林啓恵のレビュー一覧

  • 赤と白とロイヤルブルー

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    先に映画をアマプラで観て、あまりに良すぎて原作も読みました。他の方も仰ってますが私は映画が先で良かったかな。
    原作小説はとにかく登場人物が多いし政治や人物のバックボーンも細かく描かれてるので飲み込むのに時間がかかります。
    それでもややこしさとか取っ付きにくさはあまり無くて、若い主人公2人を中心にフランクな会話が多くてメールのやり取りも読めるので意外と読み進めるのには苦労しなかったです。

    映画はほんとに優秀な(原作の)エッセンシャル版という感じで、これだけでも十分だけど作品やキャラクターへの解像度を上げたいなら原作も絶対読んでほしい!

    個人的には映画でアレックスが母にカミングアウトするシーン

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    2023年11月22日
  • 沼の王の娘

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    拉致監禁犯の男とその被害者の間にできた子供の話。男から逃げ、大人になり、結婚し子供ができた後、父が脱獄してきた。
    ヘレナと父との心理戦。ヘレナが父を追い詰める様子、沼での暮らしが交互に描かれ、緊迫した状況を作り出す。沼での子供時代を通して、ヘレナがどうして今のヘレナになったかが、わかる。
    父の行動を読む娘、娘の行動を読む父、追い詰めるところ、追い詰められるところはかなり白熱していて、ハラハラしっぱなしだった。

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    2023年10月21日
  • 明日のあなたも愛してる

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    ネタバレ

    ハッピーエンドで良かった!

    自分探し中で母親から離れてニューヨークに来たオーガストと1970年代から現代の地下鉄に迷い込んだジェーンのラブロマンス。
    メインの恋愛以外にも登場人物それぞれの生き方、家族との関係が描かれている。

    この作者の2作目。翻訳ものなので仕方ないが、前作同様割注が多く、都度読む手が止まる。読み始めたときは最後まで読み切れるか不安だった。

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    2023年10月10日
  • 赤と白とロイヤルブルー

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    以前読んだ、イギリス人作家のBL作品「ボーイフレンド演じます」に続いて、アメリカ人作家のBL 作品を読んでみました。
    共通するのは、どちらも分厚い‼️
    でもイギリスの文化や社会情勢が会話の至るところに盛り込まれた前者に比べて、後者の作品はとても読みやすかったです。悪者が分かりやすく存在し、それを愛、友情の力で乗り越えていく‼️めちゃめちゃベタで都合のよすぎる展開ではありますが、単純に面白かったです‼️

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    2023年10月08日
  • 本と私と恋人と

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    主な登場人物が全員、本が好きという小説。主人公は、ニューヨークで活躍する文芸エージェント。最愛の妹が第三子を妊娠中。出産で大変になる前に、二人で旅行しようと誘われる。旅行先の田舎町での1ヶ月。仕事中毒の姉を心配する妹が用意したチェックリスト。まごうかたなきロマンス小説で、ラブシーンが多すぎる気がするけれど、ヒネリが聞いた会話が面白い。本好きに悪人はいないよね、って、気分になる。

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    2023年09月04日
  • 赤と白とロイヤルブルー

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    ネタバレ

    アメリカ大統領の息子と英国の王子の恋のお話。

    表紙のかわいらしさと、イギリスのお話がよみたいなーと思って購入したらアメリカの本だったという一冊。
    基本、アレックスとヘンリーのラブコメを楽しむ恋愛小説なんだけど。アメリカ大統領選挙の風景や、政治的なやり取りや、イギリス王家の確執や、それぞれの家族の物語や、、、とにかく人間関係の色々が盛り込まれていて、面白い。
    どうやら映画になってるらしいので、そっちも見てみようと思う。2時間とかで収まるのかな?というくらい原作は盛沢山。

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    2023年08月27日
  • 明日のあなたも愛してる

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    レズビアンタイムトラベルもので、地下鉄に捉われた好きな相手を救うというもの 様々なクィアと人種が入り混じる今の時代の作品 現代のアメリカの生活感がパンケーキの香りと共に漂ってくる

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    2023年08月17日
  • 沼の王の娘

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    ネタバレ

    被害者のその後を描いた作品(ルームとか、棺の女とか)が好きで結構読んでるのですが、少し毛色が違って、被害者の娘さんのお話。ややオオカミに育てられた子ども系の要素あり。

    ヘレンがリアリティがあって、本当に存在するこんな背景を持つ人かと思うほど。両親に対する冷静な評価と、拭いきれないこもごもが丁寧に描かれていて、キリキリしながら読みました。
    父親が母親を(逆も同じだけど)軽んじている家庭で子どもが育つことの怖さがさらっと描かれていてゾワっとしました。それでも幼いヘレンが良いと思うことをしようとする逃走の場面がとても良い。クライマックスよりも心に残る。

    それにしてもこれは、もはや犬小説。。自然と

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    2023年08月01日
  • 赤と白とロイヤルブルー

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    ロマンス小説か。BLか。と読み出せば、ロマンス小説だしBLなんだけど、アメリカ大統領の息子アレックスとイギリスのヘンリー王子のロマンスに並行して大統領選挙が絡んでくる。物語はアレックス目線で進んで行くので大統領選挙側からして、息子とイギリス王子の恋愛なんて、ちょっと待ったどころの話ではない。この2つの事象が絡み合って物語が進んでいく中で、肌の色や国籍、性別やパワハラ問題なんかもさらっと絡んでくる。二人の甘くて苦いだけではないところが面白くてどんどんページをめくってしまう。そしてそんな一筋縄では行かない恋をサポートする周りの人々がとても魅力的で楽しい。いや、クレイジー。予告動画が出ているが、映画

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    2023年07月12日
  • 明日のあなたも愛してる

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    ウルトラハッピーレズビアンロマンス小説!!!!!
    650ページ越えを感じさせないぐいぐい読ませる筆力、時代を的確に捉える描写、そして魅力的なキャラクター!!
    最高でした……!!!!!!!
    作者誰!?と思ったら『赤と白とロイヤルブルー』の人!?
    貴方でしたか!!!!!!

    ロマンス描写が(私にとっては)大分濃厚で途中お腹いっぱいになりかけたが、レズビアンロマンス小説がまだまだ少ない世界なのだから、これくらいやるのは当然っしょ!?という姿勢がほんとに推せる……。
    好きなシーンは色々あって決められない!!
    でも敢えて挙げるならやっぱりオーガストが恋に落ちた瞬間かな。
    とてもとてもロマンチックで天を仰

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    2023年07月09日
  • 本と私と恋人と

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    本屋で目に留まり、表紙とあらすじを見て購入。
    主人公文芸エージェントをしてるというのも気になった。
    ロマンス小説を読むのは初めて。

    最悪な出会いから始まるラブコメ。
    掛け合いやジョークに慣れずにちょっと戸惑うが、そこがいかにもアメリカらしいなと思う。

    妹への愛、本への愛、仕事への愛、ニューヨークへの愛に溢れた主人公ノーラのことをどんどん好きになった。
    特に姉妹のお互いを想う気持ちが素敵だった。

    ハーピーエンドで終わると分かりつつも、恋愛模様や姉妹愛に嬉しくなったり、悲しくなったりして、初めて読むロマンス小説はとっても楽しめた。

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    2023年06月11日
  • 赤と白とロイヤルブルー

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    主人公が変な恋の駆け引きをせずに
    自分の感情に素直で大好きになった!
    登場人物達が人間らしくいろんなキャラがいて
    どんな映画が好きかなど細かい設定があって面白い。
    長めなので根性が必要。。。

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    2023年04月01日
  • 湖は知っている

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    アーデンはこの男を好きになるきっと

    それはお約束のようだったけれど、真犯人にはびっくりした。その可能性には気がつかなかった。残念……

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    2023年02月23日
  • 赤と白とロイヤルブルー

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    イギリス王室や日本の皇室での出来事を思うと、全くの“ファンタジー”というわけでもないかなと思える作品。
    イギリス王子の皇室離脱や、好きな人と結婚したはずなのになぜか最後まで国民の理解を得られなかった日本のプリンセス…。でもしっかりとどちらも自分の思うままにできたという部分で、このお話もファンタジーではないと思った。

    というか、この作品は2016年にトランプが当選しなかった場合のwhatif的に見ることができるほど、背景は現実的。作中で語られる映画や音楽も実際にあるものだし、2人のダンスシーンで描写されてるエルトン・ジョンの「Your Song」は思わずかけながら読んでしまった!

    正直、私は

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    2022年07月07日
  • 沼の王の娘

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    挿入話のアンデルセン童話「沼の王の娘」は、アンデルセンらしく一癖も二癖も読みようによって変わる、およそ“童話”らしくない物語。
    その物語を副旋律として作家は現代の問題点を「束縛という最強の暴力の中から生まれた娘」の話を創作した。
    ネイティブアメリカンのような生活を描き、あたかもアイデンティティの相違を理由としているように見えても、実は一人の男のエゴから生まれた悲劇であることを描き忘れてはいない。
    生まれた娘は、与えられた環境の中でしか判断できないことから当然に善悪の理解は世間と相違する。前半の「ふりかえり」は、そういった意味からとても重要な悲劇の描写。

    物語の後半に入り、大切な家族を持ったこ

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    2022年06月17日
  • 赤と白とロイヤルブルー

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    アメリカ大統領の息子とイギリスの王子。二人のライバル同士の関係が予想外に変化していく……!どのキャラクターも個性豊かで素敵です(^-^)

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    2022年02月07日
  • 欺きの仮面

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    ドレックスとジャスパー、反対の立場にいながら似ている所もありそうに感じる。表向きは全然違うのだけれど。
    それにしても完全な別人格になれるのだろうか……見る側の思い込みに係る部分もあるかもしれない。う~~それはそれで恐ろしい。

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    2022年02月06日
  • 赤と白とロイヤルブルー

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    アメリカ社会や政治、特に大統領選挙の熱狂がすごく伝わってくる。おもしろい!
    イギリス王室の描き方はちょっとステレオタイプでは?と思った。

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    2022年01月23日
  • 赤と白とロイヤルブルー

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    初の女性アメリカ合衆国大統領の息子と、イギリス王室の王子。不仲だったはずの二人が国の為に親交を深めるところから始まるラブロマンス。
    ビッグカップルによるスーパーハッピーエンドで頭を空っぽにして楽しめる。けど決して中身がないわけじゃなく、ビッグカップルで各々の立場があるからこそ、各々の人生やルーツについての描写と解釈があり、周囲の影響因子についても楽しむことができた。勿論、国のしがらみがあり、政治の陰謀と駆け引きもあり...。
    そして万国共通、母は強し。

    それにしても小さい頃に王子様とお姫様のラブロマンスにときめいた自分が、王子様(みたいなもの)と王子様のラブロマンスにこんなにときめく日が来よ

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    2021年11月04日
  • 赤と白とロイヤルブルー

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    翻訳物の読みにくさはあるものの、2人のロマンスが丁寧に描かれていて、ちゃんとハッピーエンドで、気持ちが明るくなる本だった。ヘンリーもアレックスも大好きだけど、周囲の女性陣が本当に魅力的。女性初の大統領とか、ほんと豪胆でカッコ良い!世の中から差別は簡単にはなくならないだろうけど、こんな未来が待ってるといいなと思いながら、私たちが自らの手で選び取らなければならないのだとも感じました。

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    2021年05月16日