林啓恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこういう系の小説で最近珍しいくらい、登場人物が良かった。
その中でも一番はやっぱりハリーよね。顔は良いけどポンコツっていう第一印象で、初登場のシーンだけ読むと、賑やかしのモブ刑事か?こいつにはサイドキックは務まらんだろ…と思いきや。意外とカンが良いというか、ポイントポイントで良い動きする!そんでちゃんと熱心に職務に取り組んでる!って好感が持てて、事件を追ってく間ずっと嫌味なく良い味を出してくれてた。
鉄仮面なニコラが、助手席のハリーの無邪気な笑顔を見て「こいつ…顔が良い…」って癒されちゃうシーンは笑えた。
手の込んだ謎解きとかどんでん返しとか、犯人の罠に嵌められた刑事が危機一髪脱出するスリリング展開とかそういうのは無い。クライムノベルってのはそういうの無くてもおもしろく成立するよってルートを照らしてくれてるという点も素敵。
シリーズ化してもらえないかな?ニコラたちの活躍をぜひまた読みたいです。 -
Posted by ブクログ
先に映画をアマプラで観て、あまりに良すぎて原作も読みました。他の方も仰ってますが私は映画が先で良かったかな。
原作小説はとにかく登場人物が多いし政治や人物のバックボーンも細かく描かれてるので飲み込むのに時間がかかります。
それでもややこしさとか取っ付きにくさはあまり無くて、若い主人公2人を中心にフランクな会話が多くてメールのやり取りも読めるので意外と読み進めるのには苦労しなかったです。
映画はほんとに優秀な(原作の)エッセンシャル版という感じで、これだけでも十分だけど作品やキャラクターへの解像度を上げたいなら原作も絶対読んでほしい!
個人的には映画でアレックスが母にカミングアウトするシーンがすごく好きだったので、原作小説だとこういう流れなのね…とちょっと寂しく感じました。どちらかと言うと原作は現実主義的、映画はロマンチック重視かな? -
Posted by ブクログ
ロマンス小説か。BLか。と読み出せば、ロマンス小説だしBLなんだけど、アメリカ大統領の息子アレックスとイギリスのヘンリー王子のロマンスに並行して大統領選挙が絡んでくる。物語はアレックス目線で進んで行くので大統領選挙側からして、息子とイギリス王子の恋愛なんて、ちょっと待ったどころの話ではない。この2つの事象が絡み合って物語が進んでいく中で、肌の色や国籍、性別やパワハラ問題なんかもさらっと絡んでくる。二人の甘くて苦いだけではないところが面白くてどんどんページをめくってしまう。そしてそんな一筋縄では行かない恋をサポートする周りの人々がとても魅力的で楽しい。いや、クレイジー。予告動画が出ているが、映画もきっと凄く良く仕上がっているに違いないと、今から配信が楽しみである。
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Posted by ブクログ
ウルトラハッピーレズビアンロマンス小説!!!!!
650ページ越えを感じさせないぐいぐい読ませる筆力、時代を的確に捉える描写、そして魅力的なキャラクター!!
最高でした……!!!!!!!
作者誰!?と思ったら『赤と白とロイヤルブルー』の人!?
貴方でしたか!!!!!!
ロマンス描写が(私にとっては)大分濃厚で途中お腹いっぱいになりかけたが、レズビアンロマンス小説がまだまだ少ない世界なのだから、これくらいやるのは当然っしょ!?という姿勢がほんとに推せる……。
好きなシーンは色々あって決められない!!
でも敢えて挙げるならやっぱりオーガストが恋に落ちた瞬間かな。
とてもとてもロマンチックで天を仰いだ。
良すぎる。
最高。
心がほっかほか。
幸せでした。
描写が本当に素晴らしいので、これ絶対映画かドラマで存分にウルトラハッピーレズビアンロマンスをやって欲しい〜!!!!!
キャスティング妄想するなら今のうちだッッッッ!!!!!!!!!!!!!!! -
Posted by ブクログ
イギリス王室や日本の皇室での出来事を思うと、全くの“ファンタジー”というわけでもないかなと思える作品。
イギリス王子の皇室離脱や、好きな人と結婚したはずなのになぜか最後まで国民の理解を得られなかった日本のプリンセス…。でもしっかりとどちらも自分の思うままにできたという部分で、このお話もファンタジーではないと思った。
というか、この作品は2016年にトランプが当選しなかった場合のwhatif的に見ることができるほど、背景は現実的。作中で語られる映画や音楽も実際にあるものだし、2人のダンスシーンで描写されてるエルトン・ジョンの「Your Song」は思わずかけながら読んでしまった!
正直、私は前半のラブラブぶりは少し辛かった。というのはこれが男同士のラブシーンだからというわけではなく、私がアセクシャルだから。
前半の雰囲気はまるで「僕の名前で君を呼んで」という感じで、これが最後まで続いたらどうしようかと思った。(そんなわけない)
しかし、後半の選挙あたりは一転めちゃくちゃアメリカ!まるで「スキャンダル」みたいな感じ!
2年前のトランプvsバイデン戦を思い出してワクワクしちゃった。アメリカの政治は全く関係ないのに、「あ〜、●●州取られた〜!」「●●州は取ったぞ!」ってめちゃくちゃやきもきしたのを思い出した笑
最後の展開を見ると、世界に認められたのは男同士であり、レズじゃなかったからだろうなという現実感もある笑
本書の中で印象に残ったのは、登場人物たちが自分らしくいることを制限されることに対して、この世で最も酷いこと、と考えいること。
日本では、比較的社会的役割の方が重んじられ、自分らしさは二の次となる価値観の国だから、そんなの日常茶飯事ですが?と。
日本でこんな事件が起こったら、多分一定層が女王のような価値観だろうなと、絶望的な気持ちになる。
アメリカでは大ヒットした作品だが、イギリスでも同じように評価されたのかな?