安達千夏のレビュー一覧

  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    購入者:今倉
    何度か泣けるポイントがあります…。私は号泣でした…。薄いので気軽に読めると思います。
    貸出:村田(2007.3.12)返却(2007.4.9)
    言葉の表現がとても繊細&綺麗で読みやすかったです。がラスト、私的にモヤモヤ感100%!でした。
    貸出:本浦(2007.11.23)
    主人公は本当は寂しがりやで怖がりなんだと思いました。昔の恋人には腹立ちました。始めから登場するなよ!って思いました。
    貸出:秀司 返却:(2007.12.18)
    最近、重い話ばかり読んで結構疲れる1冊でした。恋愛とは引きずるものなのかなと、病気・健康関係なく、少し嫌な気分にもなりました。    貸出:柳瀬(

    0
    2019年01月16日
  • あなたがほしい je te veux

    Posted by ブクログ

    なんか、結構好きだな。うまく言えないけど、なんか好き。
    表紙はここの写真とは違ってもっと普通な感じでした。

    0
    2009年10月07日
  • あなたがほしい je te veux

    Posted by ブクログ

    アブノーマルなテーマのわりに身近な感じがするのは、舞台設定のせいでしょうか。
    感性豊かで、詩的な描写は女性ならでは。デヴォーやテルマ&ルイーズを使うところなど、いいなー。。
    あの映画で主人公がダイブするラストは、素敵です。
    女は恐いけど、ちと羨ましい。

    0
    2009年10月04日
  • 見憶えのある場所

    Posted by ブクログ

    母親の暴力って・・・
    子供の人生に想像つかないほど
    悪い影響があるんだと
    改めて思った。

    ゆり子の母は完璧主義者で、
    家事も子育ても手抜きなし。
    ただ、夫と子供たちは
    自分の思い通りにならないし、
    自分の時間がない・・・
    元の仕事に戻れない・・・

    こうしてゆり子に暴力。

    夫や子供は外にどんどん出て行き、
    結局行き場がなくなったのは母親。

    この母親は高いプライドのせいで、
    外に出て行くことをしなかったのだけれど、
    やっぱり、専業主婦とて、
    外に出て行っていろんな世界・・・
    社会を見ることは大切なんだろうな。

    0
    2009年10月04日
  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    「生」「死」に対する観念、主人公で医療にも関わっている女性は本作の中で印象に残る言葉を残していた。印象に残る、つまるところ恐らくは一般的な生死に関する考えとは真反対なのである。それは結局のところ作者の心理を反映している的なことが末尾で他者によって語られていた、深くは知らないがそうなのであろうし、そのように作者の背景、人生が小説の中に現れるということがAIにはできない趣をうんでいる。話の展開としては終盤に向けて少し物足りなさを感じたものの、様々に考えさせられるところがあった。純粋な医療、恋愛物とは言えないが、こういった小説は残るべきだと思う。

    0
    2025年10月30日
  • あなたがほしい je te veux

    Posted by ブクログ

    冒頭の性描写にはうろたえたが、下品さはない。男は愛せないが、抱くことは出来、女は愛せるが、抱くことは出来ないという複雑な心理が上手く描かれている。物語は主人公であるカナのモノローグを中心に進んでいく為、スピード感には欠ける。起承転結はあるが、明確なストーリーやテンポを求める方は読むのが辛いだろう。刺激的な性描写や同性愛は人を選ぶので、誰にでも薦められる作品ではない。余談だが、私は小田はカナのことを愛していたと思う。小田のような存在の居るカナは、本当に幸せ者だ。

    0
    2025年05月19日
  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    読む力が必要な作品なのかな。比喩表現や鉤括弧のない登場人物の会話、回想、ふと力を抜いてしまうと急に話がわからなくなってしまう本という印象。
    でも、看取り、死生観、死の選び方などとても良い作品。

    0
    2024年07月17日
  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    婚約中の女性が、かつて邪険にされた元恋人の末期癌に付きそうという、ちょっと理解に苦しむ設定の話。取り澄ましたシュールな文章で不思議な世界を描いている。

    0
    2024年02月05日
  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日常の中に死が紛れ込んでいる。
    そんなふたりが再び出会ったなら。

    最後のシーンは過去と未来をつなぐヒデの想いが垣間見える。


    オランダでヒデとはぐれてしまった後、主人公はその足跡を辿った。
    追ってもそこに彼はいない。
    街の中で道行く人の中にも見つけられない。

    日本へ戻る飛行機で記憶の中の彼の言葉に気づいたときにまとわりついていたものが一つ剥がれ落ちる。


    主人公を生かしていたのもまた誰かの死だった。
    そこには希望も含有されていた。


    日常はそんな別れも忘れさせてゆくけれど。

    0
    2022年09月04日
  • モルヒネ

    ネタバレ 購入済み

    タイトルと作品内容文が気になって購入しました。
    深いテーマだなと思いますが、う~ん…一回読んだくらいじゃわかりません。
    何度か読み返してみたいと思いますが、それでもわからないかも。
    自分がその直面になってみて色々わかることや思うことがあるのかも。
    でも主人公のようにずっとそれを考えているのは辛いかな。
    でも期限付きなら最後の時をどう過ごすのか、考えずにはいられないと思います。

    #深い #切ない

    0
    2021年08月25日
  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    在宅医療、緩和ケア、尊厳死、看取り、家族ケア、、福祉的視点から興味を持ち読み始めました。在宅で看取る家族の悩みや不安、それでも最善の医療を選択し、幸せに逝ってほしいと思う気持ち、1つの例としてとてもリアルだと思いました。恋愛小説と言えども、恋愛小説感は薄いです。安達さんの本は初めて読みましたが、回りくどさがあるというか、私にとっては少し読みづらかったです。しかし、印象的なフレーズや表現がたくさんあり、とても考えさせられる一冊でした。

    0
    2019年04月30日
  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    叙情的な描写が多くそれを好きな人には好みの文章だと思う。話している人が突然変わったり、時間経過、場所の変化のスピードが急変する独特の文章は自分にはあまり合わなかった。個人的には星2つですが、好みによるのだろうと思い星3つにしておきます。悲しみがずっと根底に流れてはいますが、恋愛小説でした。水の情景を何度も思いながら読みました。

    0
    2019年03月23日
  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分を棄てて夢を追って行っちゃった男が、余命数ヶ月で目の前に現れたからって、婚約者のいる女性が心を揺さぶられちゃったりしないでしょ?と、思いたいものだけど、それがあるらしいんだな、これがw
    まあ、数ヶ月でいなくなっちゃうからこそなんでしょうけどね?

    このふたりには、かなりモヤモヤとした気分にさせられましたが、婚約者が素晴らしく寛大で良い人でホントによかったわ〜!!
    ちゃんと幸せになってね!とエールを送りたくなりましたw

    0
    2019年01月06日
  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    表現力がもの凄い、文章力もめちゃくちゃ高い。それは分かるんだけど、まず自分にはこの文体がなかなか肌に合わなかった……ようやく慣れてきたかなと思ったところで、今度は主人公の「私」が自分にとってもの凄くなんかこう……いけ好かない女性像の代表みたいな行動を取るもんで、これまた好みに合わなかった……笑
    本屋で買ったときに恋愛小説、って紹介のされ方をしてた気がするけど、個人的には死生観(?)から一切目を逸らさずに向き合った作品、っていう印象の方が強い。安楽死とか尊厳死とか、両親が存命な自分もいつか選択を迫られたりするのかなって思うと気分が沈むけど、その薄暗い印象こそがこの小説の魅力なんじゃないかな。星4

    0
    2018年02月22日
  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    幼児虐待 死 自然死 尊厳死 安楽死 医師 モルヒネ ホスピス 脳腫瘍 ガン

    ピアノ バッハ レオンハルト

    アムステルダム スキポール空港 コンセルトヘボウ

    0
    2017年09月24日
  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ーーー
    在宅医療の医師・藤原真紀の前に、元恋人の倉橋克秀が七年ぶりに現れた。ピアニストとして海外留学するため姿を消した彼がなぜ? まきには婚約者がいたが、かつて心の傷を唯ひとり共有できた克秀の出現に、心を惑わせる。やがて、克秀は余命三ヶ月の末期癌であることが発覚。悪化する病状に、真紀は彼の部屋を訪れた…。すばる文学賞作家が描く、感動の恋愛長編!

    0
    2017年05月09日
  • マキリ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    殺すか殺されるか、
    自分と他人が見ているものは果たして真実なのか。

    連続通り魔を返り討ちして殺害してしまった騎寅は
    それ以来自分が腐乱死体に見えるようになり
    災害を口実に実家の山形に逃げる形で帰省した。

    家業の鍛冶を継いだ昔の女である竜子は、失踪した父拓馬の後妻になっていて、
    かつて祖父が旅人の即身仏を手伝ったという氷室が放つ怪しげな空気
    即身仏を一目見ようと企む人たちの陰謀
    竜子にたいする騎寅の思い。

    即身仏なんて修行の成り果てがあるのね。

    騎寅の行動が結構あいまいに書かれているので
    ぼんやり推理しながら読む感じ。

    ネタバレは騎寅は殺人犯してそのまま死んでしまいーの
    死人の状態で竜

    0
    2015年10月03日
  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    死を前にした弱さや、強がり。
    昔の恋人という関係性に甘えてしまう姿などはリアルに思えた。

    結局私は必要とされなかったという主人公の言葉は、むしろ必要とされたことへの喜びと、最終的な場面を見させられなかったという安堵に思える。
    彼女は、必要とされなかったのではなく、必要とされたからこそそこにいたのであり、大切にされたからこそ、死ではなく、人為的な別離が選択された。その意味で彼女が特別な存在であることは間違いない。

    死していなくなることと、行方不明で会えないということ。
    会えないという現象の点ではどちらも同じだ。
    受け取る側の解釈が違うだけ。

    彼女に会うという選択をしたのは、男の弱さと身勝手

    0
    2014年08月07日
  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    自由なようで、自由じゃない。

    推理小説ばっかり読むせいか、
    なかなか入り込めず。

    P226らへんからよかった。

    0
    2014年05月15日
  • モルヒネ

    Posted by ブクログ

    死と向き合うというよりは、自分の居場所を見つけられないが為に他人の死にも敏感はヒロイン。
    常に自分の死に場所をも探し続けながら生きている。

    身近な他人の死を幼い頃とは違った形で受け入れることによって初めて死に対しておおらかになる。
    死に対しておおらかになって初めて他人の優しさに気づくのかなと思わせる。

    安楽死や尊厳死についても考えさせられる作品でもある。

    0
    2013年08月27日