眞邊明人のレビュー一覧
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購入済み
おもしろい
コロナ禍の日本で、総理官邸でクラスターが発生し、あろうことか総理大臣も感染して死亡。総理の代わりとして、AIで歴史上の偉人を復活させ、内閣を発足するという設定に心を掴まれました。
実際の日本で上手くいかなかったこと、出来なかったことを、この物語では歴史上の偉人達が痛快にやり遂げてくれるところが読んでいてわくわくしました。
また、官房長官である坂本龍馬の言葉に時々胸を打たれました。 -
Posted by ブクログ
原作にはなかった内容に踏み込んできましたね。
しかも、一定豊かになった国
…自由主義(?)が進んだ国…には
必ず生じると言われている(?)『少子化』の話。
人が少なくなれば、
その国の経済だけでなく、
文化や伝統や価値観なんかも縮小していくのは、
不可避な現実なのでしょう。
例えば100年先の日本だったら、
海外からも魅力を感じることのできる
『日本』は存在していると言えるのか?
地理的な場所は日本だとしても、
中身は『日本』なのか?
そこに、安全とか安心とか豊かさとか…はあるのか?
(今の日本にも“あるとは言えない“という見方もあるのでしょうが)
では『日本』とは何なのか?
今現在ここに -
Posted by ブクログ
・感想
『もしも彼女が関ヶ原を戦ったら』は、戦国時代の「関ヶ原の戦い」という歴史的題材をビジネス戦略に置き換えた異色のビジネス小説です。物語は、主人公の女性ビジネスパーソンが、関ヶ原の戦いのシチュエーションを現代の企業経営や組織戦略に見立てて「戦う」中で、マーケティング、交渉術、組織マネジメント、情報戦など、実務に応用できるビジネススキルを身につけていく形式で展開されます。
「戦は情報戦である」「敵と味方の利害を見極めよ」「勝ちを急ぐな、布石を打て」など、戦国武将の考え方がそのまま現代ビジネスの世界に重なる構造は非常に面白く、物語を読み進めるうちに、自然とビジネスセンスが鍛えられていく仕掛け