岡田利規のレビュー一覧

  • 三月の5日間[オリジナル版]

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    マリファナの害のみ。会話をぶち込んできて変身する、その人に。読点がない分ものすごい勢いで加速してくのが戯曲でもわかる

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    2014年08月02日
  • 三月の5日間[オリジナル版]

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    戯曲3作を単行本化したもの。普通、そういうのって読みにくいのだけど、何故かしら、岡田利規のものは読める。あのグダグダと、いらないことまで垂れ流しにするような、あの語り口が好きなのだと思う。読んでいて思うのは、フェーズを幾層にも重ねて、でもそのフェーズは実はちょっとずつ変化していて、ストップモーションしたり、いきなり巻き戻ししたりっていう、あの感じ、脳内をそのまんまポンと戯曲にしたような、あの感じ、だから、きっとあの文章が馴染むんだろうなぁ、あの流れがすっと身体に入ってくるんだろうなぁ、なんて思ったり。ちなみに、表題作「三月の5日間」は小説よりもこの戯曲の方がずっと面白く感じた。(10/5/5)

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    2010年05月15日
  • 三月の5日間[オリジナル版]

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    第49回岸田國士戯曲賞受賞作。

    イラク戦争が起きた、という世の中の風潮なんか露知らず、
    5日間セックスし続ける男女の話。なんと世俗的。

    だけど、書かれた手法が深い。
    すなわち、ポリフォニーとヘテロフォニーの対比・融合。

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    2010年01月20日
  • ブロッコリー・レボリューション(新潮文庫)

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    語り表現が独特で、不思議な感覚だった。
    語り手は自分ではない誰かを、その誰かより
    詳しく、そして一部始終こうしている今も監視しながらその言動をメモしているかのようにつらつらつらと語る。一体どの視点で読めば良いのか、ふわふわぷかぷか、、故に事細かに情景や会話が描かれていても没入しきれず、思考しながら読み進める感覚。
    言葉を選ばなければ、だらだらと続く語り口調が
    個人的には読みづらかった。

    ただ、ブロッコリーレボリューションの
    夏の空気感や異国の地の匂いや湿度が感じられる感覚は好きでした。

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    2025年07月03日
  • ブロッコリー・レボリューション(新潮文庫)

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    ネタバレ

    新しい小説だ、、、どういう気持ちになればいいかわからんというか、正直内容についてはなにも感じなかったんだけれど小説の形がおもしろかった。
    さいごの高橋さんの解説で、「なぜ文庫本には解説があるのか」について、「解説は小説から現実へ徐々に移動していくための心の準備のようなものなのかもしれない」と言っていたのが印象に残っている。

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    2025年05月03日
  • ブロッコリー・レボリューション(新潮文庫)

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    いままでに読んだことのない独特の文体で、途中から癖になる感じです。うまく説明できないけれど、リズムになれてくるというか。

    内容は短編が表題の『ブロッコリー・レボリューション』ほか四編。

    1話目の『楽観的な方のケース』が私は好きでした。

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    2025年04月07日
  • ブロッコリー・レボリューション(新潮文庫)

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     密度の高い小説だった。一方で事細かに描写されていて圧迫感があるはずなのに、どこか軽くて爽やかな文章だった。

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    2025年03月28日
  • ブロッコリー・レボリューション(新潮文庫)

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    意味わからんかった
    けど頭の思考回路がそのまんまに書いてあって、文字でこんなに表現できるのかと思った
    ブレックスファストは好きだった

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    2025年03月12日
  • ブロッコリー・レボリューション(新潮文庫)

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    "知る由もないこと"である他人の心のうちをまるで本人のように語るぼく
    淡々とした語り口が相まって膨らむ違和感
    タイトル買いしたこの一冊、不思議な世界への入り口でした!

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    2025年03月11日
  • ブロッコリー・レボリューション(新潮文庫)

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    文字を読んでいるのに誰かの頭の中で再生されている思い出や過去の振り返りの映像を見ているようだった。
    そのため能動的に読んでいるはずなのに読むことがコントロールできない感じがして少し戸惑ったが、ワンカット(長回し)のような文体の語り口が映画的で、そこも含めて結構楽しめた。

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    2025年03月09日
  • ブロッコリー・レボリューション(新潮文庫)

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    なるほど読んだことのない本。
    自分の枠を広げるためにも新しい刺激を取り込もうと思う。
    なかなか頭が柔らかくならないが

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    2025年02月08日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    能は実際に観た時も分からんかったけど読んでも分からんかった
    狂言は面白かった
    説経説も面白かった
    出家した旦那追いかけ回すなよって思ったけど、私も絶対追いかけ回すタイプ
    浄瑠璃は世話物も時代物も人情味があって面白い
    時代物の戦闘シーンはやっぱり生で観たらさぞ面白いんじゃないかなって思う
    女殺油地獄は胸糞すぎて無理だったでもリズムがすごく良かった

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    2022年02月11日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    我が家から五十メートルばかし行ったところに「口の芝居跡」という碑が立っている。その昔、京・大阪の芝居小屋にかける前、全国から伊勢参りに来る旅人目当てに、ここで演じて評判が良ければ大受けまちがいなしとして、試演される芝居小屋だったと聞く。有名な歌舞伎役者もこの芝居小屋の舞台に立ったこともあって、古市は歌舞伎とは縁が深い。『伊勢音頭恋寝刃』の舞台となった油屋跡では町の若い衆によって小屋掛けの地芝居も演じられた。父は坂東庄雀という名を持つ立女形で、「伊勢音頭」ならお紺、七段目ならお軽というのが役どころだった。

    芸事の好きな人も多かったのだろう、歌舞伎衣装や大道具小道具を扱う道具方や浄瑠璃、義太夫を

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    2016年11月21日