青山繁晴のレビュー一覧
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虎の門ニュースで有名な青山繁晴の本を読んでみた。
以下2点印象に残ったこと。
◆福島原発の構内に青山が入った際に東京電力の首脳陣の一人が言った「地震では意外なくらい壊れていないんですよ。実際、その後の津波にしっかり対応できていればこんな災害になっていない。津波で電源が失われ、水が止まったり、冷やせなかったときに(中略)さっさと海水をぶち込んで冷やしておけば良かったこれは人災ですよ。ほぼ完全に人災ですよ。」青山繁晴は福島原発の吉田所長に会った。吉田の男気
と青山の本気の触合いに少し感動した。
◆硫黄島で戦った栗林中将は戦後「二万人を死に追い込んだ悪人」だと言われてきたから1回忌も、三回忌、七 -
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虎ノ門ニュースで いつも追っている青山さん。
あの独特の語り口調のまま、本書において ご自身の哲学・皆と共有したい哲学が
熱く展開されていた
ハイライトは、沖縄問題への考察と提言
本土は加害者/沖縄は被害者、という分断の構造を乗り越えて、
日本を、世界をより良くしたい、という希望が込められている
「祖国 沖縄」と呼び、
沖縄の方々を同胞とし、
武士道の依り代の書「葉隠」に込められた哲学、
「君主とのために生きる」を挙げられて、
祖国のため・同胞のために生きる、という青山さんの決意表明でもあった
白梅の塔、
沖縄県第二高等女学校の生徒たちでつくった白梅学徒隊の自決壕
生き残られたかつての -
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日本は第二次世界大戦で、はじめて、負けた。
アメリカに負けた。
ドイツは、何度も、負けてたから、負けても魂までは奪われないという方策があった。
しかし、日本人は精神までもが占領されている。
日本はまだ独立していない。
アメリカという国の占領下にある。国連のほとんどの加盟国が認められている、自らの国土と自らの国民を守る術さえない。
北海道の先の北方領土も、ロシアに取られている。
島根県の竹島も、韓国に取られている。
尖閣諸島周辺には中国の船が。
そして北朝鮮には我が国の国民がとられている。
それを取り戻すことすらできない。
憲法もアメリカ占領軍によって作られたものだ。
それを今も後生大事に、自分 -
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世界における日本のこれからの立ち位置と役割を考える本。剥き出しの愛国心は苦しくなるが、祖国のことを真剣に考えることは主権者として求められる本来の姿だと思う。主権者たる国民の役割は納税だけではないのだから。決して「観客席」に居たいとは思わない。
「主体性」は最も大切にしたいこと。それに「自由」という要素も加えておきたい。
アメリカの覇権主義が終わろうとしている。国家では対処できないようなテロリズムが氾濫している。それでは選民思想ではないかと目を疑いたくなるような右傾化と理念ばかりが横行する左翼化が同時進行で進んでいる。
こんなんではダメだ。威勢よく議論を戦わせるだけではなく、そろそろ大切な「 -
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平成天皇が、生前退位を表明した時に、
『平成』が どのような経緯で つくられ発表されたのか
と言うことに、興味があり、読んでみた。
天皇と言えども、ニンゲンであるが故にさけられない事実『死』。
神でないことの証明。
そして、天皇として、生まれたのが 宿命と言うか ウンの尽き。
『生前退位』というべきか『禅譲』というべきか。
その決断は、かなりのルール破りとなる。
著者 青山繁晴は、現在 国会議員。
そして、昭和から平成に変わる時に、
ここで登場する楠陽が、自分のモデルと思われる。
新聞記者で政治部に所属していたが、
特命として、天皇担当をしていたようだ。
『楠陽』というネーミングが
楠木正 -
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青山繁晴さんの講演を聞いて安全保障について興味を持ち購入した。
オバマ・ドクトリンに象徴されるパクス・アメリカーナの終焉と中国の台頭など興味深く読んだ。驚いたのはロシアのグルジア侵攻に象徴される巧妙な外交、世界戦略だ。冷戦や社会主義の終焉を経ても、なおロシアは野心を失っていないのかと思った私は呑気っていうかアホだなって思った…。世界史でもヨーロッパあたりは幾度戦争して勝ち負けを繰り返してきたことか。完全に自分の中でリアリティを持てていなかった。
歴史は直線的に進歩しているとは限らないし、日本にだってこれから戦争は起こり得る。島国であった日本は侵略戦争は数えるほどしかなく、徹底的な敗戦は60 -
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外交における日本の意気地なさは限りない。国内の集団IQも低下の一途だ。
青山氏は日本には2000年の歴史ある国、改革は明治維新だと言い、
そんなセンスを持っている日本国は現在の国際社会をよく見て、自分たちで考えようと、鼓舞。
アメリカの疲弊に黒人大統領が選ばれたのは「有権者登録制度」によるもの、そして黒人を選ぶことで刷新を図ろうとするあがきにも似た状況なのだと・・、それは火の道を行くようなもの。
そして周辺の異民族に対しての圧制を振るい、オリンピックで国家威信を世界に知らしめていく覇道の中国を論じている。
王道を歩もうではないかとのメッセージは情感的にはわかるけれど、なんだか苦しい。