マックス・ウェーバーのレビュー一覧

  • 職業としての学問
     ドイツの社会学の巨人、マックスヴェーバーが1917年にミュンヘンで講演した際の記録。自分が拾ったトピックとしては、導入としての「学者という職業の実際」、「学問=主知合理化の意味するところ」、「学問の限界」、「日々の要求」に大別できるだろうか。どれも興味深く、今なお通用する考え方であると感じたし、こ...続きを読む
  • 職業としての学問
    科学の限界、宗教の限界この2つを明らかにすることによる、生き方の提案。
    科学万能主義が蔓延る21世紀を生きる私たちだからこそ、改めて立ち止まって考えたい内容。
  • 仕事としての学問 仕事としての政治
    「指導者による体験の伝達を望む学生」に対して「教師による事実の伝達を通した思考こそが学生の仕事である」という説教は、同時に大学と教師の腐敗にも一石を投じており、新自由主義による大学の競争主義・暗記型の教育・人文科学軽視などの教育問題が見られる現代にも示唆的であった。
  • 職業としての学問
    社会学の泰斗、その晩年の講演。

    端的にまとめられた学問を取り巻く状況や今日的な意義、そして私たちのとるべき態度といった内容から、(本人は拒否するだろうが)学者でもあり、教師でもあり、指導者でもあったウェーバーの偉大さに感心するばかり。

    世界が魔術から解放されたとき、再び神々があい争う時代に(神話...続きを読む
  • 職業としての学問
    職業としての学問は、
    10年後、20年後、50年後には知識として古くなる。
    つまり、常に進歩、前進することを前提にしていて、そうゆう宿命にある。

    「われわれ学問に生きるものは、後代の人々がわれわれよりも高い段階に到達することを期待しないでは仕事をすることができない」


    かつ、
    価値があるというこ...続きを読む
  • 職業としての学問
    主な論点・フレーズ:

    ①「大学に職を奉ずるものの生活は すべて僥倖の支配下にある」(才能の支配下ではない、ということ。使命は学者+教師という二重性に満ちている。適任者とコンクラーベ…)
    ②「心構え(専心の必要性)」(情熱なしになし得る全ては無価値である。情熱による「霊感」は学者にとって決定的。作業...続きを読む
  • 職業としての政治 職業としての学問
    すごいよくてびっくり。
    昔読みあさっていた、「欧米(特に欧)の昔の偉人が書いた、哲学感も含めた、人生への指南書」の一派といえると思う。
    max weberとやらが好きになった。
    なんどでも読み返したい本。
    買うか?自炊するか?考え中。
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    文句なしの名著。
    前半で、ルターがべルーフという言葉を職業として使い始めたというくだりは、一体何がいいたいのだろうと思っていた。
    しかし後半に入り、そうした土台も含めてプロテスタンティズム(ここでは代表としてピューリタニズム)が現代の資本主義の精神を形成していく過程では、その鮮やかすぎる分析に敬服す...続きを読む
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    古典、さらには宗教とベースとなる知識に自信がないので敬遠していましたが、大変読みやすかった。最近の下手な経済読本より分かり易いと思った。

    技術、商業の教育を受けた人にプロテスタント的な性格の人が多いという著者の素朴な発見から本書はスタートする。

    資本主義において生産性を向上するため古来から出...続きを読む
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    キリスト教の精神について、私には共感できることは少ない。「獲得した富は、子どもたちに残してはならない。自分で働いて富を蓄積するという道徳的な善行を行う機会を奪ってしまうから」…それぐらいかも。

    彼らとコミュニケーションする中で、思想の根底にあるものを感じることができるかも。それは面白そうだ。他人の...続きを読む
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    資本主義の精神と言うのは功利主義的な商人気質から来るものではなく、節制と禁欲に励むプロテスタンティズムの倫理から生まれて来たのだということを解き明かした名著。自己啓発ブームにより、誰もが仕事で理想と自己実現を得ることを強いられる近年において、こうした「天職」という概念がどこから来たものなのか、かつて...続きを読む
  • 職業としての政治 職業としての学問
    1919年、第一次世界大戦敗北、ワイマール共和国成立など動乱の渦中にあったドイツにおいて、ウェーバーは革命の余熱が冷めない学生の要請を受け、「職業としての政治」「職業としての学問」というテーマの演説を実施しました。
    本書はその演説内容が記されています。

    「情熱が『仕事』に役立つものとして、仕事...続きを読む
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    社会学を専攻されていた皆様はご存知の「プロ倫」が、日経BPで復刊!
    岩○文庫版よりも確実に読みやすくなっていると思います。

    「近代の資本主義の精神を構成する本質的な要素の1つ、そして単にそれだけでなく近代の文化そのものを構成する本質的な要素の一つは、『天職』という観念を土台とした合理的な生活態...続きを読む
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    この本を読むにあたり、予め「プロテスタンティズム~が分かる本」で読み方の基礎を得た上で、挑んだ本です。 翻訳も良いのか、とても読みやすい。同タイトルの文庫本を持っていますが、そちらより読みやすかった。
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    昔、岩波文庫で読もうとして、あまりに難しさ(?)にまいって、ざっと斜め読みすることになったが、資本主義ってなんだろうと改めて考えるにあたって、再チャレンジ。

    中山元さんの訳文は、圧倒的に読みやすくて、なんかやっと議論についていくことができる感じがした。

    一方、この本の面倒さ、読みにくさの一つは、...続きを読む
  • 職業としての政治 職業としての学問
    「職業としての政治」は、30年以上前に読んだことがあって、強い印象をもった。

    なんとなく中山元さんの訳で、初めて読む「職業としての学問」とともに、読んでみた。

    「職業としての政治」については、驚いたことに、読んでいて覚えているところがほとんどなかった。わたしが覚えていたのは、政治という職業と倫理...続きを読む
  • 職業としての学問
    職業倫理本の体をした自己啓発本な気がした笑

    「いやしくも人間としての自覚のあるものにとって、熱なしになしうるすべては、無価値だからである。」

    「作業と情熱とが――そしてとくにこの両者が合体することによってーー思いつきをさそいだすのである。だが、思いつきはいわばその欲するときにあらわれる。それはわ...続きを読む
  • 職業としての学問
    もっと早くに読めばよかった。それに尽きます。大学に入る前に読めばよかった。

    ただ大学でそこそこ勉強に励んで卒業し、社会人なるものも経験した今読むと、「あの先生もこんな思いで教壇に立たれていたのかな」とか「人生のどこかでアカデミアにはもう一度戻りたいけれども、その時にこんな覚悟を改めて持っておきたい...続きを読む
  • 新装版[現代訳] 職業としての学問―格差が身近になった現代に「働く意味」をいかに見出すのか
    ウェーバーが1917年に行った講義を現代のビジネスパーソン向けにアレンジされたのが本著。かなり意訳のようで、原本とは内容が多少異なるらしい。

    100年経っても、人間が悩むこと、悩むが故に起こす行動や依存してしまうものも同じである事に驚いたと共に笑ってしまった。

    自分の人生に責任を持つことを恐れて...続きを読む
  • 仕事としての学問 仕事としての政治
    二つの講演1917年「職業としての学問」
    1919年「職業として政治」を邦題変更新訳版。
    支配三類は合法的支配、伝統型支配、カリスマ的支配。
    10年後再び会おうと締めくくりも1920年没
    ドイツは第一次世界大戦敗北で多額の賠償金で苦しみ1929年10月世界大恐慌後扇動的演説と暴力装置を用いた
    カリ...続きを読む