マックス・ウェーバーのレビュー一覧

  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

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    「生活が厳しいものとなったのは」競争に負けずに更に冨を増やそうとする人々が、消費するのではなく、利益を増やすことを望んだからであり、昔ながらの生活様式を守ろうとする人々は、節約しなければならなくなったからである。

    自己確信を獲得するための優れた手段として、職業労働に休み無く従事することが教え込まれたのである。

    カルヴァン派>常に、自分が選ばれているか、それとも神に見捨てられているかという二者択一の問いの前に立ちながら、みずからを絶えず吟味しつづけることで、救いを作り出す。

    規律>世俗的な職業労働についての思想においても採用

    「人はどのようにして自己を知りうるだろうか。観察によってではな

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    2011年08月01日
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

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    『社会学の道はウェバーに通ず』という言葉があるか知らないが(いや、ないよ)、社会学に興味があるならば必読書なんだと思う。というか、面白いから単純におすすめできます。プロテスタントの人たちの考え方が近代の勤労精神と非常に相性がいいんだよね、っていうことを教えてくれます。

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    2011年07月09日
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

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    ウェーバーの本を面白いと思ったことは実はなかった。しかし、中山元訳の手にかかると面白い読み物になってしまう。ウェーバーのキッパリとした物言いにも現実感があり、人柄までもが伝わって来そうだ。

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    2011年01月30日
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

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    近代資本主義を支える心理的原動力となったものは何だったのか?その答えの一つとしてヴェーバーはプロテスタンティズムの禁欲的精神があったと考えた。禁欲とは修行僧にみられるような絶食・座禅といった修行ではなく目的のために他の欲望を一切拝するというものである。そういった精神はルターの提示した天職義務の教義と融合しつつ発展していき、こうしたカルヴァニズムが社会に浸透していった結果、意図せずして産業経営合理的な資本主義を発展させることになった。非常に逆説的ではあるが、近代資本主義というのは、マモニズムへの嫌悪、すなわち、金儲けすることを目的とした重商主義的精神からは決して生まれる事はなかったのだと、そう

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    2010年11月05日
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

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    ◯ 宗教改革のもたらしたもの、とくにルターの業績のうちで後世に最大の影響をもたらしたものの一つが、世俗の職業生活にこのような道徳的な性格をあたえたことである(150p)

    ◯ 神から目に見える形で祝福を与えられているという意識をもって、営利活動に従事することができたし、そうすべきだったのである。(480p)

    ◯ かつては修道院の小さな房のうちで行われていた禁欲が、現世の職業生活のうちに持ち込まれ、世俗内的な倫理を支配するようになった。(492p)

    ★各所で名著として紹介されている本書だが、私には難しすぎた。カルヴァン派、敬虔派、ルター派など、キリスト教の宗派に関する知識が必要だし、文章も難

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    2024年02月04日
  • 職業としての学問

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    表現は激しいが述べられていることは現代にも通じるもの。是非、義務教育を受けなければならない年代の人たちに読んでみてほしい。本書を通じて、学問を学ぶことの意味と限界を知ったうえで、自己判断のもと日々学んでもらえると良い。

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    2024年01月05日
  • 職業としての学問

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    ネタバレ

    自分たちはさまざまな事に手を出して学ぼうとしているが、そんな事はいくら時間があっても無理だ。全部が中途半端になってしまうと教えられました。気に入ったのが、「学問とは自分より後の代がもっと賢くなれるようにするものだ」と言う部分です。

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    2023年08月13日
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

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     過去に何度か挫折したが、今回やっと全てを読み通すことができた。資本主義社会を知るために、『資本論』と並行して本書を読み進めたが、高校世界史、倫理に記載されないキリスト教の宗派が次々と登場し、途中で投げ出したくなったが、そこは耐え忍んだ。とはいえ最後まで読み通せたものの、全体的に理解できたかいうと正直自信はない。ただし、自分にはあまり馴染みのない「宗教」という概念が、他国では社会全体、個人を根本的に変化させるほどの力があることが伝わってきた。キリスト教圏と日本で、仕事、職業の向き合い方が根本的に異なることがわかってきた。今後もおそらく読み返すだろうが、次に読むときには、キリスト教の歴史を詳細に

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    2023年02月27日
  • 職業としての学問

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    5冊目『職業としての学問』(マックス・ウェーバー 著、尾高邦雄 訳、1936年7月 発行、1980年11月 改訳発行、岩波書店)
    社会学者として名高いウェーバーが、1919年1月にミュンヘン大学で行った講演のテキスト。
    職業として学問に従事することを志す人間に対し、ドイツにおける職業としての学問の現状、そして学問に専心することへの心構えを説く。
    ナチ党成立の前年に行われた本講演。まだ自由の気風が独にあったのだ。

    「いやしくも人間としての自覚のあるものにとって、情熱なしになしうるすべては、無価値だからである」

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    2023年01月27日
  • 職業としての学問

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    ネタバレ

    ・何事も忘れて対象の物事に熱中できる人が学問に向いている・・・。その通りだと思う。
    ・「霊感」→情熱があり、運があり、研究を怠っていない時に与えられる。
    ・学問だけでなく、芸術やビジネスにも通じる。
    ・「仕事」→自分を滅して専念するもの →自分の名を売る×
    ・概念、永遠の心理は移ろいゆくものではない。

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    2023年01月01日
  • 新装版[現代訳] 職業としての学問―格差が身近になった現代に「働く意味」をいかに見出すのか

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    難しかった…!とても分かりやすく書いてくださっているのはわかるけど、それでも難解で、え、今何が言いたいの?要するにどう言うこと?となってしまった…。これはもちろん訳者さんのせいではなく、私の教養不足のせいです。
    ただ何度か理解できた瞬間もあったし、教師のあり方なんかは本当に仰る通りだなと思って、教師や教師になろうとする方にぜひ読んでもらいたいなと思った。

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    2021年06月09日
  • 職業としての政治 職業としての学問

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    第一次世界大戦が終わった時期の、マックスウェーバーの講演を収録した作品。

    当時の状況をわかっていなかったので、理解するのが難しかった。

    期間を置いて再読したい。

    職業としての政治について
    →政治家の累計や各国の特徴や歴史を丁寧に説明。
     政治家には、信条だけではなく、自分が行ったことに対する責任を感じながら成熟すべき。

    職業としての学問
    →学者は価値判断と事実判断を区別し、事実判断に基づき語ることが大事であり、それによりがくせいの考え方が育っていく。

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    2020年06月25日
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

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    プロテスタンティズムの「禁欲倫理」から、近代資本主義が生まれたとする。
    宗教と労働、資本主義の関係性を解説した書籍。

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    ドイツでは、経済的に発達した地方でプロテスタンティズムが信仰された。
    プロテスタンティズムとその信徒の特徴は以下。
    ・私的な生活から公的な領域まで、広く信徒の生活を規制する。
    ・教育熱心で、高等教育を受ける人の比率が高い。
    ・近代資本主義との親和性が高い。信者の大多数が商人層の出身であり、傑出した実業家も誕生している。

    ベンジャミン・フランクリンは「正直であること/勤勉であることは、信用を築く上で有益だから、美徳である」とした。
    こうした功利主義的な「

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    2020年05月06日
  • 職業としての学問

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    ウェーバーによる1919年1月の講演。時は第一次大戦直後。ドイツは敗戦、革命、飢餓の混迷の只中にあった。解説によると、ウェーバーは愛国的な人物であったらしいが、この時代背景を考えると本当に気合のこもった講演である。講演ゆえに、勢いに任せたような面白さもある。

    学問と政策の違いが説かれ、学問は主観的な価値判断から自由でなければならず、教師は政治的立場を生徒に押し付けてはならないとされる。一方、この講演は学問と言うより政策の口調で語られている。しかし学問はそれ自身が知るに値するものかどうかという前提については答えることができない、と言うのだから、学問の意義を語るには政治の言葉を用いるしかないのは

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    2018年11月05日
  • 職業としての学問

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    語り口からM.ウェーバーという人間に親しみを感じられた。こんなに熱い人だったのか!と。
    翻訳者は読みやすさをかなり考えたというからその努力のたまものだろうか。本当に大学で彼の講義を受けてるみたいな気分になった。
    ☆学問は工場で何かを作るときみたいにただ決められた製法にしたがって進められるものではないよ。作業と情熱が合体した時に生まれる。でも、その思い付きが降ってくるのは予期しないときだったりもする。
    ☆政治家の街宣は批判を受けるけど大学の講義室は基本的に傾聴者のみが集まるし力関係もあるからなおのこと教師は自分を律しなければならない。
    ☆教師の一番大事な仕事は生徒に「都合の悪いこと」を認めさせる

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    2016年04月09日
  • 職業としての学問

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    ネタバレ

    ザッヘ(日々の仕事)に帰れとのこと。学問を何かの為に用いようとするものに進歩はない。現在でも通ずる普遍性をこの文章は持っている。

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    2015年01月12日
  • 職業としての学問

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    昭和初期くらいに翻訳されており、分かりにくい日本語が多く、理解できない部分もあった。しかし、内容は普遍的な内容で、今読んでも不足のない、ためになる内容だった。学校の先生といわれる人や大学で教鞭をふるっている人たちにはぜひとも読んで貰いたい内容だった。

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    2015年12月03日
  • 職業としての学問

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    by同志社雑誌推薦→page32まで

    仕事(ザッヘ)職業への献身の必要ーーー個性も自我も没却して仕事ザッヘに献身することが、その仕事の達成を通じて永遠の個性ある自我を生かす道である。
    (あとがきより)

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    2014年08月04日
  • 職業としての学問

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    『職業としての政治』がよかったので読んでみたのだが、コチラは馴染めなかった。おそらく書物としての価値はあるのだろうけど、例示があまりにも宗教に偏りすぎていて、どうにも理解しづらい。内容も、いわんとしていることはなんとなくわかるのだけれど、ただ一概に正しいとはいえない気もする。たとえば、学問と政治を分離せよというが、もちろんそれは間違った主張であるとまではいえないけれど、ある事柄を教授するという時点で完全に中立ではないのであって、それは見方によっては政治的なのだから、もうちょっと具体的に述べてくれないと、たんなる空理空論に終わってしまう。『政治』のほうは当事者ではないから反論も思い浮かばなかった

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    2014年04月06日
  • 職業としての学問

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    ネタバレ

     文章が硬く読みにくかった。しかしそれをかみ砕き、納得し理解できたとき、共感と感動を覚えた。わからない部分もあったが、読んで身に付いたものがあると思う。

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    2014年03月16日