職業としての学問

職業としての学問

ビジネス・実用
550円 (税込)

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第一次大戦後の混迷のドイツ。青年たちは事実のかわりに世界観を、認識のかわりに体験を、教師のかわりに指導者を欲した。学問と政策の峻別を説くこの名高い講演で、ウェーバーはこうした風潮を鍛えらるべき弱さだと批判し、「日々の仕事(ザッヘ)に帰れ」と彼らを叱咤する。それは聴衆に「脅かすような」印象を与えたという。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    職業としての学問
  • タイトルID
    :
    420466
  • ページ数
    :
    91ページ
  • 電子版発売日
    :
    2017年01月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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職業としての学問 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    学者は文献の一字一句の解釈を命がけでやらなければならない。こうした作業に集中し、魂も込めることができないものは学者に向いていない。ということが書かれていた。

    0
    2026年08月16日

    購入済み

    素晴らしい訳

    講談社の新訳がひどかったので岩波の旧訳を顧みた。岩波のほうが圧倒的に素晴らしい日本語になっている。講談社の訳はマックス・ウェーバーに失礼な質であった。あちらは読むに堪えない。岩波の安定感を再認識させていただいた。感謝申し上げる。

    #深い #カッコいい #憧れる

    0
    2026年07月03日

    Posted by ブクログ

    本書は1919年にヴェーバーがミュンヘンで行った講演の記録である。
    教師は指導者であってはいけない。教師は自己の主観的評価や個人的な世界観を学生に強いてはならない。学生側も教師に指導者であることを求めてはならないことを肝に銘じる必要がある。
    ヴェーバーの新書を2冊読んだ上で、本書を読んだが、キリスト教とニーチェへの理解があれば、よりヴェーバーを深く理解できるように感じた。

    0
    2025年01月05日

    Posted by ブクログ

     ドイツの社会学の巨人、マックスヴェーバーが1917年にミュンヘンで講演した際の記録。自分が拾ったトピックとしては、導入としての「学者という職業の実際」、「学問=主知合理化の意味するところ」、「学問の限界」、「日々の要求」に大別できるだろうか。どれも興味深く、今なお通用する考え方であると感じたし、ここに「学問」というものの核が見られるからこそ、語り継がれる名講演とされているのだろう。以下備忘録。
     まず導入として「教授という職業の実際」について解説される。これはもしかすると一種のユーモアなのかもしれない。後述に、民主主義を語る教授は、教壇の上では比較民主主義的なこと(事実の列挙)をすべき(政治的主張はすべきではない)と説いていることを踏まえると、職業としての学問を語る前に、あくまで事実の列挙として教授という学問に触れ、その事実の無味乾燥な様をあえて示したのだ…と感じた。
     そののち、学問に打ち込む「心構え」の話に入り、本題の様相を見せる。まず、彼は学問に向く人間として情熱を以て専門性に打ち込むことができる人を挙げているが、これはヴェーバー自信が隣接領域に及んで業績を残していることを踏まえるとあまり説得的ではない(笑)ただ、その専心して情熱それ自体に仕え、以て成果=霊感を生む土壌とするという考え方は、この講演に通底する精神だろう。また、「体験」や「個性」に傾きがちな風潮を批判して、それは学問的な態度ではないと言及している。折しも時はソ連建国の5年前、社会主義が欧州で吹き荒れていた時代なので、ここには暗に社会主義的な世界観批判も含まれていただろうことは間違いないだろう(社会主義国家の意味重視、”学問”軽視の様は歴史の識ところでもあり、繋がっているなあと思った)。
     さらに、学問の本質として「主知合理化」(つまり法則を定量的・客観的に見出すこと?)を挙げていて、そしてそれは「魔術からの脱却」であるとしている。(これを見るに、やはりヴェーバーは自身を「実験と観察」に始まる近代科学の延長線上に位置づけていいるらしいことが察せられた。)これは言ってみれば当時の学問のレベルからしてもかなり当たり前すぎる話をしていると思うのだが、むしろそれゆえにかなり本質の核に近い部分であるという迫力は感じた。
     そののち、「学問はそれを職業とし、それに仕えるに足るか?」という問いから発し、学問の社会上の意味=価値について論じようとしている。ここで示されるのは、学問それ自体に社会的価値は存在せず、そこにいかなる価値も本質的に内在していないとする結論だ。学問に価値を見出すのは、つまるところは社会であり、それを構成する個人でしかない。だから、学問に価値があるのかという問いには意味がない、ということをトルストイを引用して力説している。
     これは、「価値判断の下位に学問を位置づけるな」、あるいは「価値判断のために学問を援用するな」というメッセージであり、むしろ政治的なファクターから学問の領域を守る意図だろう。と同時に、やはり仮想敵としては社会主義的思想に見られがちな主意主義があるのだろうと邪推する。
     また、職業として学問を行う者はこうした無意味・(意味を論ずることに意味がないという)無価値さに耐えつつもただ目の前の命題に対して情熱を注がねばならないとし、ここで再度それをすっ飛ばして体験に重きを置こうとする若者への批判が示される。ここでは「体験」が一神教の宗教に準えられ、そのような「想像上の専一的な帰依」は人々の判断を惑わせるものである、と舌鋒が鋭い。言っていることが一貫しているなあと思う。
     この部分は現代に生きる自分にも耳がいたいところで、あえて陳腐な言い方をすれば、耳障りの良い「意味」や「価値」を安易に与えてこようとする言説には気を付けろ…、という話なのだろうと思う。解説の言葉を借りれば、それは「流行」とも言い換えられるかもしれない。落ち着いて、事実のみを見据える目が大事だ、という話は当然ながら今も昔も変わらないようだ…と、自分は読んだ。
     それに続く、職業としての教師は決して(意味をあたえる)指導者ではないという話も面白い。何人かの教壇の主に聞かせたい話であることだ。
     そして、講演の結論は、我々は「日々の要求」に応えるべきであるという話に収斂していく。上記のような話は学問に限った話ではなく、意味を求めるよりも目の前の日常、仕事、やるべきことに立ち返れという話をしている。そうして、主知合理化の精神のもと、魔術からの脱却を確たるものにすることが「時代の宿命」であるとしている。
     このあたりにもヴェーバーの一貫した姿勢が見いだせるあたり心地よい。
     学問において価値判断をするべきではない、学問はあくまで学問でしかない…、という主張も今日においてはひとつの価値判断になりつつあるが、だからこそ、今の次代にも響き得る名講演であると感じた。
     また、これは蛇足だが、結局「日々の生活の中に全力を注ぐべきだ」という論調は吉本隆明の主張にもあったのを思い出した。日々を誠実に過ごすこと、そこに浮ついた感情を持たざること……なんというか、結論として落ち着く場所として収まりがいいのは確かだな……と感じた。皮肉ではなく。

     学問の領域を、政治的、世界観的言説から明確に分離する意図を持ったこの講演の核こそ、たしかに語り継がれてほしいと思う。
     

    0
    2023年03月08日

    Posted by ブクログ

    科学の限界、宗教の限界この2つを明らかにすることによる、生き方の提案。
    科学万能主義が蔓延る21世紀を生きる私たちだからこそ、改めて立ち止まって考えたい内容。

    0
    2022年06月01日

    Posted by ブクログ

    社会学の泰斗、その晩年の講演。

    端的にまとめられた学問を取り巻く状況や今日的な意義、そして私たちのとるべき態度といった内容から、(本人は拒否するだろうが)学者でもあり、教師でもあり、指導者でもあったウェーバーの偉大さに感心するばかり。

    世界が魔術から解放されたとき、再び神々があい争う時代に(神話は啓蒙であった、啓蒙は神話に退化する―アドルノ=ホルクハイマー)、安易な救いや啓示をもたらす救世主や預言者はいないし、それを無理やり地上に甦らせるわけにはいかないと説くウェーバー。
    学問に従事する人々だけでなく、リキッドモダン(液状化した近代―ジグムント・バウマン)に生きる私たちすべてが、価値判断の脅迫から距離を置く態度を教えてくれている。

    もうひとつの講演とあわせて、その時その場で、ウェーバー自身の肉声で聞きたかった。

    0
    2019年01月16日

    Posted by ブクログ

    職業としての学問は、
    10年後、20年後、50年後には知識として古くなる。
    つまり、常に進歩、前進することを前提にしていて、そうゆう宿命にある。

    「われわれ学問に生きるものは、後代の人々がわれわれよりも高い段階に到達することを期待しないでは仕事をすることができない」


    かつ、
    価値があるということを肯定することを前提として成り立っている。

    法律等もそうであり、
    法律自体が必要なのか?
    学問自体が必要なのか?
    そういったことは、必要ということを前提としている為に、
    その問いに対しては、
    その基本的価値を証拠だてることはできない。


    ここから読み取れることは、
    物事の考えや発言には、
    前提となるものがある。

    その前提を汲み取ることができれば、
    より本質を観る観点を持て、現状を打開できる。
    このマックス・ウェーバーの思考の仕方、名付けて前提論とでもいおうか。


    読書によって知識を得るということ以上に大切なことは、
    思考のプロセスを追体験することで、
    その著者の思考法を自身もできるようにすること。

    なぜなら世紀を超えた一流人の思考を自身もできるようになるということは、
    同じものの見方や視点を持てるということに他ならないからだ。

    世界の見え方が変わり、益々世界は面白くなる。

    それが読書の醍醐味だ。

    0
    2017年11月29日

    Posted by ブクログ

    主な論点・フレーズ:

    ①「大学に職を奉ずるものの生活は すべて僥倖の支配下にある」(才能の支配下ではない、ということ。使命は学者+教師という二重性に満ちている。適任者とコンクラーベ…)
    ②「心構え(専心の必要性)」(情熱なしになし得る全ては無価値である。情熱による「霊感」は学者にとって決定的。作業と情熱とによって思いつきを誘い出す)
    ③「学者の仕事はつねに"進歩"すべく運命づけられている」(学問上の"達成"は、つねに新しい"問題提出"を意味する)
    ④「知るに値するかどうかは、学問みずからが論証しうべき事柄ではない」(事実の確定と「べき論」は全く別だと認識せよ。教壇上から自らの政治的見解を押し付けるな。「気をつけろ、悪魔は年取っている、だから悪魔を理解するにはお前も年取っていなくてはならぬ」(ゲーテ))

    ④に関してだけ一応反論を試みると、結局、
    (1)教員がアカハラをせず(単位とかを盾にせず)、かつ、(2)学生側が一人一人の教員の見解を相対化できればよし、ということにはなるまいか?

    0
    2015年01月05日

    Posted by ブクログ

    何度となく読み返すべき名著。社会科学とは何であり、何のために存在するのか。その的確な指摘が、学問と向き合う姿勢を示してくれる。そしてその姿勢は、謙虚さと勇気とをくれる。

    0
    2026年06月25日

    Posted by ブクログ

    職業倫理本の体をした自己啓発本な気がした笑

    「いやしくも人間としての自覚のあるものにとって、熱なしになしうるすべては、無価値だからである。」

    「作業と情熱とが――そしてとくにこの両者が合体することによってーー思いつきをさそいだすのである。だが、思いつきはいわばその欲するときにあらわれる。それはわれわれの意のままにはならない。」

    「 とにかくそれは、人が机に向かって穿鑿や探究に余念ないようなときにではなく、むしろ人がそれを期待していないようなときに、突如としてあらわれるのである。とはいえ、こうした穿鑿や探究を怠っているときや、なにか熱中する問題をもっていないようなときにも、思いつきは出てこない。」

    0
    2022年03月24日

職業としての学問 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    職業としての学問
  • タイトルID
    :
    420466
  • ページ数
    :
    91ページ
  • 電子版発売日
    :
    2017年01月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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