安達千夏のレビュー一覧
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購入者:今倉
何度か泣けるポイントがあります…。私は号泣でした…。薄いので気軽に読めると思います。
貸出:村田(2007.3.12)返却(2007.4.9)
言葉の表現がとても繊細&綺麗で読みやすかったです。がラスト、私的にモヤモヤ感100%!でした。
貸出:本浦(2007.11.23)
主人公は本当は寂しがりやで怖がりなんだと思いました。昔の恋人には腹立ちました。始めから登場するなよ!って思いました。
貸出:秀司 返却:(2007.12.18)
最近、重い話ばかり読んで結構疲れる1冊でした。恋愛とは引きずるものなのかなと、病気・健康関係なく、少し嫌な気分にもなりました。 貸出:柳瀬( -
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「生」「死」に対する観念、主人公で医療にも関わっている女性は本作の中で印象に残る言葉を残していた。印象に残る、つまるところ恐らくは一般的な生死に関する考えとは真反対なのである。それは結局のところ作者の心理を反映している的なことが末尾で他者によって語られていた、深くは知らないがそうなのであろうし、そのように作者の背景、人生が小説の中に現れるということがAIにはできない趣をうんでいる。話の展開としては終盤に向けて少し物足りなさを感じたものの、様々に考えさせられるところがあった。純粋な医療、恋愛物とは言えないが、こういった小説は残るべきだと思う。
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Posted by ブクログ
表現力がもの凄い、文章力もめちゃくちゃ高い。それは分かるんだけど、まず自分にはこの文体がなかなか肌に合わなかった……ようやく慣れてきたかなと思ったところで、今度は主人公の「私」が自分にとってもの凄くなんかこう……いけ好かない女性像の代表みたいな行動を取るもんで、これまた好みに合わなかった……笑
本屋で買ったときに恋愛小説、って紹介のされ方をしてた気がするけど、個人的には死生観(?)から一切目を逸らさずに向き合った作品、っていう印象の方が強い。安楽死とか尊厳死とか、両親が存命な自分もいつか選択を迫られたりするのかなって思うと気分が沈むけど、その薄暗い印象こそがこの小説の魅力なんじゃないかな。星4 -
Posted by ブクログ
ネタバレ殺すか殺されるか、
自分と他人が見ているものは果たして真実なのか。
連続通り魔を返り討ちして殺害してしまった騎寅は
それ以来自分が腐乱死体に見えるようになり
災害を口実に実家の山形に逃げる形で帰省した。
家業の鍛冶を継いだ昔の女である竜子は、失踪した父拓馬の後妻になっていて、
かつて祖父が旅人の即身仏を手伝ったという氷室が放つ怪しげな空気
即身仏を一目見ようと企む人たちの陰謀
竜子にたいする騎寅の思い。
即身仏なんて修行の成り果てがあるのね。
騎寅の行動が結構あいまいに書かれているので
ぼんやり推理しながら読む感じ。
ネタバレは騎寅は殺人犯してそのまま死んでしまいーの
死人の状態で竜 -
Posted by ブクログ
死を前にした弱さや、強がり。
昔の恋人という関係性に甘えてしまう姿などはリアルに思えた。
結局私は必要とされなかったという主人公の言葉は、むしろ必要とされたことへの喜びと、最終的な場面を見させられなかったという安堵に思える。
彼女は、必要とされなかったのではなく、必要とされたからこそそこにいたのであり、大切にされたからこそ、死ではなく、人為的な別離が選択された。その意味で彼女が特別な存在であることは間違いない。
死していなくなることと、行方不明で会えないということ。
会えないという現象の点ではどちらも同じだ。
受け取る側の解釈が違うだけ。
彼女に会うという選択をしたのは、男の弱さと身勝手