デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンのレビュー一覧
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ビジネスの常識なんてウソっぱちだ。会社を成功させるのに、事業拡大も、派手な広告も、会議も、徹夜も、長期計画も、オフィスも必要ない。
少人数でシンプルに、臨機応変に―自分流のやり方を作り上げながら僕たちは成長してきた。
世界的ソフトウェア開発会社「37シグナルズ(現・ベースキャンプ)」の創業者と開発者が、成功をつかむための常識破りな手法を伝授する。
<サマリ>
・「何かやりたいことがあるが時間がない、タイミングが悪いからできない」という言い訳はしない
完璧なタイミングなんてものは絶対にやってこない(忙しかったり、若すぎたり、年を取り過ぎたり、金が無かったり.etc)
まず興味関心が薄れないうちに30分でも1時間でも行動してみること。
少しやれば、「それが本当にやりたかったことなのか」「そう思っていたが実はそうでもなかったのか」すぐわかる。
もしうまくいかなくても、その30分、1時間を浪費した以外のリスクは何もなく、失うものなどほとんどない。
何もしなければ、今日も明日も明後日も1年後も現状維持で代わり映えしない毎日が続くだけである。
comment:個人的には「言い訳はしてもいいが、1回言い訳した上で、でももし言い訳しないとしたら○○」みたいな考え方もありかと。
・制約を受け入れ、制約の中でどうするか知恵を絞ってやりくりする
・大枠が決まる前にディテールを気にし過ぎない。
大枠が変更になればわざわざ時間をかけて決めたディテール内容がちゃぶ台返しされて無駄になるため。
・多くの場合、決断を先延ばしにしても結論は同じことが多い。
不確定要素が多い世の中で完璧な答えはない。明日決断しても今日決断しても同じなら今日決断していくべき。
決断の積み重ねが仕事の勢いを生み、加えてモチベーションUPにも貢献していく。
・「何をやるかを決める」ことよりも、「やらないことを決める」ことのほうが重要
何故やる必要があるのか?
それをすることでどういった問題を解決することにつながるのか?
それをすることでどういった価値を上乗せできるのか?
もっと簡単にできる方法はないのか?
仮に既に多くの時間/労力を使っていたとしても、必要ないと判断したらストップする勇気が必要
・マイルストーンを置くことで今日やるべきことを具体化する
4ヶ月のPJ⇒1ヶ月ごとのマイルストーン⇒1週間ごとのマイルストーン⇒今日のやるべきこと
・多すぎるTODOリストはいつまでたっても終わらないので、小分類などでリストを小さくする。
1個のリストに100件ではなく、10個のリストを10件ずつ用意する。
そうすると1タスク終わったら進捗10%完了なので以外となんとかなるかもと感じることができる。
あと99個ある、とかだとそのうちリスト自体を「終わらないからもう見たくない」ということになりかねない。
・顧客の声を書き留めない。なぜなら本当に改善してほしい事象なら、何度でも繰り返し顧客から言ってくるから。
comment:ちょっと極端かなという気もしましたが、面白い考え方だなと個人的には思いました。
・過ちへの対応は自分で引き受ける
臭いものに蓋をしてもそのうちバレるし隠し通せない。
ミスがあったなら潔く失敗を認め、状況報告し、顧客のためにどうリカバリするか考え対応すること。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ良書。
・通勤は最悪
→朝から一息ごとに疲れ切った人々の体臭をすいこみ、残り少ないエネルギーを吸い取られる
・会社の「邪魔者」と家の「邪魔者」
→会社は避けようがない、家は自分でコントロール可能
・時間ができたら〜はバカ
→スキーがやりたいなら、今雪山にいけ。歳をとって足腰が弱まるまで待つ必要ない
・これからの贅沢
→場所と時間を自由に選べること
・リモートワークの立ち位置
→社員の生活の質を向上させるもの。場所を気にせず優秀な人をやとい、様々な豊かさを生み出すもの
・デメリット
→仲間と顔を合わせることがなくなる。はじめのうちは気楽かもだけど、孤独を感じるようになる
・人の性質
→人は周囲の期待に合わせて動く生き物。部下は怠け者という前提なら怠けるし、一人前として扱えば素晴らしい働き
・情報を閉じ込めるな
→必要な資料や情報をいつでもみんなの手の届く届くところに置いておくこと
・進み具合を共有せよ
・こまめに成果をみせること
・いつでも連絡がとれるようにすること
・人柄が大事
・前向きな人を集めよ、気持ちは伝染する
・怠けすぎよりも働きすぎに注意せよ
・人混みは仕事スイッチ
・1日のリズムをつくること
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表紙には穏やかな会社(カーム・カンパニー)、裏表紙にはその対極にある会社のt校長が列挙されており、もうそれを見ただけでお腹いっぱい(いい意味で)。こういう会社で働けたらなんて幸せだろうと思う反面、過去も含めて自分の周りを見渡してみると、現実は程遠い。こういう働き方は、業界や扱っている商品が限定されるのかもしけれど、S/W業界なら可能だと思うのだけれど。「ふたつのトークンの選択」の説明は非常に納得がいった。
穏やかな会社(カーム・カンパニー):1日8時間労働、週40時間労働、たっぷりの自分の時間、快適なペースの日々、週末の仕事ゼロ、会議はまれ、せかされない、現実的な締め切り、即答は不要、時間をかけて検討、夜はぐっすり眠る、ありあまるほどの自主性、働く場所はどこでもOK。
✕:週80時間労働、パンパンのスケジュール、超多忙、終わらない会議、あふれそうな受信メールボックス、非現実的な締め切り、不眠症、日曜午後の仕事メール、考える時間ゼロ、オフィスにカンヅメ、徹夜、チャットの嵐。 -
Posted by ブクログ
2014年出版ながら、コロナ禍を先取りしたリモートワークの本質を語る一冊。
本書は、ソフトウェア開発会社Basecamp(旧37signals)の共同創業者である著者たちが、リモートワークの可能性と課題、成功のためのポイントをまとめた実践的な書籍です。2020年以降、世界中でリモートワークが急速に普及しましたが、本書が書かれた2014年時点ですでに、そのメリットとリスクを的確に指摘し、解決策を提示していたことに驚かされます。
1. リモートワークの課題と解決策
本書では、リモートワークのよくある課題――コミュニケーション不足、生産性の管理、チームの結束など――に対し、著者らの経験をもとに具体的な解決策が示されています。たとえば、同期コミュニケーション(リアルタイムのやり取り)に依存しすぎず、非同期コミュニケーション(ドキュメントやチャットの活用)を推奨する点は、現代のリモートワーク環境にも通じる示唆に富んでいます。
2. 「強いチーム」が前提となるリモートワーク
タイトルの通り、リモートワークが成功するには「強いチーム」であることが大前提となっています。メンバーが自律的に動けること、信頼関係があること、適切な評価基準があることが不可欠です。そのため、単にリモートワークを導入すればうまくいくわけではなく、組織としての文化やマネジメントの在り方が問われます。この点は、実際にリモートワークを経験した人なら強く共感できるでしょう。
3. 一気に読める実践的な内容
リモートワークの「あるある」や実際の体験談が多く盛り込まれており、読者は自分の経験と照らし合わせながら、スムーズに読み進めることができます。また、著者らが実際にリモートワークで成功を収めている点も説得力を増しています。
4. 未来を先取りした視点
リモートワークが一部の企業や個人の選択肢だった時代に書かれた本ですが、その内容はコロナ禍以降の世界にもそのまま適用できます。むしろ、2020年以降にリモートワークを導入し、試行錯誤した多くの企業にとっては、本書の提言がより鮮明に響くでしょう。
まとめ
『強いチームはオフィスを捨てる』は、リモートワークの本質を知り、成功のためのヒントを得たい人におすすめの一冊です。すでにリモートワークを経験している人にとっても、自分たちのやり方を見直し、よりよい働き方を考えるきっかけになります。時代を先取りした視点と実践的なアドバイスが詰まっています。リターンtoオフィスが言われ始めた、今こそ読み見返すき本でした。