山口博のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
なんでこんなに評価が低いのかわからない。
入門書としてしまうと分かりにくいかもしれないが時代に沿って話が進んでいくし、大伴家持の説明は楽しかった。
このシーンが面白かった↓
聖武の天平年間はまだよかった。大宰府にいた小野老が、あをによし奈良の都は咲く花の薫ふがごとく今盛りなりと讃え、旅人が酒を浴びるほど飲み、人々を集めて盛んに飲み会を開いていたのも天平年間のこと。旅人の時代は太平な天平、その後に訪れた天平勝宝年代は禁酒令に集会禁止令の暗黒時代。治安維持法の施行された昭和の暗黒時代の前の大正ロマンが天平時代だ。
大伴旅人が大宰府で「酒壺になりたや」などと歌っていた頃の、中央政府のトップは舎人親王だ。「日本書紀」編集者としても知られている。そのお方が宴席で、「意味の通じない歌を作った者には、褒美として銭や繝布を取らせるぞ」と仰せられた。
安倍子祖父(あべのこおおじ)は賞金稼ぎに、
わが背子が犢鼻にする円石の 吉野の山に氷魚そ下がれる
犢鼻というのはフンドシを締めた形が犢の花の形に似ていることから付けられた造語。意味不明な歌で36万獲得。
私は言いたい、「この歌、意味不通ではねえよ。フンドシの下には丸い山のようなものが二つあるでねえか。その間からブラリと魚のようなものが一本下がっているでねえかよ」と。 -
Posted by ブクログ
Dカーネギーの本は、身近な人から米国大統領に至るまで様々な方の実例を紹介しながらひたすら優しい言葉で人を動かす技術、周囲と良好な人間関係を築きながら、仕事などを上手く進める方法を書いています。
そして、基本的には一貫して相手のことを最大限に敬い、尊重し、言葉を選ぶことで相手が自然にこちらに協力してくれる関係性を作ると言うことにあります。
相手の立場や考え方を認め、重要感を感じさせ、相手の立場に立って物事を進めるという大原則は、理解していても出来ないときがあるとは思いますが、この本を読んでいるとそんなことも気にしなくても良い、と思えるのが不思議です。
とにかく、誰も傷つけない本なんですよね。読んだことがない人はぜひ読んで欲しいな〜と思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ素晴らしい。何度だって読みたい。
改訂版ではあるけれど、カーネギーさんがいかにして人を尊いものと扱っていたかが分かる。言葉の一つ一つが丁寧で、尊厳を感じる。
何度も読み直すべき一冊。
以下心に残った文章等
31
他人の欠点を直してやろうという気持ちは、確かに立派であり賞賛に価する。だが、どうしてまず自分の欠点を改めようとしないのだろう。
64
人を説得させて何かやらせようと思えば、口を開く前に、まず自分に尋ねてみることだ。「どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手に起こさせることができるか」と。
83
友を得るには、相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せることだ。
ところが、世の中には、他人の関心を引くために、見当違いな努力を続け、その誤りに気づかない人がたくさんいる。
105
幸不幸は、財産、地位、職業などで決まるものではない。何を幸福と考え、また不幸と考えるか。その考え方が、幸不幸の分かれ目なのである。
109
笑顔を使い切った人間ほど、笑顔を必要とするものはございません。
124
どんなほめ言葉にも惑わされない人間でも、自分の話に心を奪われた聞き手には惑わされる。
135
話し上手になりたければ、聞き上手になることだ。興味を持たせるためには、まず、こちらが興味を持たねばならない。相手が喜んで答えるような質問をすることだ。相手自身のことや、得意にしていることを話させるように仕向けるのだ。
146
常に相手に重要感を持たせること。
148
この日の午後、人の幸せの総量を少しだけ増やせたような気がした。
166
議論したり反駁(はんばく)したりしているうちには、相手に勝つようなこともあるだろう。しかし、それはむなしい勝利だ。相手の好意は絶対に勝ち得られないのだから。
194
昨日の私の意見は、必ずしも今日の私の意見ではありません。
213
相手を説得しようとして、自分ばかりしゃべる人がいる。相手に充分しゃべらせるのだ。相手のことは相手が1番よく知っている。だから、その当人にしゃべらせることだ。
218
相手に押し売りはできません。買う気にはせねばならないのです。
239
相手をやっつけるよりも、相手に好かれる方が、よほど愉快である。
298
相手をある点について矯正したいと思えば、その点について彼はすでに人よりも長じているといってやることだ。
-
Posted by ブクログ
一言結論:
人間関係が上手くいくためのハウツー決定版。あとは、これを実践できる人になれるかどうかだと思います。
感想:
さすが不朽の名作だけあって、人間の本質に基づいた原則はどれも納得のいくものばかりです。昨今の「俺はこう思う」系のビジネス本と違い、実例と過去に実績を残したビジネスマン・科学者の言葉がおびただしい量書かれているので説得力が違います。常に相手の立場に立ち、自分の感情より物事が上手く進むことを優先したこの考え方は現代まさに必要ではないでしょうか。
ただし、結局のところこの本の内容をどれだけ実践するのかは読者の問題です。著者も述べているようにこの原則はお世辞ではなく心からそう思っていなければ効果がありません。感情を抑える自制心、相手を気遣える思いやり、巧みな言葉選びなど、人を動かすために自分が培うべき人格をどのように培うのか。ここを考える必要があると思います。そういう人であって初めてこの原則は実践できるのではないでしょうか。