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バリー賞2018年度最優秀作品
父を狩る。生き延びるために。
映画化決定!
「才気迸る、出色のスリラー!」 ニューヨーク・タイムズ紙
「父への娘の愛憎が物語をより力強くしている」 パブリッシャーズ・ウィークリー誌
「鳥肌が立つほどの衝撃のクライマックス!」 カリン・スローター
拉致監禁犯の男とその被害者のあいだにできた娘――それがわたしだ。原野の沼地で生き抜く術を熟知した父を太陽のように崇めながら、12歳まで電気も水道もない小屋で育った。そう、あの日までは。そして今日、終身刑の父が看守を殺して逃走した。父を捕まえられる人間がいるとしたら、父から手ほどきを受けたわたし以外にいない。父と娘の緊迫の心理戦、究極のサバイバルゲームがいま始まる!
Posted by ブクログ 2019年04月15日
ある女の子が沼地に誘拐された。彼女は誘拐した男の子を産み、育てた。
その女の子が主人公の母だ。
物語は、主人公の父親が刑務所から脱獄したというニュースを聞いたところから始まる。主人公は娘二人を持つ母親。夫も子供たちも、自分の父親が沼の王と呼ばれた犯罪者であることを知らない。
父親は自然の中...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月21日
拉致監禁犯の男とその被害者の間にできた子供の話。男から逃げ、大人になり、結婚し子供ができた後、父が脱獄してきた。
ヘレナと父との心理戦。ヘレナが父を追い詰める様子、沼での暮らしが交互に描かれ、緊迫した状況を作り出す。沼での子供時代を通して、ヘレナがどうして今のヘレナになったかが、わかる。
父の行動を...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月17日
挿入話のアンデルセン童話「沼の王の娘」は、アンデルセンらしく一癖も二癖も読みようによって変わる、およそ“童話”らしくない物語。
その物語を副旋律として作家は現代の問題点を「束縛という最強の暴力の中から生まれた娘」の話を創作した。
ネイティブアメリカンのような生活を描き、あたかもアイデンティティの相違...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月18日
ある誘拐犯が脱走して
そのニュースを聞いた女は
「この犯人を止めることができるのは
自分だけだ」と思う。
彼女はその犯人に誘拐された女性から生まれ育てられた娘だった…
娘は父親の狩りを開始する。
読む前に期待していたのはディーヴァーの様なスリラーで、帯にも「衝撃の〜」とある。
読んでみると二つの場...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月06日
設定が凄すぎる。凶悪犯の父が刑務官二人を殺害の上脱獄した。娘は家族を避難させ、父を狩るために、原始の森へ帰ってゆく。かつて父に教えられ、父を超えた、あの狩りの技術を駆使して。そういう設定である。
12年前。ヒロインのヘレナは父に誘拐監禁された母とともに森の中の父による幽閉生活から脱出し、父...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月20日
面白く読み進んだが、エンディングが胸糞悪い。
主人公が異常な父親をいまだ愛している部分がありそうで、
母を理屈でしか受け入れていないみたいで、ほんと嫌。
母に対する後悔が小さく、人を殺した後悔もそれなりしかなく、なんかすべてを自分に都合よく解釈して生き残ってるところが父親そっくりで、ああ、嫌、絶対嫌...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月01日
被害者のその後を描いた作品(ルームとか、棺の女とか)が好きで結構読んでるのですが、少し毛色が違って、被害者の娘さんのお話。ややオオカミに育てられた子ども系の要素あり。
ヘレンがリアリティがあって、本当に存在するこんな背景を持つ人かと思うほど。両親に対する冷静な評価と、拭いきれないこもごもが丁寧に描...続きを読む
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