売野機子のレビュー一覧
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ネタバレギムナジウム、少年合唱団、ミステリ。
こんなにドンドンドン!と、三段構え、さあ引っかかれとばかりに張られた罠に、はめられないわけがなかった。
好き嫌いは分かれるだろう。でも、最初にいいかも、と思ってしまったら中毒になる。一度読み終わって本を閉じて、でもその十分後くらいに、あの台詞ってどういう意味だったんだろうとまた最初のページを開く。それをここ数日繰り返しているくらいには、中毒性が、ある。
よく引き合いに出されている、花の24年組をほんの少ししか知らなくても、ああ、と分かる。そういう空気を持って、物語は進んでいる。
それにしても、アベルが好みだ!だから次巻の彼が…あああー… -
Posted by ブクログ
『MAMA』の方を先に読んで売野さんの絵柄や話が好きになり購入しました。
作品集ということでいろいろな題材の短編が収録されていました。
その中でも特に好みだったのは『遠い日のBOY』と『晴田の犯行』でした。
『遠い日のBOY』は最後のページがコマ数の割にすごくこの話のかわいさが伝わってきた点がとても印象に残りました。
『晴田の犯行』は打って変わって全体的に胸にささる言葉が印象的でした。なんというかキラキラ輝く青春に希望をもつ時代を終えた自分にはとにかく突き刺さる…
上記の二つを含めて全編どれも人物が際立つ話だったと思います。心の機微を描く漫画が好きな自分にはとても魅力的な作品でした。
ただ、やはり作品集なので絵柄にばらつきがありました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2巻までは全体の構成がつかめずに、「このエピソードもう終わり??」てなっていたんだけど、3巻が出てようやく一人一人の物語を追っていく構成なんだと理解できた。これはもしかすると結構長くなるのかな…?
3巻は1冊できれいに完結しているエピソード。
夏至祭の季節。
毎日ストイックに練習に励み、神に祈りをささげるシオン。そんな彼が、バレエアカデミーで合宿に来ていた少女デボラと出会う。デボラはシオンと同じくバレエにストイックに打ち込む少女だった。恋愛が禁止されている中、自分に似ているこの相手なら恋に落ちずにいられる、と二人は思い、逢瀬を重ね、夏至祭に二人で参加する。
一方、クワイアの図書室には在学中に恋に落ち天使にならずに心中した少年少女の幽霊たちが住みついている。幽霊たちの姿が見え声が聞こえるレビは、そんなシオンの様子に危惧を抱く……。
道ならぬ恋に苦しむシオンがそれでも歌で評価されること、またレビから物語によって救いを得られる発想が示されるということ。ともすれば不幸な結末になりがちなエピソードだけど、この話はたくましさと明るさを感じさせるものだった。 -
Posted by ブクログ
「彼女は漫画を見つけ、世界は売野機子を見つけた。」
上條淳士先生(仕事しろ)が帯に書いたこの名文を見よ!
売野さんの全てを表す素晴らしく素敵なこの推薦文をひっさげて発売された作品集「薔薇だって書けるよ」からの大ファンです。
洗練されていて欲しい。けど、洗練されすぎないで欲しい。
この昭和と平成の狭間に揺れる微妙な私の漫画心をくすぐる、なんとも言えず古くて新しい絵柄であり作風なんです。間違いなく絵うまいんだけど、なんでだろう・・・どっか古き良き少女漫画を読んだ時のような懐かしさを感じる。「花の24年組の再来」と呼ばれているらしいですが、本当に、大島弓子、萩尾望都、竹宮恵子、木原敏江・・・この辺の単語に反応する人は好きだと思う雰囲気です。
特にこの作品は、天使の歌声を持つ少年たちの集まるキムナジウム!設定だけでご飯10杯はいけるほど良いのです。