三浦知良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2006年から2010年までに日経新聞に連載されたコラムの書籍化、カズ版の「道をひらく」といったところ。
プロサッカー選手としての豊富、いや波瀾万丈のキャリアから導き出される言葉は簡潔で力強く、そして誰かを否定しない優しさがあり、エールをもらえます。
プロローグの言葉が一番心に残りました。
「『サッカーをやっていると、いいことあるよ。ちゃんとやっていれば…。」と自分を俯瞰して話しかけてくるもうひとりの自分がいて、感情的な部分が削ぎ落とされ、またサッカーをやろうという気になるのだ」
これを執筆時の25年ではなく、35年経った今でも続けられているところが凄いと思った。
一瞬の怒りや不満に支配さ -
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Posted by ブクログ
キング・カズ。
日本サッカー界のパイオニア。
人が歩んだことのない道を行き、切り開いてきた人。
50歳前になる今もなお、人が通ったことのない道を歩み続けている人。
若いころから今までずっと気持ちにブレがないんだと思う。
試合で活躍するためにトレーニングをし、自分を律して体調をコントロールし、それでも試合に出られなければ、どこが悪いんだろうと自らを振り返り、また日々の練習へと戻っていく。
信念みたいなものは変えちゃいけない部分だけれど、やり方とかはどんどん変えていかないと生き残れない。
芯がしっかりしていながらも柔軟な発想の切り替えや行動ができるから、今もなお人々を魅了し続けることができるのだろ -
Posted by ブクログ
日本プロサッカー界の「キング」、こと三浦和良選手が日経新聞に連載していた、5年分のコラムをまとめた一冊。
ここでは最大限の敬意をこめてカズと呼ばせていただきたい。
サッカー選手の年齢を考える時、2倍にすると普通の社会人並み、と考えるとわかりやすいらしい。つまり20代の選手は40代の働き盛り、30代になると引退後の人生を考える齢のようだ。そう考えると40代で現役を続けるカズの凄さが良くわかる。
コラムのテーマは多岐にわたるが、やはりサッカーに関する事が多く、特にプレーに対する姿勢や考え方が多く書かれている。その中でも繰り返し書いているのは「決して他人のせいにするな」という事だ。
サッカーと -
Posted by ブクログ
ネタバレ「やっぱりKing KAZUなのだ。」
そう改めて感じさせてくれる1冊。
「日本が強くなるためには、自分を踏み越えていく人がたくさん出てこなきゃ。」
たくさんの実績とカリスマを残し、King KAZUと呼ばれるだけの誇りとプライドを持った彼だからこそ言える言葉。何歳になっても日本代表を目指すその姿勢は、神々しささえ覚える。
よくイチローやKAZUの言葉を解説して、「この言葉はこういう意味だ。」とまるで自分の考え方をひけらかしている本が多いが、こういう本当のKAZUの言葉を読むと、「それは自分の考え方でしょ?。」と気持ち悪くて、読む気にもならない。
このぴあの編集は、イチロー本の時にも感じ -
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