青山繁晴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
青山繁晴さんの講演を聞いて安全保障について興味を持ち購入した。
オバマ・ドクトリンに象徴されるパクス・アメリカーナの終焉と中国の台頭など興味深く読んだ。驚いたのはロシアのグルジア侵攻に象徴される巧妙な外交、世界戦略だ。冷戦や社会主義の終焉を経ても、なおロシアは野心を失っていないのかと思った私は呑気っていうかアホだなって思った…。世界史でもヨーロッパあたりは幾度戦争して勝ち負けを繰り返してきたことか。完全に自分の中でリアリティを持てていなかった。
歴史は直線的に進歩しているとは限らないし、日本にだってこれから戦争は起こり得る。島国であった日本は侵略戦争は数えるほどしかなく、徹底的な敗戦は60年前に一度だけだという事実は特異なのだと改めて思った。民主主義国家の国民としての地道な働きかけの結果が出るのは私たちがいなくなったあとかもしれないという最後の頁、「捨てましょう」という言葉にしんみりしつつ。
青山繁晴さんはアツイ人だ。ついていきます!って言いたくなるけれど、盲目的になるのはまずい。自分なりに考え咀嚼する目を養いたいとも思う。 -
Posted by ブクログ
外交における日本の意気地なさは限りない。国内の集団IQも低下の一途だ。
青山氏は日本には2000年の歴史ある国、改革は明治維新だと言い、
そんなセンスを持っている日本国は現在の国際社会をよく見て、自分たちで考えようと、鼓舞。
アメリカの疲弊に黒人大統領が選ばれたのは「有権者登録制度」によるもの、そして黒人を選ぶことで刷新を図ろうとするあがきにも似た状況なのだと・・、それは火の道を行くようなもの。
そして周辺の異民族に対しての圧制を振るい、オリンピックで国家威信を世界に知らしめていく覇道の中国を論じている。
王道を歩もうではないかとのメッセージは情感的にはわかるけれど、なんだか苦しい。
ご本人も私たちが生きている間に日本国が蘇ることを見る欲は捨てよう、我らの子孫が「王道」の遺伝子を引き継いでくれることを願う・・という諦観をもたれている。
しかし、青山氏の日本をめぐる国際論は、納得できました。
自分たち自らが考えながら行動することしか、打開の道もないのでしょう。 -
Posted by ブクログ
共同通信記者、シンクタンク創業、大学教授などを経て参議院議員になった筆者による政治信条が余す所なく書かれている、かなり右寄りな本。政治活動のPR本の性格も含んでいる。上記以外にも様々な活動をしているらしい。
著者に対する好き嫌いや政治信条の違いを感じる人も多いと思うが、主張はハッキリしていて分かりやすい。短い選挙戦の中で限られた媒体から得る情報よりも、こうして一冊の本になっていた方が良くも悪くもその政治家の各政策への考えや活動、人となりも見えてくるのは良いと思えた。
現役政治家の著書を読んだのはこれが2冊目だったと思う。そのどちらも自らを否定する意見をした相手をほぼ実名で、激しく糾弾し返している。たまたまなのか、政治家の本というのはこういうものなのか。これも、良くも悪くも賛否を判断しやすい材料になる。 -
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令和に変わった時、元号を誰が決めてどういう裏話があったのかなど恥ずかしながら正直何も興味がなかったです。しかしこの本を読んでふと「令和」はどうだったのだろう、昭和のジャーナリズムと令和である現代のジャーナリズムは何か違うのだろうかと興味を持ちました。
日本の象徴である「天皇」の崩御の前後、縁のある目の前の仕事に真摯に向き合い、自粛とジャーナリズムの狭間で揺れ動く筆者の心情に自然と引き込まれてしまいます。
「令和」は万葉集にある(漢文での序)「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風(かぜ)和(やわら)ぎ、...」という文から採り、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められているそうです。
「令和」に決まった瞬間は「ふうん」としか思わなかったけれど、様々な人が心をかけてこの世に産み出されたものだと思うと、急にこの元号が愛おしく感じるようになりました。
どんな出来事にもたくさんの人の思いがつまっている。流れゆく日常のなか、ふと足を止めさせてくれる一冊です。 -
Posted by ブクログ
戦中の行き過ぎた愛国心醸成の反動と戦後の連合国による押し付けられた民主化政策により、いつしか日本人の祖国愛は日の丸や国歌を含め「腫れ物」扱いされ始めた。その傾向は、残念ながら国民のみならず、国民を啓蒙すべき政治家やマスコミに、より蔓延している状況が続いている。
未だ北朝鮮に拉致された日本人ですら取り返せない、日本領土である竹島や北方領土も何故か紛争相手国に遠慮がちな対応など、今の政治家からは国民や領土を本気で守ろうとする気概が伝わらない。
例えば、国民を守るべき自衛官ですら、政府の許可無く自国内の外国不穏分子を始末すれば殺人罪に問われる。つまり、休暇で帰ったふるさとで武器を持った怪しい外人に連れ去られようとしている女子学生を目撃しても、罪を覚悟で対処しなければならないというおかしな事態となっている。
福島第一原発(GE製)事故でも結局誰も責任をとらなかった。お隣の東北電力は津波対策として防護壁を政府指導より5m高くして難を逃れたという事実があったにもかかわらず。こうした災禍を避け安全を担保するのが、高い報酬を貰うトップの責務のはずなんだが、日本人はいつから武士道精神を忘れ、逃げ得にも恥じない民族となってしまったのだろう。
本書は、日本人が他国の様な祖国愛を取り戻す為に知っておくべき事例がたくさん紹介されています。小学生でも読める様にルビ付きです。 -
Posted by ブクログ
青山繁晴さんの本を初めて読ませてもらいました。青山さんのお話はYouTubeやポッドキャストで何度か聞かせてもらってますが、とても熱い力強いコメントに敬服するばかりです。
「ぼくらの祖国」は、3.11による福島第一原発事故のこと、第2次世界大戦(太平洋戦争)の硫黄島でのこと、その後に硫黄島に何がおこっているのか? 何が問題なのか? が鮮明に書かれていて心が締め付けられる思いでした。そして、最後は資源のない我が国の可能性を明確に示された「メタンハイドレート」のこと。
日本が敗戦から今日までの間、「祖国」を真剣に考えてこなかったこと、真剣に教育を行ってこなかったこと・・・自分自身、もう一度やり直したい気持ちでいっぱいになりました。