あらすじ
二村孝次郎(にむらこうじろう)は、親友の修平(しゅうへい)と共に一攫千金を目論み、裏カジノに乗り込む。大金を手に入れたかと思いきや、イカサマは見破られていた。5日後までに300万円を差し出さなければ、人質にとられた修平は殺される。金をつくるため、孝次郎が向かった先は、青木ケ原樹海。19歳の青年は奔る! 地獄から生還するために――。圧倒的筆力で読む者を欺く、超弩級ノンストップ・エンタテインメント!(解説・道尾秀介)
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Posted by ブクログ
お笑いコンビインパルスの板倉俊之さんの本。かなり分厚くて内容もあらすじを読んでかなりのハードボイルドだと思ってたけど読んでびっくり。
カジノでイカサマをしたのがバレて友人を人質に取られお金を工面するために主人公が向かったのは青木ケ原の樹海だったー。ってなんでだろう?って思ってたけど
めちゃめちゃおもしろかった。
伏線回収もバッチリで可能性ゼロのような状態からの脱出、続きが気になり一気読みだった。
もちろん表紙が主人公の彼なんだけど、つい、というかどうしても主人公は板倉さんの容姿で読んでしまうよね(笑)
処女作のトリガーも読もう❢
Posted by ブクログ
芸人・板倉さんが書いたという興味本位のみで手に取ったが、読み始める前は「非小説家が書いた小説」って事で、正直どこかでナメてた部分があった。が、読んでみると「さすが」の一言。芸人さん(特にネタを作るほう)も物書きという点ではプロという事に気付かされた。本編後の解説でも道尾秀介さんが、そんな思った通りのことを分かりやすく書いていた。
中身でいうと、各シーンをかなり丁寧に描いていて、少し字数を割きすぎだなと感じる箇所はいくつかあったものの、情景の説明の仕方がかなり上手く、画がハッキリと見え没入感が高かった。黒幕との「種明かし合戦」の場面は、ちょっと喋らせ過ぎかなとも思ったが、でもそれもミステリー小説あるあるの空気感の感じもして、板倉さん、本当に小説好きなんだな、という感じがして好感が持てた。
Posted by ブクログ
お笑い芸人だからと言ってバカにできない、素晴らしい作品だった。時にはハラハラさせ、時にはホッとさせて、場の臨場感をより正確に捉えることができる言葉の扱い方がうまい。さすが芸人である。
Posted by ブクログ
この著者は本業がお笑い芸人さん。
帯で作家・道尾秀介が大絶賛だったので手に取ったけど
楽しめました
600ページ弱の長編ですが、字がちょっと大きいかな
と感じました
テンポよく読めストーリーもおもしろかったです
作家としてもやっていけるのでは?
Posted by ブクログ
昔から大好きだったインパルスの板倉さんが書いたということで手に取った作品。
流石、やはり面白いコントを書く人の文章だなという感じ。心理描写や擬人化の使い方が私はとても好き。まったく飽きさせない文章で、最後の方は特に夢中で、ページをめくる手が止まらず。電車内で読みながら終盤に突入してしまい下車してからもしばらく本が閉じられず、結局そのままホームのベンチに座り込んで読み終えました(笑)読んでいて自分の想像力が働く前に、有無を言わさず情景を見せてくる感覚がした。板倉さんの他の作品も全部読みたい。
Posted by ブクログ
序盤は主人公のクズさに、イライラして、読み進めることができなかった。一気読みってかいてあるの嘘じゃんって思ったが、中盤以降は一気読み。楽しめた。どうしても板倉がちらついてしまうから、伏せてほしいような、ほしくないような。そのため主人公の若さが薄れた。
しかしまあ、話しながらスマホ操作したり、みずのんだり、できるものなのかな。
絶妙なタイミングでの伏線回収も楽しかったです。自作も期待。
Posted by ブクログ
闇カジノでのイカサマがばれ、友人を人質に取られた主人公。5日間で300万を得なければならない…。
テンポがいいから読みやすく、緊迫感の表現も巧みだった。笑いの要素はなるべく排除して真っ当にミステリーを書き上げた印象だ。
芸人の書いた小説という先入観はなくせないが!普通に楽しめる作品だと思う。
Posted by ブクログ
初板倉。お笑いコンビ、インパルスのブレーン、細い方が書いた作品。初めは個々の情景、心理描写が度々鼻についたが、後半に行くにつれ、然程気にならなくなった。それは物語が面白かったからだ!二転三転する話に、伊達にネタ作りをしてるだけのことはあるなと関心した。他の作品も文庫化したら、手に取ってみよう。