)
    正義とは、悪とは、信念とは、色々と考えさせられる話題作
    私としては、射殺許可法にどちらかと言えば、賛成である
    現在の日本が、銃やトリガーが必要なほど腐ってはいない、と断言できないのだから
    正義も行き過ぎれば、悪と詰られるのだろうが、下衆や極悪に対抗するには、箍の外れた正義の執行が必要な時もある、確実...続きを読む
  • トリガー(1)
    設定も描写もかなりエグい
    だが、単純に面白い漫画だと思う
    実際、こんな世の中、国になったらお終いだとは思うが、必要なのでは、と心の片隅で思ってしまったのも事実
    兎にも角にも、加害者にも被害者にもなりたくないもんだ
  • 蟻地獄(新潮文庫)
    芸人・板倉さんが書いたという興味本位のみで手に取ったが、読み始める前は「非小説家が書いた小説」って事で、正直どこかでナメてた部分があった。が、読んでみると「さすが」の一言。芸人さん(特にネタを作るほう)も物書きという点ではプロという事に気付かされた。本編後の解説でも道尾秀介さんが、そんな思った通りの...続きを読む
  • 屋上とライフル
    板倉のハイエース一人旅が好きすぎて、エッセイ出したから購入。
    夜行バス待合で暇つぶしに読んでたら、もう各エピソードが面白くて「フフっ」て笑い漏らしてしまった…(変な人やと思われたかも、笑)

    エピソードそれぞれがおもしろいってのもあるけど、とある1日の出来事をそうやって切り取って描ける力もすごいし、...続きを読む
  • 屋上とライフル
    『蟻地獄』が面白かったので購入。
    小さい出来事や細かい着眼点、さすがだなぁと感心。
    言葉って不思議なことだらけだけど一瞬、不思議には思うけどすぐに忘れてしまう。でも板倉さんはそこを際限まで突き詰めていく。
    グレープフルーツ、のどち○こ、いちご狩り(笑)
    うん、確かに。理不尽(笑)
    もみじ狩りなんて手...続きを読む
  • 月の炎(新潮文庫)
    弦太の言い分が真っ当でやられる。
    裏山での涙も。

    板倉の作品だと言うことを忘れてのめり込める。
    芸人の才能、果てしない。
  • 蟻地獄(新潮文庫)
    めちゃくちゃ分厚くて、板倉さん…こんなのも書けるの?と心配になったけど、ハードボイルドで面白かった!
    続編希望
  • トリガー―国家認定殺人者―(新潮文庫nex)
    デスノートの時も思ったけど、思い通りに人の生死を操れる力をとても羨ましく思う。それだけ殺意を感じるストレスフルな現実を生きているということだけれど。しかし実際にこういう力を得た者は必ずしもうまくいかなくなる。そこにドラマが生まれるのが面白い。板倉氏は銃の知識も豊富。見事なストーリーテラーだと思う。い...続きを読む
  • 鬼の御伽
    おおおお、そうくるのねっ!?って私はたのしめました。
    昔話モチーフのお話ってほかにもあるけれど、板倉さん、やっぱりすごいな。あの、テレビでみせる、ひねくれた感じ、本にも出てます、滲み出てます(笑)

    人間のいやらしい部分を突きつけられて、途中読みすすめるのがツラいところもありますが、おしまいに救いが...続きを読む
  • 蟻地獄(新潮文庫)
    お笑い芸人だからと言ってバカにできない、素晴らしい作品だった。時にはハラハラさせ、時にはホッとさせて、場の臨場感をより正確に捉えることができる言葉の扱い方がうまい。さすが芸人である。
  • 月の炎(新潮文庫)
    初読から3回読み直す程に面白かったです。

    ストーリーは、少年たちが連続放火事件の犯人探しをするというが中盤までの軸で、後半は解決に向けて思わぬ方向に展開します。

    少年たちの日常風景が、ホントに小学生の男の子の感じで、あるある、あったなぁ!と微笑ましいし、主人公の弦太と親友の涼介の相棒感も羨ましい...続きを読む
  • 鬼の御伽
    インパルス板倉さんが鬼にまつわる話を新訳として落とし込んだ作品。桃太郎モチーフと泣いた赤鬼モチーフの作品があります。戦闘描写も含まれますが、伏線が回収されていくのが好きな人にお勧めです。