青山繁晴のレビュー一覧
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・北方領土とはカムチャッカ半島のすぐ下、占守島(シュムシュ)から国後島までの千島列島すべてと、南樺太が含まれる。
※北・中千島、南樺太は領有権未定地である。
・北方領土を厳格に主張するのは、日本の為だけでなく、国際法を遵守することにより、世界に国際法を周知させ、国際秩序を安寧させる為にも不可欠である。
・千島列島は絶好の漁場であり、その全体はメタンハイドレードの宝庫である可能性が高い。これは竹島近海にも言える。
・日本は領土こそ広くはないが、海を考えれば、領海と排他的経済水域を合わせた「主権の及ぶ海」の広さでは世界6位である。
さらに日本の海は深いので海の体積では世界4位である -
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ネタバレ青山繁晴氏の著を初めて読んだ。
相変わらず、熱い。
関西テレビの「アンカー」で初めて拝見して以来、注目している。
思想信条は私のそれと近いが、私のように読書して形成された主義主張ではなく、現場にふれて形成された信念の持ち主であり行動者である。
さて、タイトルで気になった「火道の米国」という言葉。
2009年時点での氏の造語だが、現状全くその通りだと思う。
アメリカは絶対的窮地においてバラク・オバマという初の黒人大統領を生み、自らを焼いた…かに見えたが、どうやら最近のオバマを見ていると、支持率回復を図るあまり、他者をも巻き込む火道に入ったようである。
輸出倍増戦略の発表やAPECでの発言を見る -
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今年成人したのですが、日本は平和だからそれでいいのだと、政治にも国際関連にも、特に関心を持たずに生きてきました。
これからもそうだと思っていたのですが、ある日偶然ニコニコ動画で筆者の青山さんが出ている動画を見ました。そうして見ている間に、「この人は私が大丈夫だろうと思っている日本に、とても危険を感じているのだ」と感じました。それをきっかけに世界との日本、特に中国や韓国といった、大丈夫と思っていた私でさえ不安を抱いていた対中韓関係に興味を持つようになり、この本を読みました。
紹介分だけ読むとなにやら右翼なのか?偏った意見を持った人なのか?と思われるかもしれないのですが、全くそんなことはありません -
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青山繁晴は関テレANCHOR水曜日の「ニュースでズバリ」のおじさん。
シンクタンクの所長で外交の専門家。で小説まで発表していることは事前に略歴を調べて知ってたからまえがきの文学的な語り口に特別驚きはしなかったけど今まで見てきた青山繁晴のイメージが変わった。
まず、この人の視点は(当然だけど)戦略的外交の立場で一貫している。中国のずるさと日本のずぼらさとを行き来するように告発しながら実質有用な対中論(対中観?)を展開している。
中国が得意とし、日本外交に欠けているセンスとして青山繁晴は地政学を挙げている。中国は侵略戦争を第二次大戦後もやっている唯一の国で、西南北の地続きの国にけん制しつつ、結果仲 -
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ネタバレ今まで”領土”や”祖国”と言った言葉を日常で聞いてこなかった人に一度は読んでほしい本です。
主に筆者の体験談を筆者の当時の想いとともに書き連ねている体験記のような本となっており、小難しい専門用語はほとんどありません。そのため、高校生レベルの知識があれば誰でも理解できる平易な文章となっており、内容が頭に入ってきやすいです。
また、実際の体験記という内容の特性上、インターネットで調べればすぐに出てくる内容ではなく、福島第一原発や硫黄島の様子を取材しに行く際の実際の政治的な圧力や著者の人的ネットワークによる対応などがありのままに述べられています。まるで一つのドラマをみるかの如く感情に訴えか -
Posted by ブクログ
ジャーナリストであり大学客員教授でもある、青山繁晴氏によるノンフィクション。タイトルからもわかるが、私たちの祖国である「日本」のあるべき姿を論じる。子どもにも読めるようにと読み仮名がたくさんふってある。大きなテーマは、東日本大震災による福島第一原発の事故、第2次世界大戦の硫黄島の戦い、そして日本の近くで採取できる新しいエネルギー資源の3つである。日本を守らなくては、という著者の正義感がひしひしと伝わってくる。
日本人はなぜ他の国の人に比べて祖国という概念が薄いのか。戦争に負けたからである。戦勝国の言いなりにならないといけない、日本は資源がないから、と思い込んでいるというのが著者の意見である。