高橋和巳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
題名に衝撃を受け手に取ってみました。
内容は少し難しくて、わかるような、わからないような部分もあったけど、涙が出るところもありました。
私自身、親との関係があまり良くなかったので息子とはいい関係を築きたいという気持ちが強いけど、だからこそ、自分の考え方や言動が、知らず知らずのうちに息子に影響してしまうことへの怖さも感じました。
母親のようにはなりたくないと思いながら生きてきたけど、自分が母親になって母と同じようなことをしているなと思うことが増えました。
影響を与えたくないと思っていても、親子である以上、きっと何かしら与えてしまうんだろうなと思いました。
今はまだ息子が3歳だから、理解 -
Posted by ブクログ
逆説的タイトルに興味を覚えて購入。これまでに感じることのなかった視点に好奇心を覚えた。親が子に期待するのは自分が求めて得られなかった生き方である、との言葉はそのとおりだと思ったし、自身への戒めのようにも感じられた。
他にも問題は解決できる場合にだけ発生する、という言葉は理解し難いが、自身の境遇を映す面もあったように思える。そもそも最初から解決できない問題は問題にすらならない、という意見だ。何かに満足できないと感じるのは満足の状態を明らかに知っているか、まだ知らないがどこかで感じ、予測しているときだけあである。
子どもへの理解を促進したくて読んだつもりだったが、自身の問題を突きつけられるように感 -
Posted by ブクログ
大学に入って直ぐに大学の生協で入手したのだと思う。
立て看にマルクス文字が踊り、学生運動の余韻が微かに残る時代。折原浩の東大闘争の本を読み、次いで本書を手にした。
副題の「わが内なる告発」というのが痛々しい。
京都大学の助教授時代、学生運動の問題提起を真正面から受け止めた。
そして、痛烈なる自己告発の果てに得られるのは自己解体。
その真摯な姿勢に襟を正さずにはいられない。
しかし、それ以外の道行はなかったのかと暗然とした気にさせてもくれる。
そして、癌に侵される。癌の進行と共に、肉体的にも解体してしまう。
何という激しい生涯。
自己の文学的才能に匹敵する者は三島由紀夫しか居ないと三島をライバル -
Posted by ブクログ
なんとも複雑な話し。主人公の私は特攻隊の生き残りで、生き残ったことに負い目のような感情を抱きつつ、家族を養うために生きる・働く義務を感じている。また、地方中堅メーカーの組合の代表として経営陣に対していながら、役員の椅子を提案され動揺している。妻や子があり、未婚の妹と一緒に暮らしながら、女性社員と浮気する。組合活動の限界を感じながら、正論の旗を下ろせない。人間が持つ両面性や矛盾の中で生きる男。最終的には、伏せていた秘密が暴かれ、課題が爆発し、どうにもならなくなってしまうが、そのことがかえって肩の荷を下ろしたような安堵につながる。これも矛盾。なんとも思いストーリーだが、共感できるところも多い。