林啓恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めての、海外ものの、BLの、小説。けっこう分厚い。
たぶん訳者は、BL小説っぽくしない訳を目指したんだと思う。
設定も凄くて、アメリカ初の女性大統領の長男アレックスと、イギリス王室の末の王子様ヘンリーとの恋愛。
早々に恋愛関係に落ち着く。多少のベッドシーンはあれど、私にとっての読みどころは、アメリカーンな若者たちのライフスタイル、ホワイトハウスやウィンザー家のトリビア、大統領選の興奮など。
舞台は2020年で、作中ではオバマまでは言及されている。
コロナがなければ、こんな世界だったのかなと眩しい気持ちになった。
ちなみに、ハッキリと民主党=主役、共和党=悪役。
作中で何度もテキサスの話がでる。私の中で、テキサスは水戸、となんでか昔からイメージがあったのだけど、この本を読んで、やっぱり当たってるなーと思った。笑
これをもし東アジアでやるなら、日本の皇太子と、中国の総統の長男とか…?うん、難しいね。中華BLというジャンルと、いつか比較して読んでみようかな。
作中で触れられるとおり、大統領は自分の意思でなるもの、勝負に勝って得る地位だ。家族は巻き込まれるけれど、アレックスは自分から政治の世界に飛び込もうとしている。
一方でヘンリーは、生まれながらに王子だし、伝統を尊ぶ国で、血筋を重んじる地位から逃れられない。
苦しみは大きいのは当然だろう。
悪役ぽく登場する兄フィリップがいるから、ヘンリーは自由にできるんやで、とも思う。
フィリップの犠牲のもとに、という視点がないのがやや気になる。
湖畔の家に来た時のヘンリー、若者のクラブでクイーンを歌って踊るヘンリーが可愛かった。
全体に、登場する若者たちが優秀かつ、自意識も強くてアメリカーンなかんじ。
ノーラも作中人物なので好意的に読めるけど、近くにいたら大変そう。
いろいろと、すっごいなー。
親世代が、子供の下半身事情に鷹揚なのも面白かった。
日本ではこうはいかないよね。
表紙のイラストがかっこよくて手に取った。
映画も製作中とか。 -
Posted by ブクログ
英国ロイヤルファミリーの次男ヘンリーと米国女性大統領の子息アレックスの国境を越えたラブロマンス。終始アレックスの視点から描かれる。気に食わないと思っていた相手からアプローチを受けて、実は自分も…という流れ。
現実世界の50%(個人的感覚)を作り替えたフィクションだが、終盤の米国大統領選の白熱したシーンはとてもリアルに感じる。上流階級ならではの因習や大衆に向けたイメージ戦略、敵対する候補者との攻防などを交えながら、恋人たちが苦悩しながらも愛を育んでいく。
個人的には恋愛よりも、主人公を含めた登場人物たちが個々の能力を駆使して英国王室の因習と大統領選という大きな権力闘争に挑んでいく流れの方に興味が湧いた。話題になってたから読んだけど、そもそもラブロマンスにそれほど興味がないからなぁ… -
Posted by ブクログ
日本語で訳されてない時からSNSで紹介されていて気になってた本で,二見書房さんからの出版を待ち侘びていてやっと読めた。
設定から面白く期待して読んだら,意外とオーソドックスな展開だった。でもイギリスの王室の歴史や,ついこないだあったばかりのアメリカ大統領選のことを掘り下げていて,骨太な物語になっていて読み応えがあった。登場人物が多くてあだ名も多いから,最初の人物紹介ページを何度もめくったのが洋本のあるあるで,記憶力が良いと楽に読み進められるはず。
映画化も決まってるそうなのでとても楽しみ!個人的にはティモシー・シャラメに金髪になってもらってヘンリーを演じて欲しいなぁ。イギリス人じゃないけど。もしくは少し色黒に焼いてアレックス役もいいかも。