斉藤淳のレビュー一覧
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ネタバレ現状、日本では学問、勉強が受験からの逆算でしか考えられていないという。「問う」ことよりも答えを憶えることが優先される教育現場。著者は言う「あらかじめ設定された問いの枠組みの中で、どれだけ技術を磨いても学問の本質である「問う」ことができなければ、学びの道は成就しない。」
教育の現場に多様性を担保しようとする米国と、逆になるべく均質な学生を集めて効率的に管理する日本。
英語学習については、「伝えるべきメッセージがなければ、母語だろうと外国語だろうと、相手を説得することはできない」「学習意欲が高くないとどんな工夫した指導法も無駄に終わる」
「自然科学でも人文科学でも社会科学でも、基本的な学びの -
Posted by ブクログ
しりすぼみ感があった。本質からどんどんずれていくような。リベラルアーツのことが度々出てくるが、それを明晰に言語化することに成功していない。科学者としての方法論も目新しさはなく、言い古されたもの。学者や教育者としての問題意識は分かるが、人間としてに根元的な問いの弱さを感じる。まあ日米の大学事情の違いに関する経験談は面白いのだが。
・英語を母語にする学生は世界中から英語のできる優秀な人材が競争相手として殺到してくるので、むしろそれ以外のスキルを身につけないと生きていけない
・価値観の多様性とどう向き合うか
・教室でやるべきこと。一斉授業でなく議論
・主張とわがままの違いを教える
・外部参照 -
Posted by ブクログ
問いを作る力が大切ということは、よくわかる。
自分自身、それがとても苦手だ。
本書は、子どもが問う力をつけるための環境づくりの方法を教えてくれる。
大人との信頼関係、失敗しても許される雰囲気や、質問や間違いが全体への貢献だという意識づくり。
多様性のある学習集団、そして議論がしやすい少人数の集団。
…これはなかなか難しいことだろうなあ。
自分の頭で考える力を育てるには、「抽象と具体」(どうでもいいが、この用語「具体」の使い方がどうも気になってならない。「具象」ならわかるんだけど)を行き来することが有効だとのこと。
リベラルアーツが大事だという主張には共感する。
それで筆者が主催するJpre -
Posted by ブクログ
ネタバレイェール大学で学び、教鞭も取っていた著者が、日本人がグローバル人材になるために必要なことを考え塾を作った。
そこで実践されていること少しと、そういう現在に至った経緯と考え方がまとめられている。
きっとイェール大学は魅力的な大学なのだろう。
しかし、どうしても主語が先生で、「教えてあげる」感が強く感じてしまう。ご本人が偉大であろうからこそ。
そういう人とある時期に接することは、非常に有益であるとも思う。しかし、そのことが契機となり、自発的努力によって学んでいけるかどうかは、もっと以前の環境や教育が重要であるように思えた。
〈グローバル人材に必要な資質〉
・日本人としてのアイデンティティ
・広い