丁宗鐵のレビュー一覧
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丁宗鐵(てい むねてつ)
1947年東京生まれ。横浜市立大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科修了。医学博士。79年から81年まで米国スローン・ケタリングがん研究所に客員研究員として留学。日本東洋医学会漢方専門医・指導医。現在、日本薬科大学学長
千利休は来客を茶でもてなしつつ、その表情、所作から相手が何を考えているのかを読み取り、時の武将たちにさまざまな助言をしていたのではないか。私はそう考えています。 ただ単にお茶を飲むだけの場であるのなら、茶道が日本を代表する文化として現代まで脈々と受け継がれることはなかったはずです。 茶の湯はその静寂の中に人間対人間の真剣なやりとりや駆け引き -
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読みやすさ★★★★★
学べる★★★★
紹介したい★★★
一気読み★★★★
読み返したい★★★★
観相学に興味があったので手に取った。漢方治療の専門家である医師が、顔に隠された沢山の情報を医学的なデータとして取り扱っているところが信用度も高く興味深い。
「顔の読み方」については三章にざざーっと書いてあるのみで、やはりモノにするにはそれなりの経験値が必要そうなことがわかる。身近な人物を思い浮かべながら、当たってるな~とか、まさかこのホクロが!とか、占い感覚で楽しめた。
一方で、東洋医学とはなんぞや的なことも紹介されている。
東洋医学での「診る」ことの基本姿勢を、現代の電子カルテばかりを見ている医 -
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高校の部活の先輩に薦められて読んだもの。
先輩は昔から独特な空気感があり、それは医師になってからも変わっていない。
ガチガチの真面目な?医者からしたら「お前そんなもん患者に読ませるなよ」と言うかもしれない本も平気で薦めてくる。
でも、それは先輩の医師人生の中で培われた知見から、読んでおいた方が良いと分類したから薦めてくれたのだと思って真面目に読み切った。
おっさんと漢方の先生の対話型エッセイだろうから、ゆるーく読めるだろうと思っていたら、どうしてなかなか、おっさんはまぁ、役回りもあるだろうから仕方ないにしても、先生の話させる内容がふむふむなるほど!おー!そうかそう言う事だったのか!とひたすら -
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子供は4-5歳くらいまでの時の親の精神状態が良いとたとえ死に別れてもきちんと育つ。
日本に上陸した宣教師たちはカソリックだから仏教や神道に関して寛容ではなかった。お寺や神社を破壊していた。九州に大きな格式のあるお寺がないのは切支丹に破壊されたから。
あと5年もすると飲み薬を飲むだけで癌が治る時代がくる。自分の免疫細胞にがん細胞を攻撃させる。
日本では抗がん剤を製造している会社が力を持っていたので免疫で治す方向にならなかった。
高麗人参は非常に貴重で高価だった、戦国から江戸中期までは輸入に頼るしかなくオランダ船の荷物の3分の2は漢方薬であった。
江戸時代は一般の人の医療に関する関心が今 -
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東洋医学の考え方なのか、元気ギンギンの人を実証、おとなしい人を虚証と呼ぶ考えに馴染みがなく、新鮮と言えば新鮮だが、そのせいで終始怪しいなと感じながら読むはめに。そもそも民間療法で亡くなった人やコーヒー浣腸で癌に負けた人もいるから、軽はずみに「医者を信じるな」などと言ってはいけないのだ。医学を勉強せずに医学を否定する勘違い医療ナルシストが増えていないだろうか。コロナ禍の前、福島原発の放射能あたりからか。
それでも本著は、極端過ぎない部類ではある。西洋医学的にも、おかしな事を言っている事もない、気がする。
交感神経と副交感神経の上手なバトンタッチ。昼寝は1時間以上すると副交感神経のスイッチが入 -
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ネタバレスパイスは体にいい。そして、そのスパイスがたくさん入っているカレーは体にいい。そして、夜食べるより朝食べた方がその効果がある。
ということを細かく説明しているのが本書。
スパイスの薬効成分として、①食欲調整②消化促進作用③寒暑に対する適応力が上がる④抗菌活性作用⑤減塩効果⑥新陳代謝促進効果⑦循環促進作用⑧中枢神経刺激作用⑨自律神経調整作用⑩ホルモン分泌刺激作用があり、それらはすべての人にとってよい効果をもたらしてくれる。
また、漢方の考え方である「証」によると、人には「虚」「実」「中庸」という体質があり、それぞれに合ったカレー生活の注意点などが書かれている。
他にもカレーレシピやスパイスの効用