【感想・ネタバレ】10歳から身につく 問い、考え、表現する力 僕がイェール大で学び、教えたいことのレビュー

あらすじ

イェール大でつかんだ「勉強好き」になる方法、全部教えます!

田舎の公立学校からアイビーリーグの先生へ。政治学者、元衆議院議員の顔も持つ著者の願いは「日本の子どもに学ぶ喜びを伝えたい」。先行き不透明な時代を生き抜く、不動の「学ぶ力」をいかに身につけるか。大人はそれをどうサポートすべきか。教養教育の名門イェール大学で学び教えた10年間の経験と実感を込めた、渾身の「子どものためのリベラルアーツ」指南書。教育に関わるすべての人に。

[内 容]
序章 「グローバル時代」に必要な知力とは
第1章 日本の子どもが得意なことと苦手なこと
第2章 「問う」ための環境づくり
第3章 「考える」ための学問の作法
第4章 「表現する」ための読書法
第5章 「学問」として各教科を点検する
第6章 英語を学ぶときに覚えておいてほしいこと

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Posted by ブクログ

 自分たちが受けてきた教育では、子どもたちはこれからの時代を思うようには生きていけないだろうと感じていたので、なにかどうにかできないかと思い、手に取りました。
 イエールが鼻につく?みたいなレビューがありましたが、そうは感じませんでした。
 英語の本を出されてるので英語に特化した内容かと思いきや、算数や理科、社会、歴史、読書法と幅広く論じられていて、勉強になりました。
 自分が抱えていたもやもやをだいぶ解消できました。親が家庭でサポートできる部分は大きいと感じました。
 こどものリベラルアーツ指南書の名に相応しい内容でした。

○メモ
カーンアカデミー
コーセラ
等のオンライン学習支援セット。
科学的思考 がキーワードかなと。
 どうしてわからないの?は禁句
 問いかけを許す家庭に。普段から自分でも、一言理由を付け加える習慣を。親も合理的な説明や反論を。
 howよりもwhyを。
中学受験は頭脳の減反政策。
英語を話したいという気持ちが大事!

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2020年07月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者は学ぶ喜びと作法を伝えたいと願い、10歳の小学生であっても小さな研究者、国際的なコミュニケーション能力と創造力を発揮できる人物になるための環境や勉強法などに言及している。
全ての子どもがそうした環境を望んでいる、あるいは家庭を含め環境が整えられるかを思うと、いわゆる秀才やエリートのための情報のように感じられた。
しかし、これからの社会に貢献できる人物たるには、そうした気概や取り組み、そして教育環境が重要であると思う。向学心にめざめた子には、小さな研究者たるべき環境や学びが用意できる社会を望みたい。
14-123

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2014年08月29日

Posted by ブクログ

イエール大助教授だった筆者が、日本の教育の問題点を鋭く指摘。教育だけでなく、大人の自己啓発としても秀悦。

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2014年08月12日

Posted by ブクログ

自分の学習を振り返る為に購入。何故勉強が苦痛に感じるのか、楽しく無かったのか。
自分の中で答えが出ました。

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2014年08月04日

Posted by ブクログ

新しい価値を生み出す存在になるために。複数分野の知識を組み合わせることで、価値が生まれる。日本教育の良さにも触れつつ、今後必要となる資質について、イェール大学での経験をもとに述べている。

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2025年02月05日

Posted by ブクログ

年収に関しても鋭い指摘が有りました。
10歳という視点は私自身も子育ての区切りにしてます。息子は8歳になろうとしています。9歳になった時点で再読致します。

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2020年09月07日

Posted by ブクログ

元イェール大学助教授の本。
教育や教養のあり方について、日本とアメリカの比較をしている。どちらにも一長一短があるものの、アメリカ式の思考に創造性などのアドバンテージがあることが、現地での経験を通して述べられている。
中学生くらいのときに読みたい本。

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2018年09月13日

Posted by ブクログ

今ムスメに行なっている教育が間違ってないと改めて思った。勉強だけではなく、日頃からニュースの解説や歴史の経緯などを話していて、ある程度は響いてると思っているので、ムスメの「教養」はある程度のものには達してるかなと。しかし、今まさに直面している4x6 =\ 6x4問題などは難しいね。僕はそんなもんだとして受け入れるしかないかなと思うも、そうではないよとは継続的に伝えていきたい。
英語の絵本のオススメでeric carlのはらぺこあおむしとbrown bear, what do you seeがあげてあったけど、ムスコが大好きなやつですよ。日本語訳された本を見てもちっとも面白くないけど原本はリズムがいいよね。こちらも間違ってなかった。
で、中にも書いてあったけど、英語圏の人々はこのような本を読んで育ってるわけで、同じステージに今後立つならこういう文化的な要素も共有しておいた方がよいと確かに思いました。

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2016年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

10歳の子をもつ親や教師を対象に書かれているが、学びの根本について書かれた本。筆者が留学していたイェール大学と日本の教育を比較して論じている点が興味深い。高校までの日本の教育が非常に高い水準なのに、大学を出ると並み(以下)に下がってしまう点、読書では原典や古典に当たること、やらされの学問ではなく、学びの喜びを伝えることなど、正論を述べているが実際の現場でいかに可能かまで踏み込んでほしかったので、星1つマイナスの4つにした。

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2015年03月16日

Posted by ブクログ

リベラルアーツの重要性。自分の頭で考えるためには「妄想」じゃだめで、きちんとインプットすること+問いかけが必要だと。

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2015年03月04日

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『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』を読んだので、ついでに読んでみたところ、とても良い本だった。
著者の、子供の教育に対する意見には同意することが多く、とても参考になったので妻にも勧めた。
最初は著者の塾のPR本かと思いながら読んだが、決してその様な下品な本では無かった。
結果、最高の塾のPRとなっており、そこが上手い。

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2014年09月09日

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イエール大学のリベラルアーツ教育の長所を紹介する一方で、日本の教育が受験を前提とした設計となっていることを問題視。こどもが論理的思考法や学究心を育むための方法論を展開。
読書に関するチャプターでは、「子供こそ古典を」という主張が新鮮に感じた。

著者の斉藤氏は1969年生まれ。衆議院議員、イエール大学政治学科助教授、という経歴を持つ。現在は自由が丘で中学生・高校生向けの英語塾を主宰している。

塾に長男がお世話になっており、先生から直接頂いた。

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2014年07月25日

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ネタバレ

現状、日本では学問、勉強が受験からの逆算でしか考えられていないという。「問う」ことよりも答えを憶えることが優先される教育現場。著者は言う「あらかじめ設定された問いの枠組みの中で、どれだけ技術を磨いても学問の本質である「問う」ことができなければ、学びの道は成就しない。」

教育の現場に多様性を担保しようとする米国と、逆になるべく均質な学生を集めて効率的に管理する日本。

英語学習については、「伝えるべきメッセージがなければ、母語だろうと外国語だろうと、相手を説得することはできない」「学習意欲が高くないとどんな工夫した指導法も無駄に終わる」

「自然科学でも人文科学でも社会科学でも、基本的な学びの作法は同じであること、教養教育は、将来どのような専門分野に進むことになっても役立つこと、どんな学問をするためにも必要な問う・考える・表現する力を養っておくこと。」が必要との基本的な考え方の下、その理由や具体的な方法論、英語を学ぶことの意味・目的・方法などを「10歳の子供に話しかけるように書いた」としている。

外部参照(=引用元を確認していく作業を含め、複数の文献を読み込んでいく読書)を行いながら批判的に読む事が「問う力」の涵養には不可欠である

はじめに 自ら学び、問うために
序章 「グローバル時代」に必要な知力とは
第1章 日本の子どもが得意なことと苦手なこと
第2章 「問う」ための環境づくり
第3章 「考える」ための学問の作法
第4章 「表現する」ための読書法
第5章 「学問」として各教科を点検する
第6章 英語を学ぶときに覚えておいてほしいこと
イェール人インタビュー1 「現状満足」から一歩踏み出せば、いろんな世界が見えてくる 是永淳
イェール人インタビュー2 なぜ考えるのか、なぜ怒るのか。人の根源について知りたい 富田進
おわりに 世界のどこでも生きていける一生ものの学びを

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2017年01月28日

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しりすぼみ感があった。本質からどんどんずれていくような。リベラルアーツのことが度々出てくるが、それを明晰に言語化することに成功していない。科学者としての方法論も目新しさはなく、言い古されたもの。学者や教育者としての問題意識は分かるが、人間としてに根元的な問いの弱さを感じる。まあ日米の大学事情の違いに関する経験談は面白いのだが。

・英語を母語にする学生は世界中から英語のできる優秀な人材が競争相手として殺到してくるので、むしろそれ以外のスキルを身につけないと生きていけない
・価値観の多様性とどう向き合うか
・教室でやるべきこと。一斉授業でなく議論
・主張とわがままの違いを教える
・外部参照

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2015年03月11日

Posted by ブクログ

問いを作る力が大切ということは、よくわかる。
自分自身、それがとても苦手だ。
本書は、子どもが問う力をつけるための環境づくりの方法を教えてくれる。
大人との信頼関係、失敗しても許される雰囲気や、質問や間違いが全体への貢献だという意識づくり。
多様性のある学習集団、そして議論がしやすい少人数の集団。
…これはなかなか難しいことだろうなあ。

自分の頭で考える力を育てるには、「抽象と具体」(どうでもいいが、この用語「具体」の使い方がどうも気になってならない。「具象」ならわかるんだけど)を行き来することが有効だとのこと。

リベラルアーツが大事だという主張には共感する。
それで筆者が主催するJpressという塾を調べてみたら、英語塾。
ここでは筆者の理想とするリベラルアーツを、英語で教えているということなのだろうか。
実際に見てみたいと思った。

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2014年12月05日

Posted by ブクログ

「問い、考え、表現する」
おかしいと思うには理系文系関係なく、幅広くあらゆる知識が必要。そして、正解に囚われていてはいてはいけない。上記の法則は、何にでも使える。ただ、その力をどうやって育てるか。本を読むのをどう簡単に伝えるか。哲学から始めるべきだと思う。

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2014年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イェール大学で学び、教鞭も取っていた著者が、日本人がグローバル人材になるために必要なことを考え塾を作った。
そこで実践されていること少しと、そういう現在に至った経緯と考え方がまとめられている。
きっとイェール大学は魅力的な大学なのだろう。
しかし、どうしても主語が先生で、「教えてあげる」感が強く感じてしまう。ご本人が偉大であろうからこそ。
そういう人とある時期に接することは、非常に有益であるとも思う。しかし、そのことが契機となり、自発的努力によって学んでいけるかどうかは、もっと以前の環境や教育が重要であるように思えた。

〈グローバル人材に必要な資質〉
・日本人としてのアイデンティティ
・広い教養と専門性
・相互理解に努めるコミュニケーション能力
・新しい価値を創造できる能力
・社会貢献意識

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2014年08月17日

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