安田洋祐のレビュー一覧

  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

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    2023/06/04
    2023年12冊目。また邦題のミスリード感のある良著。都市経済学の本であって、年収(所得)は一つの分かりやすい指標でひかないのに、あたかもそれが全てのような捉え方をされかねないタイトルを付けるのはどうかと思った。読む価値のある本だと思います。

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    2023年06月04日
  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

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    タイトルに明示されているように、本書は、21世紀の一般的な人々からすればラディカル(急進的)だと思えるような提案が多数盛り込まれている本です。しかし思考実験としては良いきっかけを与えてくれます。彼らが提案する制度が導入されるとどんな世の中になるのだろう、という想像です。本書は所有権の部分共有による切り崩し(1章)、投票制度の改革(2章)、移民制度の改革(3章)、機関投資家の力の切り崩し(4章)、データを労働力としてみる(5章)、というような構成になっていますが、特にインパクトが大きく、著者らが特に力点を置いているのが前半の所有権の切り崩しと選挙制度の改革でしょう。

    私は特に2章の投票制度につ

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    2023年05月06日
  • そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。

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    経済的アカデミアと実業のコラボで日本を再生しようとする意気込みを強く感じることが出来る書。
    きっかけになり、様々なギャップを対話で埋めていく、創り出していくことの可能性を秘めている素晴らしい入口だと思う。

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    2022年12月21日
  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

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    何度かの中断を経てようやく読み終わった。後半は読みやすかった。
    私有財産をやめてオークション的に取引できるようにするCOSTは、正直微妙じゃないだろうか。資源分配の効率も大事だが、サステナビリティ面からむしろ効率的な運用を避けるべき面もあると思う。
    選挙のQVはおもしろい。これはぜひ取り入れたい。DAOにも繋がる話。

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    2022年10月22日
  • そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。

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    類書をたくさん読んでいるのでちょっと物足りなかったけれど
    経済学とビジネス
    が結びつかない人を結びつけようとする意味では分かりやすい本だと思う

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    2022年09月11日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

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    タイトルからヤバい自己啓発本かと警戒したが、内容はしっかりしている。アメリカローカルの話題が多く、タイトルの主張を本文でも繰り返しているので読むのはしんどい。

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    2022年06月11日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

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    何がキーとなって、都市に発展をもたらすのか。都市の発展は個人に何をもたらすのか。「年収=個人の生産性」と思いがちだし、実際そういった面は少なくないと思うが、環境要因を考える上で、本書に示された事実やデータは参考になると思った。地の利を得ること重要だ。

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    2022年01月18日
  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

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    現代に生きる私たちは、ソ連の崩壊や北朝鮮の悲惨な経済情勢によって、共産主義は過去の遺物であり、もはや資本主義しか残されていないと思っている。一方で、資本主義が決して完璧なものでないのはリーマンショックを見るまでもなく明らかでもあり、資本主義をどう改良していくのか、という目線に囚われている。

    しかし、資本主義の未来とはそのような”改良”レベルで事足りるのか?、というのが本書が突き付ける疑問である。
    本書は一般的な資本主義のルールに”No”を突き付け、極めてラディカルな、ただし、”サヨク”が牽引するような夢物語ではなく、一定の理論的実現性を踏まえた姿を描き出す。

    たとえば、資本主義と共産主義を

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    2020年02月02日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

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    経済学者による、地域による繁栄の度合いについて述べた本。イノベーションをキーワードに、現在成功している企業が多数存在する地域が豊かであることをデータを用いて主張している。論理的で面白く読めた。
    「ある土地に大学卒業者が多くなれば、その土地の経済のあり方が根本から変わり、住民が就くことができる職の種類と、全業種の労働の生産性に好影響が及ぶ。最終的に、そういう土地では、高度な技能をもっている働き手だけでなく、技能が乏しい働き手の給料も上がっていくのだ」p24
    「ハイテク分野の企業が成功できるかどうかは、従業員の質だけではなく、地域の経済環境の質にも左右される。ハイテク産業の盛んな土地にさらに多く

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    2018年10月30日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

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     目を引くような題名になってますが、金払いのいい人が集まっている都市なら、サービス産業でもそれなりの所得になれるということです。
     都市部なら生活コストも上がりそうですが、それ以上に所得の上昇の方が大きく、それはハイテク産業の乗数効果が大きいからだそうです。

     都市が発達する条件は、地理的条件が大きかったけど、ハイテク産業が市場を引っ張るようになってからは人的条件が最も影響しています。日本で言えば、渋谷にIT企業が集積してビターバレーと呼ばれていたことが近いです。
     優良企業が市場を作り、いい人材と刺激的な交流を求めてさらに企業が集まりそこに雇用が生まれ、ハイクラス人材がやりがいのある仕事を

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    2018年02月04日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

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    ネタバレ

    製造業から、より優秀な人的資本が必要なイノベーション型産業への変化。産業集積的な効果は高く、経済波及効果も高い。製造業よりもより多くの雇用を生み出す。高技能労働者と低技能労働者は相互補完的関係にある。
    ただし、比較優位が必要であり、絶えず優秀な人材を集めなければ国・都市として劣後する。そのために優秀な移民受け入れ・高度な教育が必要。
    イノベーションハブをいかにつくるかが重要。

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    2016年01月06日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

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    ようやく読み終わった。

    アウトソーシングによって職を失うこと
    アウトソーシングによって、職を失う職種の人々が一番打撃を受ける一方で、一番恩恵を受ける。
    ➡より安いものが手に入る
    ➡スキルの持った人が集まる地域にいれば、その会社周辺の町が繁栄し、それによって、新たな雇用が生まれる。しかも高給取りたちから頂くお金であるため、多くのお金を手にできる。

    能力のある人のところに仕事が集まるし、お金も集まる。
    これを拡大すれば、能力のある人が集まる会社には、お金が集まる。そして、その会社のある地域にはお金があつまる。雇用が生まれる。町が潤う。

    能力のある人々はどうすれば生まれるのか。
    それは、教育と

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    2015年07月18日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

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    ネタバレ

    イノベーションのあるところには、上等なのからそうでないのまで雇用機会がある。イノベーションのあるところに移動するのはむしろ失業者ではなく知識のある労働者の方。

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    2015年06月13日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

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    タイトルがあざといが、中身は都市の発展に必要な要素を解説したもの。成長する都市と没落する都市、富裕層と低所得層の格差がはっきりし、かつその差はどんどん拡大している。世界はぜんぜんフラット化していないし、都市のピーク化も一時的な現象かもしれない。地域活性に取り組んでいる人や産業政策に関っている人にとても参考になるし、起業家や経営者も知っておくと良い知識だと思います。

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    2015年10月27日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

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    アメリカの話。

    製造業が衰退しても問題ない、イノベーション産業は製造業よりも、自身だけでなく周辺産業を含めた雇用力が強い。故に引き寄せ力が働く。たくさんの人が集まると雇用の選択肢が広まり、エコシステムが生まれる。地元にとどまったままでは年収も抑えられ、良い所にいけば収入も増え、またその土地での住宅の資産価値も向上する。

    という話を読んで、考える。

    日本では、住宅を建てた時の経済波及効果が2倍ほどあるとされ、新築住宅の補助などがずっと行われてきた。一方で中古住宅の流通は極めて少ない。つまり、一回家を建てたらずっとそこに住め、景気対策には、賃貸の人に家を建ててもらおう、という政策である。

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    2022年06月01日
  • 日本の未来、本当に大丈夫なんですか会議 経済学×社会学で社会課題を解決する

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    ゆるっとした会話ベースのように見えて、お二方が持つ考えというのはしっかり伝わってくる。教育の章が特に印象に残った。教育現場における政治教育について、もっと具体的なものを取り扱うべきという西田さんの考え。教師の立場としても、クレームが入ったりすると面倒というのはあるのだろうけど、最終的には政治、選挙は選択を行うものだから、そこの教育も忘れてはいけない。タイトルのとおり、日本の未来、本当に大丈夫なんですかと、この本の至る所で感じた。

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    2025年05月19日
  • 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

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    この本がまるっと10年以上前に書かれている事がまず衝撃だった。原著が2013発行らしい。恥ずかしながら自分がどんだけ何も知らぬのかと。しかも2024年の今読んでも全く古くない、むしろ今を正確に予見していないですか?私の知識がアップデートされていないだけですか!?

    タイトルが、、、まぁ、たしかにそういう内容なんですが、どう考えても経済学の本。どこに住んだら金持ちになれるのか?とかいう類いの本ではありません。

    会社を取り巻く環境でエコシステムっていうワードを初めてきいたのが2017年。イノベーションハブも同時。サイエンスの現場で生態系とかハブとか何の話?ってその当時よくわからまま突然この言葉に

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    2024年01月01日
  • そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。

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    安田洋祐氏や坂井豊貴氏ら経済学者による執筆であり、豪華なメンバーだなと期待して読んだが肩透かし。一編一編が浅くて物足りない。しかし、残念だなと思うと、後半、会計とESGを開設する上野雄史氏あたりから盛り返す。また、坂井豊貴氏の二編目「ダメな会議…」の話も面白い。差し引きで星三つという結論。

    結局、知らない事を知りたくて読書をするので、知っていることが多かったり、内容が薄いとガッカリするという話。その点後半はよく理解できてない内容が多かったから満足感が得られた。

    下記のような内容である。

    上場企業の行動規範を定めたコーポレートガバナンスコード。2021年改訂①取締役会の機能発揮②企業の中核

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    2023年08月22日
  • そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。

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    ネタバレ

    経済学をビジネス向けにエンジニアリング化する必要がある。
    オンライン市場は設計の余地が大きい。フリーマーケットとは違う。
    オークションの問題点=スナイピング=締め切り間際に駆け込み的な入札が行われる。自動延長、2番目の人が落札価格になる、など。
    販売個数の倍の人数の入札があれば競争が起こる。
    p73

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    2023年05月14日
  • そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。

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    題名に対して読者が期待していることが書かれているかと言われたら正直期待外れの内容であった。

    行動経済学の本を読んでる人にとってみればあまり新しい発見はないが、まだその分野の本をあまり読んでない人にとっては部分的に勉強になるところもある。

    とはいえ、最初の1,2章があまりにも内容が薄いので最後まで読まずに売ってしまう人が多い気がした。

    つまんで読むなら、FSP-Dモデルと顧客管理に関する部分だけ、他は人によっては読まなくてもいい内容。

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    2022年07月16日