石垣賀子のレビュー一覧
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ネタバレアメリカの職場が舞台なので文化の違いも感じるが、当たり前のことだけどふと忘れがちな働く上で気をつけたいtipsが書かれてて良かった。
・Just like me
私と同じく、相手には相手の信条、視点、意見がある。
私と同じく、相手も希望、不安、弱さがある。
私と同じく、相手も尊重されたい、評価されたい、自分も役に立ってると思いたい。
・善意を前提にする
チーム内でのお互いへの接し方について基本原則を決めておく。例えば、善意を前提にする相手を信頼する目の前の今に集中する
・報酬を上乗せするための具体的な役立つアドバイス
「報酬だけが不満だなと思いながらこの仕事をしたくないんです」
・怒りにまかせて短絡的な行動をしない
拙速な行動に出ないために常に心を落ち着かせて余裕のある態度と心でいる
・嫉妬は自分の願望
何に嫉妬するかを書き出してみる
・ネガティブな人が陥りやすい思考(自責化、普遍化、永続化)
原因は全部自分にある、この出来事のせいで人生の全てがダメになる、このネガティブな感情がずっと続く
自分の友達が同じ状況になったらどうアドバイスするかを考える
・ストレスを再評価する
ストレスをワクワクしているに言い換える
・仕事を終えた後自分なりの儀式で切り替える
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Posted by ブクログ
キャサリン・ブーは、元ワシントン・ポスト紙記者、ニューヨーカー誌記者で、ピュリッツァー賞受賞歴もあるジャーナリスト。
本書は、2012年に出版され、同年の全米図書賞(ノンフィクション部門)をはじめ多くの文学賞を受賞したほか、ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙、エコノミスト誌など、米英の有力紙誌の年間ベスト・ブックに選ばれるなど高く評価された。日本語訳は、2014年出版。
本書は、インド最大の都市ムンバイの国際空港に隣接する「アンナワディ」という3,000人が暮らすスラムを舞台に、長男の青年アブドゥルがゴミの買い取り、仕分けで11人の家族を養うムスリムのフセイン家と、野心家の母親アシャがアンナワディの権力者となり、中流階級にのし上がろうと画策する、ヒンドゥー教徒のワギカー家の二つの家族を中心に、急激な発展と貧困が隣り合い、せめぎ合う、ある意味「世界の縮図」とも言える街の人びとの日常を、そこに生きる人びとの目線で描いたノンフィクションである。
著者は従来、米国内の貧困問題に取り組んでいたが、インド人の夫と出会い、インドを訪れたときに目にした、急速に豊かさを増す一方で、世界の貧困層の1/3、飢餓状態にある人びとの1/4を抱える、この国の問題を取り上げた本がないことに気付き、3年に亘りアンナワディで密着取材を行い、本書を書き上げたという。
著者はあとがきで、「三年間、私たちは一緒に疑問と格闘した。ネズミの走り回る、ゴミの積まれたアンナワディの小屋に通い、きらびやかな深夜の空港へ盗みに入る少年たちと行動をともにする日々が、はたして不平等なグローバル社会で機会を追い求めて模索するとは何かを理解することにつながるのだろうか。たぶん、そうなのだ。私たちはそう結論を出した。」、「アンナワディの話が広大で多様性に富むインド全体を代表しているとは言えないし、21世紀の世界における貧困と機会の問題を端的に表しているとも言えない。どのコミュニティも一つひとつ事情は異なり、そのすべてに意味がある。それでも、アンナワディの現状は、私がこれまで見てきた他の貧困地域で目にしたことと共通しているという印象を強く受けた。」と語っている。
私はもともと、今日の世界の多くの問題の根底にあるのは「不平等/格差」であると考えており、本書を手に取った理由も、著者の問題意識と同様であったし、本書はそれをある程度明らかにしてくれた。
ただ、本書を読み終えて、それ以上に心に残ったのは、アブドゥルが友人のスニールに、「誰かを見たり、誰かの話を聞いたりしてて、この人にも人生があるんだよなって考えたことはないかい?・・・たとえばさっき首をつろうとした女の人とか、たぶんその前にその人を殴ったりした旦那とか。どんな人生なんだろうって思うんだ・・・そんなことを考えると息が詰まる気持ちになる。でもそれも人生なんだ。犬みたいな生活をしてる人だって、人生を生きているんだよ」と語り掛け、「自分にも人生がある、とスニールは思う。ひどい人生なのは間違いない。カルーの人生みたいにあんなふうに終わりを迎え、やがて忘れられるのかもしれない。スラムの外の人々にはどうでもいいことなのだから。それでも、駐車場の屋上で身を乗り出しながら、もっと身を乗り出したらどうなるだろうと考えたとき、ちっぽけな人生でもやはり自分にとっては大事な人生なのだと、スニールは思ったのだった。」と描いている場面だった。
どのような境遇の中であろうと、そこで生きる一人の人生は掛け替えのないその人の人生である。それは、インドのスラムで生きる人の人生も、米国大統領の人生も、究極的には等しいものなのだ。それが「不平等/格差」の存在を肯定する理由にはならないことは言を俟たないが、私は本書から、忘れかけていた大切なメッセージを得たような気がする。
(2020年5月了) -
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ネタバレスクラム関係の本は5、6冊は読んだが、その中でも必読の本。ウォーターフォールとの対比が分かりやすい。
・チームの重要な要素
個人のパフォーマンスだと10倍ほどの開きが出る。これをチームで見ると2000倍ほどの開きが出ることがわかった。これから分かることは、メンバー個人の力量に注目して、生産性を上げるより、チームに注目して生産性を上げる方が効果がある。その大事な要素が自律的なチーム。
・ブルックスの法則:遅れているソフトウェアプロジェクトへの要素追加はプロジェクトをさらに遅らせるだけ。
・根本的な帰属の誤り:自分んは状況に判断して行動をきえめていると考える一方で、他者についてはその人の性格的な傾向が行動を左右しているのだと捉えること
=>なのでスクラムでは犯人探しではなく、取り巻くシステムの問題点を探すようにすること
・仕事量を減らすと成果が倍増する
なぜか?人は長時間仕事をし続けるとミスをするようになる。1からやるより修復する方が労力がいる。働きすぎると集中力を欠き、他の人の気を散らすようになる。
・不確実性のコーン
計画を立てても、4倍かかることもあるし、1/4しかかからないこともある。その差は16倍。いくら時間をかけて見積もっても最大4倍の開きがあった。
=>相対式に見積もって、見積もりにかかる時間を減らそう。(フィボナッチ数であれば、人間は悩まずに違いが感覚的に分かる)
・タスクではなくストーリーを
まずは誰のためのものなのかを把握する。誰の目で見た世界なのか?を把握する。次に、何を。次になぜ。
・プロダクトオーナーに必要な要素
1.仕事の領域に精通していること
2.決定権を行使できること
3.すべきこと、なぜ必要かをチームに説明できること
4.価値を説明できること
・OODA(ウーダ)ループ:
観察から入る。速い変化についていけるようにするためのもの。(F86とMiG15戦闘機の戦いからの発想:F86の方が性能が低いがコックピットの窓が丸型で視界が良く速く反応でき撃墜されにくかったことから) -
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アジャイル開発のひとつであるスクラムについてを考案者が自ら解説する本です。従来のウォータフォールモデルの開発の弊害を考察しつつ、スクラムの優位性を語っています。スクラムというのは仕事のしかたの方法論、フレームワークです。スクラムマスター・プロダクトオーナー・ディベロッパーの3つの役割があり、それぞれが協調して仕事をすることによって効率良く、熱意を持って働けるとしています。また、スプリントと呼ばれる期間に区切って仕事をすることで振り返り
、軌道修正が速やかに行われ、工数見積もりの評価もやりやすくなります。読み物としても大変面白く、著者の経験に裏打ちされた説得力ある説明になっています。 -
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ネタバレ下巻はフェイスブックでの日々が中心
モバイルの世界とウェブの世界はこと広告に対しては大きな差異があるそうだ。ウェブの場合はクッキープールを介して様々なパブリッシャーがユーザーがどのような行動をしているのか把握できるのに対し、モバイルの世界ではクッキーがアプリ毎に隔離されているため、ユーザーが他のアプリでどのようなことをして、どういう関心を持っているかということがうかがいしれない。そのため、入り口で課金(ダウンロード一回400円のような)するなどマネタイズに関しては進んでいる。モバイルで広告によって課金しようというアプリはそもそもそれだけの人気がないものばかりだという。
2012ころからプライバシーの問題がやかましくなってきており、モバイル的な作りのフェイスブックにとっては幸運な状況だという
ただ、著者自身は毎年のようにギャンブルを繰り返し、大きな当たりが出ればよし(フェイスブックにとってはインスタグラムやワッツアップの買収)、出なければ急速に会社が衰退していくというシリコンバレーの流儀に疑問を感じたこともあり、四年間(ストックがボーナスとしてつく)を過ごして退社しているが、IT長者というほどのものにはなれなかったという -
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スクラムの特徴を端的にまとめた本。
変化の多い中でお客さまの
ニーズに合ったものを提供するには、
ウォーターフォール型ではなくアジャイル型が適切。
とはいえ、変化に都度対応しつつ、
ニーズに合わせて対応するのはかなり難易度が高い。
それをこなすために何をすればよいか?を書いています。
また、うまくチームを回すにはどうすればよいか?
についても書いています。
使ったことがない人は一度読んでみるとよいと思います。
【勉強になったこと】
・変化に対応していくためには、早い段階で失敗し、
修正することが大切。
・チームは少人数であるべきだが、
同じ能力を持った人ではうまくいかない。
色んな能力を持った人で組むのがよい。
・会社の仕事の85%は無駄と思え。
・マルチタスクができているのではない。
シングルタスクを切り替えてやっているだけ。
その切り替えロスを考えるとマルチタスクは止めるべき。
・タスクを整理するときは、
見積もれること
小さいこと
が重要。
・主体性、目的意識、スキルアップが
良いチームの三大条件
・スクラムを行うには、徹底的な可視化が重要。
あとは何よりも主体性を持ったメンバーが揃っていること。 -
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仕事に幸福感を感じる事は凄いことだと思う。
スクラムを導入することで、コミュニケーションが増え
無駄を省く点が満足間を与える部分があるかもしれない。普段から自分の範囲のみで仕事をしてれば、抜けや漏れに気づかず進めてしまう。
全員の仕事の見えるかができれば、アドバイスもできるし、各自の成果が見えて厳しくなるかもしれないけどチーム全体にとっては問題点が見えて改善しやすくなると思う。小規模チーム向けのスタイルなので組織へ導入する場合、全体を統括する人の能力が次第。
日本の官僚的な組織に導入すると中間管理職以上の人から既得権を守る為に猛反対を受けるのは間違いない。 -
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自分ならどうやってこの苦境から抜け出すか、何度シミュレーションしてみても最終的にお金が足りなくて成功できない。
学校にも行けず、スラムで育った親に育てられ、自分の思考もスラムに染まっていく。いくら野心があっても、この環境から抜け出すのは容易ではない。どんな方法でもいいから、外の世界にいる上流階級の人間と関わらなければチャンスは回ってこないと思った。詐欺や盗みという選択肢に追い込まれてしまう構造になっている。無秩序でお金と権力だけが力を持つ世界では、賄賂が蔓延するのも仕方ない。
その中でも、ソヌーくんは違った。他のスラムの住民たちが持っている「恵んでもらいたいわけじゃない」というプライドを、ソヌーくんは合理的な理由で手放している。貧しい見た目をフルに活用し、どんな仕事もこなしてお金を稼ぎにいく。盗みはしない。朝は早く起きて夜は勉強し、学校に籍を置いて学年末にテストを受ける。タバコは吸わない。もしこれが健康に配慮した理由なら、おそらく修正液の吸引もしないはず。彼は、いつかやってくるかもしれないチャンスを掴むために、万全の準備をしているように見えた。
常に問題が降りかかってくる生活の中で、目の前の出来事に振り回されて流されるまま生きる人(ファティマさん)と、自分の哲学を持ち、長期的な視点で物事を捉える人(アシャさん、アブドゥルくん、ソヌーくん)がスラムにはいた。彼らは共通して、日々を精一杯生きているように見えた。先を思うと胸が痛んだ。
こうした本を読んでいると、貧しい人が宗教に没頭する理由が改めてわかる。どんな過酷な試練も、神様が与えたものだと思えば、自分の中で納得する理由になる。定期的に断食することで、正しいことをしている感覚になれる。大金はいらない。ただ信じれば救われる…。
個人的には信じていないが、辛い現実の中で、唯一の逃げ道が宗教や精神世界なのかもしれないと思った。