林啓恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ長期間少女を誘拐監禁した罪で服役していた囚人が脱獄し逃走。
誘拐監禁されていた間に生まれた娘のヘレナは、過去を封印して生きてきたが、父親が自らの家族と生活を脅かしに来るものと分かり、対決することを決意する。
アメリカの原野で繰り広げられる追跡劇と息を呑むアクション…と思って手に取ったが、そっち側の描写は意外と少なく、文明をほぼ知らずに育っていった主人公の少女時代の描写と、ネイティブアメリカンの文化を踏襲して生活するが、歪んだエゴで主人公の母(誘拐された少女)や主人公に暴力をふるうトチ狂った父親の生き様、苦しみ抜いて生きた母親の人生、父親から逃げ切った後の文明生活と苦労などを複層的に描いていく -
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Posted by ブクログ
うわぁあよすぎた、みんな読もう。
まず設定からして本当に良い。アメリカ大統領の息子と英国の王子の一筋縄ではいかないロマンス+成長物語…まわりの登場人物も個性豊かでとても好き、三人組も六人組も大人たちもみんな魅力的すぎる。
アメリカの大統領選挙などの政治面、性別や人種、セクシュアリティなどの社会面などもしっかり書かれていて、日本のBLによくある受け攻めの特有の性格などもなく、リアリティがあって面白かった。
ふたりのメールのやり取りにもにやにやさせられっぱなしだったし、追伸で歴史上の同性愛者のことばを引用していたのもよかった、素敵すぎる。映画も見たいし、ジェーン・オースティン作品も読みたくなった。 -
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Posted by ブクログ
レズビアンのタイムトラベル・ラブコメ。作者本人が謝辞で書いているのだから間違いない。前作の設定(英国の王子と米国の大統領の息子のロマンス)も大胆だったが、今回は時間を超越したラブロマンス。NYに出てきたばかりの主人公が見つけたシェアルームの条件の一つが「クィアとトランスに偏見のない人」ということで、登場人物の多くが性的マイノリティなのだけど、これだけたくさん登場するとマジョリティかもしれないって気がしてくる。タイムトラベルということで、1970年頃と現在(出版は2021年)で、LGBTQ(1970年代にはなかった言葉だと思う)のおかれている状況の変化を感じる。それでも問題解決には遠いことも確か
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Posted by ブクログ
ニューヨークに来たばかりのオーガストが、地下鉄で出会ったジェーンと繰り広げる、タイムトラベルロマンス。仲間も巻き込み、みんなでパーティーだ!
“すこし不思議”から“素敵な不思議”へ。パンケーキのにおいも、ふわり。
LGBTQ+ロマンスとして、過去から現在に至る有り方から目をそらさずに、しっかり描写し、その上でコミュニティを希望あるものとして楽しく描いている。
前作もだけど、メイン以外のロマンスからも目が離せない。
相手と自分の間の障害をどう乗り越えるかはロマンスの醍醐味だけど、いかに現状を楽しむかも見所。ラジオのリクエストで想いを届けるのは、懐かしいのに新しく感じる。
前作のメールで先人の言 -
購入済み
良かった
すごくすごく良かった。
進めるにつれアレックス、ヘンリー、ジューンやノーラ、キャッシュ、ザハラ、シャーンなど出てくる人が魅力的で楽しくなってくる。
読みはじめは少し続けるのが難しいかな、と思ったけれど、頑張って進めて良かった。あまりにけなげで切なく涙したり、登場人物と同じようにはしゃぐ気持ちになったり、楽しく読めました。
おすすめします。ロマンスがぎゅっとつまっていますよ。 -
購入済み
最高にロマンティック
アメリカ大統領の息子とイギリス王子のロマンス。
周囲に大きな影響を与えてしまう立場にいる二人が、惹かれあい心を通わせていく過程がドキドキしました。
二人のメッセージのやりとりはいかにも恋人らしく、人に見られたら死んでしまいたくなるような内容です。
ロマンティックな現代のおとぎ話だけれど、ロマンスだけでなく人の心の中に残る偏見や恐怖も描いています。
読みながら愛や希望を感じました。 -
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Posted by ブクログ
電子書籍待ってた…!!!
紙書籍発売されてから、すごく話題になってて早く読みたかったんだけど、二見文庫さんにTwitterで質問したら電子版が出るって答えて下さったので、読みたい気持ちを抑えて、ネタバレツイートを避けつつ電子版を待ってたの。
やっと読めたんだけど、評判通り面白かったー!
ロマンスの王道を踏襲しつつ、LGBTQ+小説ということで、そういう葛藤もあるしアメリカやイギリスの政治のこととかも絡んでてて、長かったけど面白く読めた。
これ、映画化決まってるんだねー!楽しみ‼︎
俳優さん誰になるかな〜?
あと、日本版の表紙めちゃ素敵!
アレックスもヘンリーもイケメン(✽˘▿˘✽)
他の国 -
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Posted by ブクログ
今回もリサマリ先生らしい作品でとても良かった!
途中痛々しくて辛いけど、絶対幸せになれるって確信があるから読み進められた。
ヒーローの他にもワンちゃんが大活躍で、可愛くて微笑ましかった。
最後の終わり方も好きだな。
ノンシリーズ。
今回は表題作の他に『無謀な一夜』‘Reckless Night’と『熱を帯びた秘密』’Hot Secrets’が収録されてる。
こちらの2作は二見さんから出てるデンジャラスシリーズの続き。
出版社さんが違っても刊行してくれて良かった!
終わり方が唐突だったから、幸せな続きが読めるのすごく嬉しい(*'v'*)
今回は中編と短編2作なのに、全て山 -
Posted by ブクログ
ある女の子が沼地に誘拐された。彼女は誘拐した男の子を産み、育てた。
その女の子が主人公の母だ。
物語は、主人公の父親が刑務所から脱獄したというニュースを聞いたところから始まる。主人公は娘二人を持つ母親。夫も子供たちも、自分の父親が沼の王と呼ばれた犯罪者であることを知らない。
父親は自然の中で暮らすすべに長け、それを主人公に教えていた。
警察に任されていたら、父親を捕らえることはできない。捕らえることができるのは、私だ。主人公はそう決意する。
主人公の回想シーンと、父親を追跡する現在が混在するのだが。
主人公の一人称で語られる世界の情報の豊かさがすごい。かつてどのように暮らして