ビジネスの常識なんてウソっぱちだ。会社を成功させるのに、事業拡大も、派手な広告も、会議も、徹夜も、長期計画も、オフィスも必要ない。
少人数でシンプルに、臨機応変に―自分流のやり方を作り上げながら僕たちは成長してきた。
世界的ソフトウェア開発会社「37シグナルズ(現・ベースキャンプ)」の創業者と開発者が、成功をつかむための常識破りな手法を伝授する。
<サマリ>
・「何かやりたいことがあるが時間がない、タイミングが悪いからできない」という言い訳はしない
完璧なタイミングなんてものは絶対にやってこない(忙しかったり、若すぎたり、年を取り過ぎたり、金が無かったり.etc)
まず興味関心が薄れないうちに30分でも1時間でも行動してみること。
少しやれば、「それが本当にやりたかったことなのか」「そう思っていたが実はそうでもなかったのか」すぐわかる。
もしうまくいかなくても、その30分、1時間を浪費した以外のリスクは何もなく、失うものなどほとんどない。
何もしなければ、今日も明日も明後日も1年後も現状維持で代わり映えしない毎日が続くだけである。
comment:個人的には「言い訳はしてもいいが、1回言い訳した上で、でももし言い訳しないとしたら○○」みたいな考え方もありかと。
・制約を受け入れ、制約の中でどうするか知恵を絞ってやりくりする
・大枠が決まる前にディテールを気にし過ぎない。
大枠が変更になればわざわざ時間をかけて決めたディテール内容がちゃぶ台返しされて無駄になるため。
・多くの場合、決断を先延ばしにしても結論は同じことが多い。
不確定要素が多い世の中で完璧な答えはない。明日決断しても今日決断しても同じなら今日決断していくべき。
決断の積み重ねが仕事の勢いを生み、加えてモチベーションUPにも貢献していく。
・「何をやるかを決める」ことよりも、「やらないことを決める」ことのほうが重要
何故やる必要があるのか?
それをすることでどういった問題を解決することにつながるのか?
それをすることでどういった価値を上乗せできるのか?
もっと簡単にできる方法はないのか?
仮に既に多くの時間/労力を使っていたとしても、必要ないと判断したらストップする勇気が必要
・マイルストーンを置くことで今日やるべきことを具体化する
4ヶ月のPJ⇒1ヶ月ごとのマイルストーン⇒1週間ごとのマイルストーン⇒今日のやるべきこと
・多すぎるTODOリストはいつまでたっても終わらないので、小分類などでリストを小さくする。
1個のリストに100件ではなく、10個のリストを10件ずつ用意する。
そうすると1タスク終わったら進捗10%完了なので以外となんとかなるかもと感じることができる。
あと99個ある、とかだとそのうちリスト自体を「終わらないからもう見たくない」ということになりかねない。
・顧客の声を書き留めない。なぜなら本当に改善してほしい事象なら、何度でも繰り返し顧客から言ってくるから。
comment:ちょっと極端かなという気もしましたが、面白い考え方だなと個人的には思いました。
・過ちへの対応は自分で引き受ける
臭いものに蓋をしてもそのうちバレるし隠し通せない。
ミスがあったなら潔く失敗を認め、状況報告し、顧客のためにどうリカバリするか考え対応すること。