マックス・ウェーバーのレビュー一覧

  • 職業としての学問
    ようやく読めた。一読のみでは内容を十分に理解しているとは到底言えないが、以下、現時点で読み取れたことを記載しておく。
    旧訳の序(p.85~)によると、本書におけるウェーバーの主張は主に3点である。1点目は生計の資を得る道としての学問の現状、2点目は職業としての学問にたいして人々(特に教師および研究者...続きを読む
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    プロテスタンティズムねは禁欲的な倫理が、資本主義におよぼした影響を考察したすごい本。
    宗教と経済の関係性を考えさせられた。
    このプロセスがあるから外国は大学等に寄付というのが、多いのだろうか。
    よくわかんない所も多かったけど、面白かった。
  • 職業としての学問
    マックス・ウェーバー(1864~1920年)は、ドイツの政治・社会・経済学者。社会学の第二世代を代表する学者で、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」(1905年)は、社会学の名著として有名である。
    本書は、著者が死去する前年の1919年1月にミュンヘンで大学生向けに行われた講演(更にパンフ...続きを読む
  • 職業としての学問
    マックスウェーバーの講演。トレルチがキリスト教絶対主義の蓋を外し、宗教の多元性を明らかにすることによってひらけてきた新しい価値観。その影響を大いに感じさせる理性と実存を峻別させるような一冊。教師と指導者は別であると。信仰や実存的生は学問の延長にあるものではないときっぱり言い切るところは気持ちいい。
    ...続きを読む
  • 新装版[現代訳] 職業としての学問―格差が身近になった現代に「働く意味」をいかに見出すのか
    職業としての学問、をとても分かりやすく読むことができた。その後、気になった箇所を岩波文庫版で読み直すことで理解が深まる。
  • 職業としての学問
    以前読んだものが意訳(現代意訳?)が激しいものだったので、機会もありこっちの方を。
    旧訳序文でも述べられているように、言ってることは情勢・学問への姿勢・教えることへの姿勢に分けられる。
    個人的には、終盤に何かもうひとつ主張しているような気がするけどその辺は何を言っているのか(具体例を述べてただけなの...続きを読む
  • 職業としての学問
    現代風に言えば職業指南書であり、人気シリーズ『職業としての~』といったところか。

    マックス・ウェーバーの学生向けの講演が基となっており、活字メディアが主だった当時、本講演は職業選択をするうえで非常に有益であったと推察できる。氏は、学問を生業、仕事、志の側面で語っており、米国事情との独対比、顧客視点...続きを読む
  • 職業としての学問
    想像以上に面白い本。古くて 例示がわかりにくく、展開が変わりやすい

    最後の「知性の犠牲」については 理解度が低いので、再読時に 確認する。「学問の意味、役割は何か」が テーマ
  • 職業としての学問
    学問についての情熱的講義録邦訳。第一次世界大戦後にドイツで行われた講義だそうだが、ここで指摘される問題点はこんにちの日本に至ってもまるで改善されていない。一般に「世間に甚大な影響を与えた書物」を名著と呼ぶそうだが、それではこの本は名著とは呼べないのだろうか。そんな暗澹たる気持ちにすらなる。しかし私も...続きを読む
  • 職業としての学問
    入門書を読んでぜひ原書を読みたいと思った本。やはりびびっと来た。ウェーバーさんとハーバマスさんは社会の視点として個人側に対比させて読んでいきたい。
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    すべてのキリスト者にたいして、できる限り多くの利益を獲得するとともに、できる限り節約するよう戒めなければならない。しかしその結果はどうなるかというと、富が蓄積されるということなのだ。
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    「ところで労働はそれ以上のものである。何よりも、神が人間の生活の自己目的として定められたものなのだ。」

    カトリックやピューリタン、そしてプロテスタント等様々なキリスト教派の観点から「労働」を考察した本。
    なぜ、という原因の部分から深い洞察が見受けられる。

    日経BPの本は翻訳が程良く読みやすいが、...続きを読む
  • 職業としての政治 職業としての学問
    プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神が面白かったので読んでみました。

    マックス・ウェーバーの2つの講演を基にした「政治」と「学問」に関する論考。

    「職業としての政治」より、「国家」とは正当な物理的な「暴力」の行使を独占することを要求し、それに成功している唯一の共同体と定義。いきなりイン...続きを読む
  • 職業としての学問
    ウェーバーの有名な短い講演の邦訳。
    ウェーバーの文章は難解らしいと聞いていて、確かに気を抜くとすぐに右から左へ文字が流れて行ってしまうが、集中して読めば言いたいことがはっきりしているし面白かった。

    まあ、電車の移動時間など軽く読む程度にオススメですね。
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    近代資本主義の成立を人々の内面から推し進めていった資本主義の精神と禁欲的にピュウリタニズムとの関係を社会学的に追求したもの。
    以前に岩波文庫版も読みましたが日経BP版のほうが読みやすいです。ただ岩波文庫版は解説が充実しており、その解説と今回の日経BP版の本文を併せて読むのがよいかと。

    主な内容は、...続きを読む
  • 職業としての政治 職業としての学問
    学生の頃無理矢理読まされた時には、何の感興もなかったが、歳を経て読むと、気付かされる事が多い。
    勿体無かったと思うが、そんなもの。
    中山訳の読みやすさも手伝って一気に読める。
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    以前岩波文庫の難解な翻訳で挫折したため、日経BP版で再読。

    冒頭第一節には、
    「カトリックの支配というのは極めて穏やかで形式的な支配であったのだが、プロテスタンティズムの支配は家庭内の私的な支配から、職業的な公的な生のすべての領域にいたるまで、考えられるかぎりで最も広い範囲にわたってしんとの生活の...続きを読む
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    「生活が厳しいものとなったのは」競争に負けずに更に冨を増やそうとする人々が、消費するのではなく、利益を増やすことを望んだからであり、昔ながらの生活様式を守ろうとする人々は、節約しなければならなくなったからである。

    自己確信を獲得するための優れた手段として、職業労働に休み無く従事することが教え込まれ...続きを読む
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    『社会学の道はウェバーに通ず』という言葉があるか知らないが(いや、ないよ)、社会学に興味があるならば必読書なんだと思う。というか、面白いから単純におすすめできます。プロテスタントの人たちの考え方が近代の勤労精神と非常に相性がいいんだよね、っていうことを教えてくれます。
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    ウェーバーの本を面白いと思ったことは実はなかった。しかし、中山元訳の手にかかると面白い読み物になってしまう。ウェーバーのキッパリとした物言いにも現実感があり、人柄までもが伝わって来そうだ。