カレン・ディオンヌの作品一覧

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ユーザーレビュー

  • 沼の王の娘
     ある女の子が沼地に誘拐された。彼女は誘拐した男の子を産み、育てた。
     その女の子が主人公の母だ。

     物語は、主人公の父親が刑務所から脱獄したというニュースを聞いたところから始まる。主人公は娘二人を持つ母親。夫も子供たちも、自分の父親が沼の王と呼ばれた犯罪者であることを知らない。
     父親は自然の中...続きを読む
  • 沼の王の娘
    拉致監禁犯の男とその被害者の間にできた子供の話。男から逃げ、大人になり、結婚し子供ができた後、父が脱獄してきた。
    ヘレナと父との心理戦。ヘレナが父を追い詰める様子、沼での暮らしが交互に描かれ、緊迫した状況を作り出す。沼での子供時代を通して、ヘレナがどうして今のヘレナになったかが、わかる。
    父の行動を...続きを読む
  • 沼の王の娘
    被害者のその後を描いた作品(ルームとか、棺の女とか)が好きで結構読んでるのですが、少し毛色が違って、被害者の娘さんのお話。ややオオカミに育てられた子ども系の要素あり。

    ヘレンがリアリティがあって、本当に存在するこんな背景を持つ人かと思うほど。両親に対する冷静な評価と、拭いきれないこもごもが丁寧に描...続きを読む
  • 沼の王の娘
    挿入話のアンデルセン童話「沼の王の娘」は、アンデルセンらしく一癖も二癖も読みようによって変わる、およそ“童話”らしくない物語。
    その物語を副旋律として作家は現代の問題点を「束縛という最強の暴力の中から生まれた娘」の話を創作した。
    ネイティブアメリカンのような生活を描き、あたかもアイデンティティの相違...続きを読む
  • 沼の王の娘
    拉致監禁犯の男とその被害者の間にできた娘。
    そんな父と子をめぐるスリラー。

    複雑な感情と深刻で壮絶な過去。その語りが淡々としている分、響いてくる。
    自分と向き合い清算していく姿を根気強く見守りながら、事実が明らかにされる度に息を飲んだ。
    どこまでも父の子でありながら、私は私であるという強さを手に入...続きを読む

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