高橋和巳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトルが気になり読んだ一冊。
子どもとの問題を解決するには、まず自身の親との問題を解決する必要がある、というのを感じた。
親は自分の子ども時代に満たされなかったものを子どもに期待し、自分が経験した育てられ方を繰り返し、子どもは大好きな親に認めて欲しいとそれを受け入れる。それが引きこもりや虐待などの根底にあるのだと知ることができた。
簡単に解決はできず、まず親自身の人生を紐解き、理解していくことが必要なのだと感じた。
程度の差こそあれ、自分に共通する部分が一部あるなと感じながら読んだ。問題を客観視する視点を得られたことは良かったと思う。 -
Posted by ブクログ
1969年、あの政治の季節と言われた時代、著者は傍観者ではなく当事者として、他者を冷静に見つめ、自己の心情を率直に記している。
ヒトラーの著書のタイトルをもじっているところは、硬い随筆にあえて配するあたりに、関西人としてのシャレっ気が垣間見える。
たしかに梅原猛が言うように“しんどい”作品だ。死に至らしめるまでに自己を傷つけた著者には匹敵しないものの、読者としても相当な気力がいる。それは、どんな立場でもない世代違いの私には、たんなる理解するための労力だけであるが、当時それなりの意見を持った人たち、意見を持つだけではなく行為者としてなんらかの状況で関わった人たちにとっては、過去を指弾 -
Posted by ブクログ
このタイトルに惹かれる人はきっと、
親と不仲だったり、
親に対する不信感や違和感を抱えて生きてきた人。
もしくは子供との関係をより良くしたいと思っている人だと思う。
(あと心理が好きな人)
人間の心理システム構築は、
乳幼児期、学童期、思春期、成人期に分ける事ができる。
親の精神状態や関係性が良好であればこのプロセスはスムーズに移行していける。
しかし、両親の不和、ストレス、虐待、精神疾患など円満なコミュニケーションが取れない場合に子供は引きこもりや、摂食障害、非公など精神疾患を患う。
それは、親の心の傷を治すため。
まさに親の人生をうつす鏡のように。
子供の病気を治すために必要 -
Posted by ブクログ
宇宙期の話だけちょっと理解ができなかった。
でも、もしかしたら自分の何気ない言動が、子供を苦しめることになるかもしれないとハッとした。
本を読んですぐ、子供に「あなたの人生はあなたのものだからね。きっと私はいろいろ口を出してしまうけど、自分がいいと思うものを選んでいいんだよ。」と伝えた。
また、親が発達障害を抱えていたケースなどは、これまで想像もしていない世界だった。でも、もしかしたらこういう環境で育った人が近くにいるかもしれないと思った。彼らを不用意に傷つけずにすむ可能性が1ミリでも高まったのではないかと思う。
親であるすべての人に読んでほしいし、
子供として苦悩してきたすべての人に読ん -
Posted by ブクログ
カウンセリングするとき、カウンセラーになるときの
技術が述べられている。
私自身、会社でリーダーをしていると、部下の気持ちを理解すると際、聴く技術がいかに必要か感じる。
私が本書で気づいたことは、
相手が自分で自分の気持ち・感情の言葉を見つける。
聴くとはその手助けすること。
相手の感情にはいくつかのステップがある。
黙って聴くこと、賛成して聴くことは、とても難しい。
だから、上記のことを念頭におくと、ぶれずに聴くことができるかもしれないと思った。
こういう意識で日々生活すると、周りの人間・リーダー・上司が聴くことを疎かにして、相手の気持ちを「さばいている」のを感じることがある。
ゲン -
Posted by ブクログ
夢中になって読んだ。
こんなにも迫力のある文章があるものかと。
ただそれだけでよかった。
理想と現実のせめぎ合い、平穏を突き破ろうとする人間の業、華々しい人間劇の中でうろたえ、怒り、諦める名もない人ら。善人も悪人もないもんやなと思った。
正義は諸刃の剣となり、振り翳せはそれだけ自らが傷つく。当たり前のことやがそんな悲劇に突入してゆく主人公は、かつて大王の名の下に、命を果たせなかった名残りを心に抱える。
曖昧な妹とぞの嫂である妻、そして情人との関係を書けていないと、解説は指摘するが、かけてなくていいんだと私は思う。
その曖昧さが、主人公の人間らしさを表している。