売野機子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ダサい」が気持ちいい。遅れてきた本命。楽園で活躍するBL作家売野機子(ウリノキコ)のデビュー短編集。帯には「彼女は漫画を見つけ、世界は売野機子を見つけた。」という上條淳士のコメントが。読み終えて納得だ。舞台は様々だが、テーマは一貫して恋愛。男女モノもあれば、そうでないものもある。基本的には、「喪失」を描く作家さんだと認識した。ヒロインは物語の中で何かを失い、そしてそこから何かを探し、見つけていく。これらの短編は、いずれもそのどこかの過程を切り取ったものだ。おそらく売野さん自身が、90年代になにかを忘れてきて、憧憬をむけているのだろう。講評としてまず言いたいのは、全体にビジュアルのセンスがない、ということ。舞台が現代でない場合が多いこともあるだろうが、服装や、髪型、その他もろもろの造形が、野暮ったく、垢抜けない。ところどころにあらわれるカッコつけた台詞も「90年代のオシャレ感」を踏襲したもので、端的に言うと、ダサい。だが、それがいい。本作には、連作3つを含む、7つの短編が収録されているが、最初の表題作「薔薇だって書けるよ」がダントツで質が高い。それこそ、異次元といっていい怪作だ。売れない物書きが、身寄りと常識のない可憐な少女・点子にプロポーズしてからのお話。「点子はとりわけ 駆け上がるのが得意だった」から始まる冒険的なストーリーテリングは、常道を大きく外れていながら、すんなり入ってくる。読んでいてすごく不思議な気分になる。またなによりキャラクターが魅力的だ。女性作家で女性キャラクターをこんなにかわいく描く人は稀ではないか、と思った。一方で、他の作品は比較的平凡な物語構成。もちろん随所に上手さは見せるが、やはり自分が「描きたい」だけの作品になっているように思える。BL界にはまだこういう才能がたくさんいて、しのぎを削っていると思うと、わくわくしてくる。これからに期待。
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うーん…
マンガ大賞2025を受賞した作品という事で、世間では評価されているんだろうけど…、どうなのコレ?
まず冒頭。
「夢を達成した瞬間の未来」のシーンなんだろうけど、すごい違和感。
「これだけお綺麗だと女優という選択肢もあったのかなと」
「やはり家庭との両立が気になるところですが」
この2つの言い方、今でも完全にアウトでしょう。
ましてや近未来の話なら、あり得ないと思う。
ISSの船長って、ISSは現在のところ2030年には運用停止になる予定。
将来の話では、ISSはもう無いんじゃないの?
この時点で、「ひょっとして、子供時代は過去の話?」と思ったけど、巻の中ほどで「アルテミス世代」や「2022年現在で12歳、26歳で宇宙飛行士に応募する」とある。
となると、やっぱり違和感しかない。
しかもこのシーン、「月・ISS・火星に、まずは女性宇宙飛行士が行く計画」とあるけど、ISSに関しては既に2001年以降何人もの女性宇宙飛行士が滞在しており、表現がおかしい。
また、中学生相手のシビアなテストと言うのもちょっとどうかと思う。
このあたり、非常にリアルに描いている「宇宙兄弟」と比べるとかなり煮詰めが甘いように感じる。
(その宇宙兄弟ですら、ブギーを始めとしておそらく詳しい人にはたくさんの「ありえない」が存在しているんだろうけど)
「子供に宇宙飛行士への道と言う夢を抱いて欲しい」
「子供のうちはどんな人でも努力すればまだまだチャンスがあるという事をわかって欲しい」
これが本作のテーマなんだろうけど、逆に大賞を取ったのはそれ、つまりは「大人側の意図」なんじゃないかと思えてしまう。
クセの強い絵と相まって、個人的には本作がそこまで素晴らしい作品とは思えませんでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレひょんなことからSNSで繋がった男性に恋をした男性の話。
日本と韓国、SNSで5年つながっていたにもかかわらず、特に進展はなし。推しからDMが来る急展開。そこから推しが自分に会いに日本に来たという本当にあったら幸せでぶっ倒れそうな口実。
なんやねんこれ!夢物語やないかい!って読みながら思ってしまった。
けれども、読み進めると天馬の苦しさが胸にじんわり支配してくるんですよ。
ウノくんの友人が、どう見てもゲイじゃん!相手はデートだと思ってるよって言ってきたけどだからなんだよ!!
ゲイで何が悪い!好きな気持ちは性別関係ないやろ!ばーか!って心の中であっかんべーしときました。ごめんな友だち。考え方アップデートして戻ってきな。
自分は性別よりもネトストの方に注力して読んでしまったために、そちらの方にホラーを感じてしまったけど、もうBLも百合もそういう言葉さえもなくして、ただの恋愛漫画でよくない?という個人の感想をここで述べておきます。
もちろんこの作品だけではなくて、すべてにおいてですが。
人を好きになること、その相手と幸せになろうとすることは誰でも平等に叶える権利はある。
いい加減同性婚認めてくれよな。 -
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分かりづらいけど
分かりずらい、理解しにくい、けど興味をそそる作品の描き方をする作家さんです。これが通常運転なのかどうかは、まだ判断しかねますが
でも絵が画として上手く、演出の仕方や画力も高いと思います。あとがきも読んでみて、もう一度読んでみたいと思います。
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購入済み
前の短編の方が好みでした
この短編集は、同人誌的な作品を集めたものでしょうか。今までの短編集の方が洗練されていて好みでした。タイトル通り、ファン向けという感じ。
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Posted by ブクログ
"「でも君の気を引こうとして…そいで あんな事言ったんだ…
離婚 するかい?」
「しないわ
でも八朔さん もひとつ嘘あるわね」
「……………」
「覚えてる?
ヤギのエサみたいなラブレター
"僕らふたり一緒になっても
毎朝君に夢のようなプロポーズを捧ぐだろうーー"」
「わーーっ や やめてくれ」"[薔薇だって書けるよ]
「薔薇だって書けるよ」
「オリジン・オブ・マイ・ラブ '98」
「日曜日に自殺」
「オリジン・オブ・マイ・ラヴ '09」
「遠い日のBOY」
「オリジン・オブ・マイ・ラヴ」
「晴田の犯行」
「薔薇だって書けるよ」が一番好き。