【感想・ネタバレ】モルヒネのレビュー

あらすじ

結婚間近の医師・藤原真紀の前に、7年前、黙って姿を消した恋人・倉橋克秀が現れた。オランダでピアニストとして活躍しているはずの彼が、なぜ突然?やがて、克秀が余命3ヶ月の末期癌であることが発覚した…。書店発、話題のベストセラー、ついに電子化!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ただただ、
泣きながら読んだことを覚えている。

モルヒネという言葉が
鎮痛薬であることは分かっていて読んだ記憶もある。

また読んでみようかな。
泣きたいわけじゃないけれど、
あの時の私と、今の私は
痛みの感度が随分と変わった気がする。

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2025年02月18日

Posted by ブクログ

読んだのは3度目ですが、やっぱり好きですこの小説。
ただ3度読んでも、恋愛小説といえるほど恋愛が主題になっているとは思えない(笑)

どちらかといえば、尊厳死や安楽死について考えさせられる話だと認識しています。
わたしもあんな風に、毅然とした態度で人を看取ることができればと思うけど、きっと愛する人にはどんな形でも長生きしてほしいと延命措置を望むのだろうなあと毎回考えてしまう。

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2014年10月27日

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ネタバレ

切なかった。
姉が死んだ真紀の気持ち、婚約者に無意識的なのか他の男性に執着されている長瀬の気持ち、かつての恋人に会いに来たが最終的には1人を選んだヒデの気持ち。

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2024年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

決して明るい本ではないが、感情移入できた。
ヒデが何故現れたのか、きっとこれが全てではないんだろうけど、32になるまで死ねないように、邪魔された。
伏線に気づかず、、悔しいけど衝撃泣いた

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2021年06月17日

Posted by ブクログ

評価が分かれるタイプの本ですが、私は好きです。

自分の心の暗い部分に引きづられながら、人生を謳歌することも能動的に死ぬこともできない毎日を送っている人は実は少なく無いのでは無いでしょうか。

そんな人にとっては良い本だと思います。

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2020年06月09日

Posted by ブクログ

昔から気になってた本で、、やっと読んだ。
想像していた内容とは感じが違った。
最初のうちは、なんか分かるって思てたけど読むうちに分からなくなり‥
難しかった。
ちょっとダークな感じ。

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2019年09月26日

Posted by ブクログ

死について考えさせられる小説。
所々の比喩や、真紀とヒデの会話のやり取りの描き方が
上手いなと感じた。

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2018年06月26日

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「うずくまって泣きました。。。」
というポップに惹かれて衝動買い。
でも読んだあと「違う」と思った。

なんだろ…
うずくまって泣く、というような外的な行動には昇華されないと思うんだけど。
もっと内的な「痛み」のイメージ。
一人で心の中で感じて、耐える、痛み。


私はカタい文体とか白黒はっきりするものが好きだから
こういう叙情的でふわふわした文章は苦手なんだけど
これはすごくよかった。
「死」の暗さと恋愛のせつなさが重なって、
どうしようもない思いにかられる。
かなりの変化球だけど、
やっぱり「恋愛小説」だと思った。私は。


『モルヒネ』。
タイトルがいいね。
この言葉の持つ重い印象とか苦しさ、
そして「死」のイメージが
読んでる間ずっとつきまとって文章に意味を与えてる。


「不安真理と愛情を混同するな」
若い頃のヒデの言葉。
違う、と大きな声で否定したいけど、
論理的に反論はできない。
これを言った本人は本当にどうしようもなくなったとき
昔の恋人を頼ったわけだけど、
それはどっちの心理かと考えると、どっちにでも解釈できる。
さらりと書かれたこの文章がちくりと刺さったのは
誰もが経験したことがあってでも目をつぶってきた、
とても人間的なものだから、だと思う。

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2013年03月31日

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無音がよく似合う。
この本を読んだ人はちょっと不思議に思うかもしれないが俺にはこの本を読んでいて常に無音を感じ続けた。それは真紀の心なのかもしれないと感じた。どこか音のない世界にただいるだけのために生きていく真紀。その世界に唯一存在を感じることができたヒデとの間にいろいろな想いが伝わってきた。
完全に俺の感性だけどなwでも、二人の関係性にちょっと惹かれたりもする。ただそれでも俺は長瀬のようにしかなれないと思う。そんな中で読者としてみるとどこか不思議な魅力があったりして。
個人的には難しい話だと思うしちょっと読みにくいかも?ただ考えさせられることもがかなりあった。どこか共感できないところもなぜか惹かれたりして。

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2012年12月05日

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在宅医療の医師、真紀の前に、もと恋人が7年ぶりに現れる話。
しかし、その元恋人は余命3ヶ月の末期癌であった。

末期癌患者の疼痛緩和で使われる「モルヒネ」を話の軸としてストーリーが展開し、愛と、残りの命を考える作品でした。

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2012年05月04日

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購入者:今倉
何度か泣けるポイントがあります…。私は号泣でした…。薄いので気軽に読めると思います。
貸出:村田(2007.3.12)返却(2007.4.9)
言葉の表現がとても繊細&綺麗で読みやすかったです。がラスト、私的にモヤモヤ感100%!でした。
貸出:本浦(2007.11.23)
主人公は本当は寂しがりやで怖がりなんだと思いました。昔の恋人には腹立ちました。始めから登場するなよ!って思いました。
貸出:秀司 返却:(2007.12.18)
最近、重い話ばかり読んで結構疲れる1冊でした。恋愛とは引きずるものなのかなと、病気・健康関係なく、少し嫌な気分にもなりました。    貸出:柳瀬(2007.12.18) 
貸出:中山(2008.5.6)返却(2008.5.13)
重たいです。生死がテーマの作品です。全編どんよりした感じです。生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。
貸出:仲村(2008.9.8)返却(2008.11.27)
最初から最後まで、重く、苦しく、読めば読む程心がズーンと暗くなりました。これを読んでいる途中で、「余命一ヶ月の花嫁」を読んで号泣したんですが、この本では泣けませんでした・・・読み続けることが苦痛になりましたが、なんとか最後まで読めて、最後は村田さんと同じく、モヤモヤ感でいっぱいでした。
貸出:滝口(2009.4.6)返却(2009.5.9)
生育環境、実体験に基ずいたような誰もが抱えている寂しさ不安冷たさ感じられる恋愛小説。未婚の女性にはおもいかも。
貸出:川端(2010.11.18)
予想していた結末とは違う終わり方で、僕的には最後にもう少し良いも悪いも読者が裏切られる終わり方だと良かったのに、少し物足りない感じでした。主人公の設定がなかなかありえないのが良かったのと、自身の存在を表現出来なくなった時、自分ならどうするかを考えれる、そんな作品でした。

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2019年01月16日

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「生」「死」に対する観念、主人公で医療にも関わっている女性は本作の中で印象に残る言葉を残していた。印象に残る、つまるところ恐らくは一般的な生死に関する考えとは真反対なのである。それは結局のところ作者の心理を反映している的なことが末尾で他者によって語られていた、深くは知らないがそうなのであろうし、そのように作者の背景、人生が小説の中に現れるということがAIにはできない趣をうんでいる。話の展開としては終盤に向けて少し物足りなさを感じたものの、様々に考えさせられるところがあった。純粋な医療、恋愛物とは言えないが、こういった小説は残るべきだと思う。

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2025年10月30日

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読む力が必要な作品なのかな。比喩表現や鉤括弧のない登場人物の会話、回想、ふと力を抜いてしまうと急に話がわからなくなってしまう本という印象。
でも、看取り、死生観、死の選び方などとても良い作品。

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2024年07月17日

Posted by ブクログ

婚約中の女性が、かつて邪険にされた元恋人の末期癌に付きそうという、ちょっと理解に苦しむ設定の話。取り澄ましたシュールな文章で不思議な世界を描いている。

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2024年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日常の中に死が紛れ込んでいる。
そんなふたりが再び出会ったなら。

最後のシーンは過去と未来をつなぐヒデの想いが垣間見える。


オランダでヒデとはぐれてしまった後、主人公はその足跡を辿った。
追ってもそこに彼はいない。
街の中で道行く人の中にも見つけられない。

日本へ戻る飛行機で記憶の中の彼の言葉に気づいたときにまとわりついていたものが一つ剥がれ落ちる。


主人公を生かしていたのもまた誰かの死だった。
そこには希望も含有されていた。


日常はそんな別れも忘れさせてゆくけれど。

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2022年09月04日

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在宅医療、緩和ケア、尊厳死、看取り、家族ケア、、福祉的視点から興味を持ち読み始めました。在宅で看取る家族の悩みや不安、それでも最善の医療を選択し、幸せに逝ってほしいと思う気持ち、1つの例としてとてもリアルだと思いました。恋愛小説と言えども、恋愛小説感は薄いです。安達さんの本は初めて読みましたが、回りくどさがあるというか、私にとっては少し読みづらかったです。しかし、印象的なフレーズや表現がたくさんあり、とても考えさせられる一冊でした。

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2019年04月30日

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叙情的な描写が多くそれを好きな人には好みの文章だと思う。話している人が突然変わったり、時間経過、場所の変化のスピードが急変する独特の文章は自分にはあまり合わなかった。個人的には星2つですが、好みによるのだろうと思い星3つにしておきます。悲しみがずっと根底に流れてはいますが、恋愛小説でした。水の情景を何度も思いながら読みました。

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2019年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分を棄てて夢を追って行っちゃった男が、余命数ヶ月で目の前に現れたからって、婚約者のいる女性が心を揺さぶられちゃったりしないでしょ?と、思いたいものだけど、それがあるらしいんだな、これがw
まあ、数ヶ月でいなくなっちゃうからこそなんでしょうけどね?

このふたりには、かなりモヤモヤとした気分にさせられましたが、婚約者が素晴らしく寛大で良い人でホントによかったわ〜!!
ちゃんと幸せになってね!とエールを送りたくなりましたw

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2019年01月06日

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表現力がもの凄い、文章力もめちゃくちゃ高い。それは分かるんだけど、まず自分にはこの文体がなかなか肌に合わなかった……ようやく慣れてきたかなと思ったところで、今度は主人公の「私」が自分にとってもの凄くなんかこう……いけ好かない女性像の代表みたいな行動を取るもんで、これまた好みに合わなかった……笑
本屋で買ったときに恋愛小説、って紹介のされ方をしてた気がするけど、個人的には死生観(?)から一切目を逸らさずに向き合った作品、っていう印象の方が強い。安楽死とか尊厳死とか、両親が存命な自分もいつか選択を迫られたりするのかなって思うと気分が沈むけど、その薄暗い印象こそがこの小説の魅力なんじゃないかな。星4と迷ったんですけど……んー……やっぱり文体と主人公が苦手!笑

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2018年02月22日

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幼児虐待 死 自然死 尊厳死 安楽死 医師 モルヒネ ホスピス 脳腫瘍 ガン

ピアノ バッハ レオンハルト

アムステルダム スキポール空港 コンセルトヘボウ

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2017年09月24日

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ネタバレ

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在宅医療の医師・藤原真紀の前に、元恋人の倉橋克秀が七年ぶりに現れた。ピアニストとして海外留学するため姿を消した彼がなぜ? まきには婚約者がいたが、かつて心の傷を唯ひとり共有できた克秀の出現に、心を惑わせる。やがて、克秀は余命三ヶ月の末期癌であることが発覚。悪化する病状に、真紀は彼の部屋を訪れた…。すばる文学賞作家が描く、感動の恋愛長編!

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2017年05月09日

Posted by ブクログ

死を前にした弱さや、強がり。
昔の恋人という関係性に甘えてしまう姿などはリアルに思えた。

結局私は必要とされなかったという主人公の言葉は、むしろ必要とされたことへの喜びと、最終的な場面を見させられなかったという安堵に思える。
彼女は、必要とされなかったのではなく、必要とされたからこそそこにいたのであり、大切にされたからこそ、死ではなく、人為的な別離が選択された。その意味で彼女が特別な存在であることは間違いない。

死していなくなることと、行方不明で会えないということ。
会えないという現象の点ではどちらも同じだ。
受け取る側の解釈が違うだけ。

彼女に会うという選択をしたのは、男の弱さと身勝手さだが、それが彼女にとっても幸せなことであったことは間違いない。

生きているということは、生まれた瞬間から延命されているということだ。

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2014年08月07日

Posted by ブクログ

自由なようで、自由じゃない。

推理小説ばっかり読むせいか、
なかなか入り込めず。

P226らへんからよかった。

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2014年05月15日

Posted by ブクログ

死と向き合うというよりは、自分の居場所を見つけられないが為に他人の死にも敏感はヒロイン。
常に自分の死に場所をも探し続けながら生きている。

身近な他人の死を幼い頃とは違った形で受け入れることによって初めて死に対しておおらかになる。
死に対しておおらかになって初めて他人の優しさに気づくのかなと思わせる。

安楽死や尊厳死についても考えさせられる作品でもある。

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2013年08月27日

Posted by ブクログ

あんまり覚えてないなー高校生の時に読んだんだけど。
泣いた記憶と、やたらボルボに乗ってた記憶が残ってる。

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2013年06月14日

Posted by ブクログ

小説としてはありかと。私はこういう恋愛小説はふーん…という感情しかもてないなあ。先は読めるがきれいにまとまっていた。

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2013年02月25日

Posted by ブクログ

幼い頃に母親に先告立たれ姉を亡くし、二人の死の要因となった父親とは縁を切りホスピス治療にあたる医院に勤める女性医師の話。死んでゆくこと、死にゆく近しい人を見送ること、尊厳死と安楽死の違いなど、作品全体を通してずっと「死」について語っている。そもそも悲しい生い立ちで後に出会う暖い人たちの心の発する熱で暖を取ってかろうじて生きてきた女性が大人になり死を扱う職につき大切な人を見送ることになり自分を見つめ直し再生してゆく話。全体的に沈んだ雰囲気で読んでいて悲しかったけれど、彼女の周囲の人たちが優しいのと前を向いた感じで完結するので読後感は暗くないです。

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2013年10月27日

Posted by ブクログ

独特な台詞回しが最初は読みづらく感じましたが、進むにつれ逆に流れるように読むことが出来ました。

題名から連想していた内容とはかなり違ったのですが、最後まで読んでやはりこの題名だなと感じました。

永遠のテーマであろう『愛と死』について考えさせられる一冊です。

ただ世界観が独特なので好き嫌いは別れそう。

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2012年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大好きだった姉の死、自殺した母
なによりも憎き父を警察に突き出した私。

在宅介護で日々に追われる真紀の元に、昔の恋人だったヒデが姿を現した理由は
彼自身が末期がんに冒されていたからだった。

彼の残り少ない人生、多忙な婚約者との間に揺れる想い
婚約者ではなく、ヒデにだけ打ち明けていた自分の生い立ちと過去。

あ~恋愛以上の愛だ。

余命残りわずかって本人はきっと延命を必要以上に望むことなく
残された時間を自由に静かに過ごしたいという願いとは裏腹に
きっと周りの人はもっと生きてほしいって願うよね絶対~。

死は誰にだって訪れるのはわかっているけれど
わかっていても大切なものが死んでいくのはやっぱりつらいよね~。

流れるような女性らしいやわらかな文章っていいね)^o^(

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2012年08月19日

Posted by ブクログ

もっともっと深く落ち込んでいくものじゃないのかなぁ。

わかるけどさ。
なんか、なりきれてない感じがするのです。

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2012年06月25日

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