高橋和巳のレビュー一覧

  • 消えたい ──虐待された人の生き方から知る心の幸せ
    アダルトチルドレンが抱えがちである「私は人とは違う」という感覚を「異邦人」というワンフレーズに要約しており、ドンピシャな言葉選びに驚嘆した。
    多くの具体的なエピソードが述べられており、読み進められなくなるほど苦しい話もあった。

    周囲と同様に振る舞うことはできても、その行為の本質が分からず、他者と感...続きを読む
  • 消えたい ──虐待された人の生き方から知る心の幸せ
    被虐の方が生きてきた「普通」でない世界。本を読んだくらいで理解したと表現するにはあまりに異なる世界だけど、そんな世界があることを知ることが出来ただけでも、私にとっては世界の見方が変わる大きな体験でした。
  • 消えたい ──虐待された人の生き方から知る心の幸せ
    アダルトチルドレンの方の思考を分かりやすく言語化されている一冊。この微妙なニュアンスや考え方を知らないと、アプローチしても相手に届かないかも、と面白くのめり込んで読み進めた一冊。
  • 精神科医が教える聴く技術
    良書。心はより深いレベルで見ていくと、動きはとても論理的らしい。その主張が非常に納得できる内容で、カウンセリングの例を元に説明されるので分かりやすかった。聴く技術の4つのステップは参考になる。特にステップ1の黙って聴くための三つの指針「①口を挟まない②質問しない③助言しない」と四つの禁止「①指示・承...続きを読む
  • 精神科医が教える聴く技術
    臨床心理士への転職を迷っていること、人の感情を分析することに興味があり読み始めた。

    まず、心の動きは理論的、科学的なものであることがわかった。感情の移ろいや需要に段階がある。これを知っていると、人の話を落ち着いて聴けることがわかった。

    そして担当カウンセラー(看護師資格保持者)が「カウンセラーと...続きを読む
  • 精神科医が教える聴く技術
    自分の中で気持ちを聴く時の心構えが変わる良い読書体験になったと思います。
    聴く側が辛くならないための考え方も学べた気がします。

    個々のカウンセリングの事例や
    あとがきの心は論理的に動く
    推論できれば辛い話や出口のないと思われる気持ちも安心して聴けるという一節が印象的
  • 精神科医が教える聴く技術
    寄り添うことについて色々な心のモヤモヤがあり、手に取ったこの本。
    なんだか全てが腑に落ちて、付箋だらけになりました。
    なんとなくわかっていたようなことが論理的に整理できた気がします。
    何度も読み返したい一冊となりました。
  • 精神科医が教える聴く技術
    カウンセリングの際に黙って聴く手法、さらに相手の感情の移り変わりや葛藤の経過を分かりやすく教えてくれる本。読んでいるだけで著者の優しさも伝わり、身を委ねたくなるような暖かさまで感じる。この本を通して高橋克巳さんの本をもっと読みたくなりました。
  • 精神科医が教える聴く技術
    人の話を聴く時に全く口を挟んじゃだめ!っていう新鮮な教え。でも納得できた。人の悩みは理想と感情とのギャプによってもたらされまず自分を責める。次に理想や規範のほうがおかしいと不満や怒りをもつ、次にその葛藤を自分を再度組織化することで解決する。
  • 精神科医が教える聴く技術
    まとまりが良くて読みやすい。
    心は深めるととても論理的なんだな。
    子どもにも。「今日、学校どうだった」とだけ聞いて、後は黙って待っている。10分20分でいいから、口を挟まず黙って話を聴く。

    瞑想とかコーチングの本でも見たような内容もあったけどより分かりやすかった。
  • 精神科医が教える聴く技術
    この本に出会えてよかった。
    読む前と読んだ後で、確実に見える世界が変わる。

    これまで河合隼雄先生の本を読んでもわからなかったカウンセリングの核心部分が、ロジカルに解明されているのが、本書の大きな魅力です。
    これまでコーチングやファシリテーション、コミュニケーションや心理学の本は数多く読んできたつも...続きを読む
  • 精神科医が教える聴く技術
    人の心に近付くほどに深く「聴く」技術やその考えを書いている本書。
    ポイントは

    1.黙って聴く
    2.賛成して聴く
      ・賛成できないときは悩みを4つに分ける(『人が怖い』『自分を責める』『人とうまく付き合えない』『死ぬのが怖い』)
      ・応援ではなく賛成
    3. 感情を聴く
      ・感情の階層(不安ー抑...続きを読む
  • 「母と子」という病
    涙が止まらなかった。封印して我慢していた患者の気持ちが溢れ出す場面が描かれている。
    自分の満たされなかった気持ちを認識すること。そこからはじまる。
    母親のタイプ別でカウンセリングの手法もかわる。 軽度発達障害の母に育てられた子が子を産み愛着を取り戻すケース。愛着を再構築できることに人間の強さを感じた...続きを読む
  • 精神科医が教える聴く技術
    「頷くことさえ禁止」。カウンセラー養成の技法には驚くことばかり。そしてそれらを通して、我々の心的世界を知ることも出来る、非常に読み応えのある一冊。
  • 精神科医が教える聴く技術
    ①人は自分を語ることによって、新しい言葉や文脈を見つけ、生き方を変えていく。

    ②話し手を楽にする聴き方を傾聴と呼び、賛成して聴く、黙って聴く、世界を代表して聴くという三つが大事。

    ③賛成して聴くとは、賛成と反対の二つの気持ちを同時に持って傾聴すること。

    ④聴く技術には4つのステップがあり、黙っ...続きを読む
  • 消えたい ──虐待された人の生き方から知る心の幸せ
    すごく納得できる話だった。でも、この人のやっているカウンセリングを受けるのはかなり困難と知って、残念になった。
  • 我が心は石にあらず
    『自分の腐った臓腑をつかみだして投げつけるように、一切の矛盾を極限化し、人に目をそむけさせながら、人の志とはいかなるものか、精神とは何かをあかるみに出して破滅させてみせよう。

    すべての思想は極限までにおしすすめれば必ず、その思想を実践する人間に破滅をもたらす。革命を説きながら破滅しないですんでいる...続きを読む
  • 「母と子」という病
    2歳までに母親に、「安心」と「甘え方」を教えてもらったかどうか、で子供の人生の生き方が決まってしまう。

    最初から最後まで、訳のわからない涙が溢れ出てきて止まらなかった。
    いつまでも解けない母と子の問題が、母親のタイプ別に事例を交えて、とても分かりやすく1冊にまとめられていると思う。

    「愛着障害」...続きを読む
  • 「母と子」という病
    ボウルビィの愛着理論がこの本ベースになっている。幼少期に特定の養育者、多くは母親だが、その人物と親密な関係を維持し、感情を共有し、基本的な欲求を満たしてもらうことで、「この世は生きるに値する」という世界への感覚を獲得する。それが愛着理論である。

    著者のオリジナルな点は、愛着関係において子どもだけで...続きを読む
  • 「母と子」という病
    カウンセリングへ行ったら置いてあったので買ってきた。

    たまに、子どもを虐待させて死なせる事件があると、その母親はきっと知能障害かなんかがあるんだろうな、私も何かが違っていたら、この子みたいに夕方のニュースになってたのかな、と思う。
    普通の人は許せない、だとか胸が痛む、だとか言うみたい。そしてそうい...続きを読む