朝倉世界一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「シケメン」の小学五年生清海忠志(きよみただし)は、クラスのお楽しみ会で予定していた漫才を、相方の真一の裏切り(笑)によって、ひとりで何かやらなくてはならなくなる。「俺、落語する。落語やったらひとりでできるやろ」。
無謀とも思える忠志の落語への挑戦。誰もが不可能と思ったことを、忠志はやり遂げることができるのかーーーーー!!
というような大げさな話ではなく、お笑い好きの小学生がひょんなことから落語の魅力に目覚め、思いがけない展開になっていくようすが、大阪弁をベースにしたはんなりとした語り口でつづられます。田中啓文さんの本ははじめて読んだのですが、読みやすくてとても楽しかったです。
落語×SF -
Posted by ブクログ
ネタバレボーイ(元クラゲ/中年のゲイ)・ミーツ・ガール(金庫破り)。
上記の三人が、痴呆の元暴力団組長を老人ホームへ送り届けるべく
津軽を目指すロードコミック。
特筆すべきは、このすさまじく珍奇な設定を
「えーそうなんだー」
となんとなく納得させて読ませる作者の力。
切なかったりほろ苦かったりはするけれど
最終的には誰も傷つかないフィナーレは、水戸黄門的爽快感。
ノー・サプライゼズ。
でもこの漫画、絵柄がメルヘンだからあれだけど
総出血量は相当なもんですね。
画太郎だったら例のタッチでブシャー、って感じの。
脳内変換してたら体調が悪くなってきました。
ノー・サプライゼズ。