【感想・ネタバレ】悩める平安貴族たちのレビュー

あらすじ

平安貴族が歌うのは、色恋や「花鳥風月」だけではない! 『紫式部集』『清少納言集』などの個人歌集や、『更級日記』などの日記には、王朝貴族の日常が刻まれている。出世を望むも左遷されて泣く男。ストレスをため込み、ライバルの悪口を書き連ねる女。銭のために家を売り、無常を歌う歌人……。欲、嫉妬、不満、焦り、嘆きなどを、赤裸々に記した平安文学から、王朝人の真実の姿をあぶり出す。 ●紫式部は女房生活が心底憂鬱だった ●性格の相違で離婚した清少納言 ●地方官就任は僥倖か、都落ちか ●官位が高まれば富は集まり、女も集まる ●禁じられた恋の愉悦 ●浮気が発覚!? 取り繕う男たち ●「長生きしたくない」と嘆く歌人たち ●老いてもなお、情念は埋火のごとく ●病は物の怪 ●妻や子に先立たれる者の悲しみは ●死出の旅路へ 和歌・日記・物語で読み解く、王朝人の「生老病死」。

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Posted by ブクログ

とても分かりやすく楽しく平安時代の事を知れました
貴族と言えども下の方は色々大変ですね
しかし和歌の技術素晴らしい、賢い!

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2025年03月28日

Posted by ブクログ

山口博氏が2023年に刊行した歴史新書

大河ドラマ『光る君へ』を観て購入。
本書は、歴史や国語の教科書などにも登場した人物からそうでない人まで登場する。平安時代の貴族たちの和歌や日記などから当時の人々の想いをまとめたものである。

本書には紫式部や清少納言、藤原道長などの有名人の和歌なども登場するが、改めて歴史上の人物たちは同じ人間であると感じることができた。

普段現代人も感じる死生観や恋愛、仕事の悩みまで1000年近く前の人たちも私たちと同じように悩み、葛藤している様は令和と平安の2つの時代の距離を縮めたように感じた。

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2024年03月17日

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