マックス・ウェーバーのレビュー一覧

  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

    Posted by ブクログ

    資本主義の起源をプロテスタントの職業倫理の中に見出すという理論を展開する社会学者ウェーバーの有名な著書。著者も言及しているように、あくまで宗教的な影響が資本主義の出自にどの程度寄与しているかを考察しているに留まり、資本主義の本質の一端を明らかにしたに過ぎない。また肝腎の、当初神への信仰から産まれた資本主義の精神がその後いかにして世俗的で現世的なそれへと移行していったかについては詳らかでない。あまりにも議論されてきた理論で新鮮味に欠けるけれどやはり鋭い着眼点と意外性のある結論においては傑出している理論なのかも知れないと思った。

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    2014年01月18日
  • 職業としての学問

    Posted by ブクログ

    学問への厳しい態度が伺える。ただし学者は専門分野に閉じこもるべきだというのはあまり納得できない。学際的なことも大事だと思うが。

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    2013年06月11日
  • 職業としての学問

    Posted by ブクログ

    90年前の講演をまとめたものだが、これだけの内容を一度聴いただけなら分かりにくいだろうと思った。

    学問の分類や役割説明が丁寧でした。
    価値についても主観的にならないようにしてるようだったが、意図が先行している気がした。

    高揚する聴衆に客観的な論理から選択肢を与えて、考え方のバランスをとらせようとしていたのだろう。

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    2013年02月01日
  • 職業としての学問

    Posted by ブクログ

    この場合の職業はドイツ語のBeruf(英語のcalling)で、神に召喚される、使命という意味合いがある。学問はドイツ語のWissenschaftで、科学であり、そして知識の体系化といった意味合いもあると思う。
    ウェーバーの回りくどい話し方に苦戦するが、ドイツ思想をしっかり学んでから読み返すと、すごく含蓄あると思うかも。

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    2023年01月27日