桜林美佐のレビュー一覧

  • 陸将、海将と振り返る 昭和の大戦 - クリティカルシンキング -

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    戦争を“歴史の出来事”としてではなく、“人の営み”として見つめ直す。
    本書にはそんな静かなまなざしがある。

    本書は、陸上自衛隊と海上自衛隊の元幹部が、
    昭和の大戦――すなわち大東亜戦争を、
    それぞれの立場から冷静に振り返りながら、
    なぜ日本は敗れたのか、そして何を学ぶべきだったのかを探る一冊だ。

    著者たちは、単に戦略や兵器の話をしているわけではない。
    現場の兵士たちが、どんな状況で、どんな思いで戦っていたのか。
    補給の尽きた戦地で、命令と現実の狭間に立たされた人々の苦悩。
    その“声にならない声”を拾い上げようとしている。

    読んでいると、戦史の裏に生きた「人間の気配」が立ちのぼってくる。

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    2025年11月10日
  • 陸・海・空 究極のブリーフィング - 宇露戦争、台湾、ウサデン、防衛費、安全保障の行方 -

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    YouTubeにちゃんねるくららなる番組があって、そこで陸海空自衛隊OBと保守系知識人が現在進行形のウクライナ戦争と日本の防衛問題について扱っていて、それを書籍にしたもの。ウクライナ戦争は細かくフォローしていなかったのでその分析がどうなのかを評することはできないが、オープンソースで説得力のある分析をしていると思う。
    ロシアのBTGや黒海の封鎖、ドネツ川渡河作戦の失敗など話していて勉強になる。現状のウクライナのロシアへの逆侵攻とかどう議論しているのか気になる。あまり時間ないので見ないけど。
    日本の防衛に関しては、ここでOBたちが言っていた統合司令部の創設や戦車のモスボールなどは実行に移されてきて

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    2024年09月13日
  • 陸・海・空 軍人によるウクライナ侵攻分析 - 日本の未来のために必要なこと -

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    やっぱり各分野専門家の対談本だけあって、分析が高度だった。こういった人たちがいざというとき活躍できるとき、必要な装備で戦えるように国民は考えないと、議論しないと。

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    2023年05月28日
  • 自衛隊の経済学

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     FMSとかイージスアショアが何千億とか国産の装備を売るだとかいろいろテレビでやってるけど、防衛に関するお金って、市場の原理とか働かなそうだし国策が超絶深く関わるんだろうし、どうしてるのかなーと思って購入。

     最初に著者と経済評論家の対談が載っていて、大前提としてアメリカ主導の防衛ネットワークの中で、日本を中心としたアジア太平洋のネットワークを築くべきだというものがある。大東亜共栄圏と、メチャクチャ攻めたワードも使ってる。
     先日読んだ地政学の本では、トランプ大統領以後の本ということもあり、米中どちらに付くか、という選択肢もあった。素人目にはそりゃアメリカなのかなとも思ってしまうけど、日本が

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    2019年03月23日
  • 自衛隊の経済学

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    自衛隊、国防を防衛費とその使い方から分析。現役自衛官や装備を供給している側のインタビューが入っていれば…と思います。

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    2015年11月13日
  • 日本に自衛隊がいてよかった 自衛隊の東日本大震災

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    一言で言うなら「惜しい」。
    東日本の時の自衛隊の活動の表も裏もそれぞれにきちんと見ているはずで、しかも防衛畑のバックグラウンドも持っている著者ならば、もっともっと深く詳しく、まさに「この人ならでは描ける自衛隊の貢献」を引き出せたはずなのに、何だか少し「物足りない」感がある。
    例えば石巻赤十字病院の医療従事者たちや、被災地の新聞社たちの奮闘を描いた書籍に比べてしまうと、どうしても中身が薄く感じてしまう。

    この本は元々、会社帰りの疲れたお父さんたちが女性のハダカと、小学生の読書感想文以上に文章の体裁を成しておらず担当記者の気持ちをただ並べただけの芸能記事と、記者の嗜好と個人的偏見に裏打ちされたプ

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    2012年08月29日
  • 日本に自衛隊がいてよかった 自衛隊の東日本大震災

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    一章読むごとに涙がこぼれそうになりました。
    東日本大震災は、まさしく有事でした。訓練された部隊が、士気高くたゆまず行動したおかげで、助けられた人心慰められた人がどれだけいたことでしょう。ありがたい、有難い活躍でした。
    私的感情を抑え、国民を守るために奮闘した自衛隊員。個々(事務官も軍用犬も)の奮闘ぶりにはどうしても涙を禁じ得ません。
    しかし、ただの「災害救助隊」ではなく「軍隊」である自衛隊だからこそあの働きができたのだという著者の主張は、今後吟味されるべき問題だと思います。

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    2012年08月13日
  • 日本に自衛隊がいてよかった 自衛隊の東日本大震災

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    フジテレビの自衛隊の番組を見て感動して、似たような本を…と思い買ってみた。夕刊フジの連載物だったようで、元々のボリュームが足りないのと、映像の方を先に見ちゃった後なので全体に物足りなく感じた。ただ、テレビでは報道されない後方支援の人達にスポットが当たってるのは良かったな。自分の国の軍隊なんて日常じゃ考えないものね。まぁ軍隊に限らず、政治も経済も全然考えてないんだけど;;;

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    2012年03月20日
  • 日本に自衛隊がいてよかった 自衛隊の東日本大震災

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    ネタバレ

    今朝(2012/3/19)の日経コラム【春秋】が震災後1年が経過し自衛隊のことについて触れている。内閣府世論調査で自衛隊に対するいい印象が91%になったというもの。自衛隊への感謝、世相の変化を述べるにとどまり、今後の自衛隊の在り方にまでは言及していないが、災害支援でイメージUpの自衛隊だが、このままでは、”自衛隊は災害派遣部隊でいいんじゃない”という間違った方向へ進みかねない。
    そんな警鐘も鳴らしつつ、震災後、現地のみならず後方支援まで含めた自衛隊の活躍を、手軽に紹介しているのが本書。当時、「夕刊フジ」での連載だったようで、それゆえ記事が細切れで、もうすこし個々のエピソードを深堀りして書いてい

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    2012年03月19日
  • 日本に自衛隊がいてよかった 自衛隊の東日本大震災

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    目立ちやすいハイパーレスキュー隊と同じ現場にいて、かつ彼らが去った後も活動を続ける自衛隊。彼らの活躍を報じるテレビ報道を眺める自衛隊の面々。日の当たらない努力を書籍として記録に残すのは大事な事だと思う。

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    2012年01月21日
  • 日本に自衛隊がいてよかった 自衛隊の東日本大震災

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    メディアのみでは気付けない事実。
    メディアのおかげでその存在が広く再認識できたが、でも逆に的を外した感想を抱かせかねないとも限らない事には注意。

    「自分たちが輝く時は国民が不幸の時」

    その姿に報いるのはきっと、尽きない感謝と大きな労いと心からの尊敬、そして正しい知識を持つ事。

    前半のドキュメンタリーと後半の日本の自衛隊が置かれている状況のレポ。主観的に客観的に知れてよかったと思う。

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    2011年12月26日